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映画「新聞記者」公開記念【特集:権力と報道メディア ⑤】「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」報道メディアは権力とお友達でいいのか?最大のスキャンダルを前に究極の選択を迫られる女社主 #リアリスティックムービーの世界

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

○「権力とお友達でいいのか?ジャーナリストの矜持」

「ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書」は新聞社が舞台、「ワシントン・ポスト」の話。

この話が面白いのは舞台はワシントンポストという新聞社でありながら、主人公はジャーナリストではなく、会社の経営者だということ。

メリル・ストリープ演じるワシントンポストの社主は、政府の陰謀を暴くことに熱中するには地位が高すぎる。正義を信じ、取材に熱中する編集局の部下たちを尻目に、友人のマクナマラ国務長官との友情にヒビが入らないか気になってしょうがない。

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だが、状況は彼女に決断を迫る。

自分の会社の記者が「ペンタゴンペーパー」の秘密を手に入れてしまったのだ。

この最高機密文書は政府によって差し押さえ対象になっており、秘密を暴露すれば、会社がつぶれる。彼女の会社の社員全員が逮捕されるか、路頭に迷うことになるのだ。

だが、ここでやらねば新聞とは何のための存在なのか?

彼女は社主として会社としての生き残りと、ジャーナリスト達の親分としての正義との間に立って重大な決断を迫られる。

【STORY】
ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべく奔走した人物たちの姿を描いた。リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。

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