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映画『オードリー・ヘプバーン』公開記念!2022年度版「オードリー・ヘプバーン」入門4選!”永遠の妖精”の映画はここに注目!!

今週末より公開されるドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』。“永遠の妖精”と言われたオードリー・ヘプバーンの人生に迫る映画です。彼女がこの世を去って間もなく30年。AFIが発表する「最も偉大な女優」では3位にランクインする、まさに映画史に燦然と名を遺す名女優ですが、実は「名前しか知らない」「作品を見たことがない」という人も多いはず。
そこで今週の「今夜何観る」では映画史に残る名女優オードリー・ヘプバーンを観るならこの作品は外せない!という作品4本を逸話と併せてご紹介。2022年度版「オードリー・ヘプバーン」入門をお届けします!


文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

 

 

①『ローマの休日』(1953)
監督:ウィリアム・ワイラー

出演:オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック

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〈“永遠の妖精”、永遠の名作〉

オードリー・ヘプバーン初主演作にして、今もなお多くの人に愛され続ける名作映画です。後年数多くの映画に影響を与えオマージュ・パロディは数知れず。実はオードリーが演じたアン王女役は当初はエリザベス・テイラーが候補でした。しかし、そのキャスティングは実らず、さらには大スター、グレゴリー・ペックの起用で予算上の問題もあり、アン王女役には無名女優がキャスティングされることになり、それがオードリーでした。
そんなオードリーはアン王女を魅力たっぷりに演じ、初主演にもかかわらずアカデミー賞主演女優賞を受賞。『ローマの休日』はオードリーの演技に加えて、素敵な物語が多くの人を魅了し、映画史に名を遺す名作映画として今日も多くの人に愛されています。オードリー・ヘプバーンを語るには、やはり『ローマの休日』は欠かせません。
ちなみに授賞式当日、ブロードウェイの舞台に出演中だった彼女は、ニューヨークの会場でオスカーを受け取りましたが、スピーチの後に手ぶらでステージを降りようとして、慌てて取り戻るという一幕がありました。

 

②『麗しのサブリナ』(1954)
監督:ビリー・ワイルダー
出演:オードリー・ヘプバーン ハンフリー・ボガード ウィリアム・ホールデン

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<ファッションの世界でもアイコンに>

『ローマの休日』の次に出演したのが『麗しのサブリナ』。ウィリアム・ホールデンとハンフリー・ボガードという2人の名優が演じた、性格が異なる男性の間で揺れ動く女性を描いたロマンス映画です。演技もさることながら、注目を集めたのが本作でオードリーが身に纏ったファッション。似たような衣装がアメリカのデパートでは飛ぶように売れました。特に本作でオードリーが穿いていたズボンは「サブリナパンツ」というファッション文化を生み出しました。また、彼女が演じたサブリナのヘアスタイルが「サブリナ・カット」として大流行!
また当時は豊満な肉体でセックス・アピールをする女優が主流でしたが、「オードリーは大きな胸を過去の遺物にしてしまった」と、本作の監督を務めた、オードリーの盟友でもあるビリー・ワイルダーは語っています。

 

③『ティファニーで朝食を』(1961)
監督:ブレイク・エドワーズ
出演:オードリー・ヘプバーン ジョージ・ペパード

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<娼婦役でさらなる飛躍>
アン王女の様に清楚で可憐な女性役のイメージが強かったオードリーですが、本作では娼婦役に挑んでいます。これまでのオードリーのイメージとは全く正反対の役ですが、高い評価を獲得しています。実はこの役、元々はマリリン・モンローが想定されており、原作者のトルーマン・カポーティはオードリーのキャスティングに不満を抱いていたと言われています。しかし、映画は大ヒットを記録。オードリー自身もアカデミー賞に候補入りするなど、大きな成功を収めました。
この作品も『麗しのサブリナ』同様にファッションが大きな注目ポイント。映画の冒頭でオードリーが着ている黒のカクテルドレスは映画を観たことがなくとも、一度は観たことがある人は多いでしょう。オードリーは映画界だけでなく、ファッションにも大きな影響を与えていたのです。

