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アクセル全開のカーレース映画特集④『ラッシュ/プライドと友情』

今週末に公開される『フォード vs フェラーリ』はル・マン4連覇中の絶対王者フェラーリを倒すために数多くの苦難を乗り越えた男たちの物語だ。企業同士の競争や男たちの物語は非常に見応えがあるが、やはり本作の醍醐味の一つは大迫力のレースシーンだ。そこで今週の「今夜何観る?」では熱いドラマと迫力のレースシーンが見どころの「カーレース映画」を特集する。

『ラッシュ/プライドと友情』(2013)
ライバルがいるから戦える!

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これまでに数多く作られてきたレース映画の中でも間違いなくトップ3に入るであろう作品が本作『ラッシュ/プライドと友情』だ。作品評価も非常に高く、かつ人間ドラマと大迫力のカーレースシーンが話題となった本作は日本でもヒットを記録するなど、非常に人気の高い作品である。

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類稀なるドライビングセンスを持つ天才ドライバーのジェームズ・ハントと、論理的思考と工学知識を活かして走るニキ・ラウダ。この2人のライバルの物語がこの映画の軸だ。ライバルとはお互いに競い合いながらも、お互いを高め合うことができる相手だ。その想いがあるからこそハントは必死に勝利を目指し、ラウダはそんなハントと戦うために瀕死の重傷を負ってもすぐに復帰した。熱い男の物語である。
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レースシーンの迫力も見事だったのは言うまでもない。手に汗握る攻防の数々も面白かった。それにプラスして2人の熱いライバル関係があるからこそ、レースシーンの興奮度はより高くなったと言える。絶対に負けられないというプライドと、お互いをライバルとして認め合う男の友情。超えたい相手がいる、人間はそれだけで立ち上がることができるのだ。



ストーリー
性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)が激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。

【キャスト】
クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール ほか

【スタッフ】
監督:ロン・ハワード