映画史に残る素晴らしき“改造車”たち① 『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(2015)
今週末に公開される映画『ジョン・デロリアン』は名作SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するあの超有名な車を開発した男を描いたドラマ作品だ。車は映画の中で重要な役割を担うことがあり、時にはデロリアンの様にアイコンにまでなるような車もある。そこで今週は映画史に刻まれるイカした車が登場する作品をお届けします!。
『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(2015)
シリーズの象徴「インターセプター」がカッコよすぎる!
ジョージ・ミラー監督が前作から27年ぶりに手掛けた「マッド・マックス」シリーズの第4作。長きに渡る延期の末に公開された本作は、とても当時70歳の老人が手掛けたとは思えぬほどの、凄まじいカーアクション、強烈なアートワーク、無限に深堀出来る世界観で、世界中の観客のド肝を抜き、日本でもリピート中毒者が続出するほどのカルト映画として記憶されている。
本作を語る上で欠かせないのは、この世界の中心に存在し、もはや宗教と化している「車」の存在だろう。数多くのごつい車が登場するがやはり一際存在感を放っているのが主人公マックスが乗るインターセプターだ。フォード・ファルコンをベースに造られたこの車は映画序盤で早々に敵に奪われてしまうが、改造に改造を加えられ、華麗に(?)復活する。ごつすぎる車が多数登場する本作において唯一、スタイリッシュな雰囲気を持った車だ。
ちなみにこのインターセプター(フォード・ファルコン)だが、シリーズの1作目と2作目でもメル・ギブソンが演じる主人公が愛用している、まさに「マッド・マックス」シリーズには欠かせないアイコンだ。それに「マッド・マックス」はやはり車がカッコよくなければ面白くない。荒廃した砂漠の中を、カッコいい車が爆走する。それだけで私たちのテンションも爆上がりだ!V8!
【ストーリー】
資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。
【キャスト】
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース・バーン ほか
【スタッフ】
監督:ジョージ・ミラー
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