 

④『マイ・フェア・レディ』(1964)
監督:ジョージ・キューカー
出演:オードリー・ヘプバーン レックス・ハリソン

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〈ミュージカルにも挑戦!〉
オードリーの出演作の中では珍しいミュージカル映画が『マイ・フェア・レディ』です。本作でオードリーが演じたのは下町育ちの粗野で下品な言葉遣いをする花売り娘イライザ。そんな彼女を言語学の教授が一人前のレディに仕立てるというのが本作の物語。粗野な娘が次第に一人の“レディ”になり、イギリス上流社会の中でも存在感を放っていくという物語、何よりもオードリーの歌声が聴けるというだけでも一見の価値ありです
。元々は舞台があって、その舞台では『メリー・ポピンズ』ジュリー・アンドリュースがイライザ役を演じていました。映画版のキャスティングでも彼女が第一候補でしたが、スクリーンテストを彼女が拒否したため無しに。そこでオードリー・ヘプバーンに声がかかったという逸話があります。
ちなみに『マイ・フェア・レディ』と『メリー・ポピンズ』は同じ年に公開され、作品賞は『マイ・フェア・レディ』が、主演女優賞は『メリー・ポピンズ』のジュリー・アンドリュースが受賞しました。

 

いかがだったでしょうか?

今なお多くの人に愛され続けている“永遠の妖精”オードリー・ヘプバーン。もちろん上記4本以外にも彼女が出演した映画はたくさんあり、魅力的な役もたくさんあります。全ての女性が憧れるオードリー・ヘプバーン作品を見て、その魅力をぜひ感じ取ってもらえればと思います!

そして5月6日よりオードリー・ヘプバーンの生涯を追ったドキュメンタリー『オードリー・ヘプバーン』が公開されます。幼少期に父親がファシズムに傾倒し離婚、第二次世界大戦も経験しました。晩年はユニセフ親善大使としても活躍。映画はもちろんファッションにも多大な影響を与えた彼女がどのような想いを抱いていたのか、彼女の出演作と併せてご覧ください。

【ストーリー】
幼少期に経験した父親による裏切り、ナチス占領下のオランダという過酷な環境で育った過去のトラウマ、奪われたバレエダンサーへの夢、幾度の離婚…劇中では、過去の貴重なアーカイブ映像とともに、近親者によって語られるインタビューによって、これまで隠されてきたオードリーの一人の女性としての姿が描き出されていく。晩年は、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くし、慈善活動を通して大勢の人たちに癒しと救済をもたらした。本作では、リチャード・ドレイファスやピーター・ボクダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像、貴重な本人の肉声によるインタビューがふんだんに盛り込まれ、愛情と寛容の力の証として存在する、極めて特別なひとりの女性の姿を、鮮やかにスクリーンによみがえらせている。

【クレジット】
監督:ヘレナ・コーン
キャスト:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの長男)、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの孫)、クレア・ワイト・ケラー(ジバンシィの元アーティスティックディレクター)、ピーター・ボクダノヴィッチ(アカデミー監督賞ノミネート)、リチャード・ドレイファス: アカデミー賞受賞俳優 (『アメリカン・グラフィティ』、『ジョーズ』)他
振付:ウェイン・マクレガー
バレエダンサー:アレッサンドラ・フェリ、フランチェスカ・ヘイワード、キーラ・ムーア
100分/2020年/イギリス/5.1ch/ビスタ/字幕翻訳:佐藤恵子/原題:“Audrey”
配給:STAR CHANNEL MOVIES
協力:(公財)日本ユニセフ協会
© 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED. 

公式サイト:audrey-cinema.com
公式Twitter ‎@audrey_cinema

5月6日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開

 

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写真:AFLO

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