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【『グレタ GRETA』公開記念】ヒットガールは実はドM?クロエ・モレッツの″M”な作品特集!

【今夜なに観る?】
『グレタ GRETA』公開記念
ヒットガールは実はドM?クロエ・モレッツの″M”な作品特集

フランスの大女優イザベル・ユペールと若手実力派クロエ・グレース・モレッツが初共演にしてW主演を果たすサイコスリラー『グレタ GRETA』が11月8日(金)より全国ロードショーとなる。拾ったバッグをきっかけに、一度は育まれた未亡人グレタと若い女性フランシスの友情。しかし、その絆は、やがてストーカーのようなつきまといに発展し、さらに仰天の展開へと突入していく。

『キック・アス』のヒットガールで世界に衝撃を与えたクロエ・グレース・モレッツ。敵を次々と殺していくその姿から生粋のドS娘と思われがちなクロエちゃんだが、彼女の出演作を見ていると意外な程にM気のある役を演じることも多い。そこで今回はクロエちゃんのドM作品を特集します!

 

『キリング・フィールズ 失踪地帯』(2011)
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同年公開された『ヒューゴの不思議な発明』で演じた役とは全く異なる、非常にダークな少女を演じた。本作は実話であり、また製作にマイケル・マン、監督がその娘のアミ・カナーン・マンが務めている。彼女は本作がデビュー作だが、非常に力強い骨太な映画に本作を仕上げた。

撮影時まだ13歳だったクロエちゃんは、今まで彼女が出演したどの映画よりもダークで危険な世界に足を踏み入れたと言えるだろう。実際に起きた事件の映画化であり、しかもその事件は少女が次々に失踪し、死体となって発見されるという恐ろしい事件だ。実際劇中でクロエちゃん演じる少女は犯人に誘拐されてしまう。悪党に果敢に立ち向かう姿が私たちの中で強烈なインパクトとなっていた中で、本作のような普通の少女の役を演じたクロエちゃんはある意味でそれ以上のインパクトだったかもしれない。

ちなみに当初この映画はダニー・ボイルが監督をする予定だったそうだが「映像化にはダークすぎる」というコメントをしている。確かに本作を見るとその意味が分かる気がする。

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『イコライザー』(2014)

本作『イコライザー』では今までの少女的な魅力とは違った、まさに肉感的魅力を感じさせる演技を魅せてくれた。彼女にとっても新境地とも言える役柄だったであろう。娼婦やストリッパーを演じるのは一流女優への通過儀礼なのかもしれない。ジョディ・フォスター、ナタリー・ポートマン、そして本作のクロエちゃん。『イコライザー』で彼女が演じたのは歌手を夢見る少女娼婦だ。

『キック・アス』公開から数年しか経っていないにもかかわらず、その激変ぶりは驚くべきものだ。「男子、三会わざれば刮目して見よ」という言葉があるが、女子もまた然りだ。本作でクロエが演じた娼婦は化粧バリバリのミニスカ姿、そんな派手な外見とは裏腹にうちに抱える繊細な悩みや苦悩をクロエちゃんは16歳にして完璧に演じて見える。オスカー俳優デンゼル・ワシントンとも対等に渡り合う素晴らしい演技を見せてくれた、まさに彼女の新境地とも言える役柄だっただろう。

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『キャリー』(2013)
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実はクロエちゃんはホラー映画のリメイク・リブート作品によくキャスティングされる女優だ。『悪魔の棲む家』、『モールス』、『キャリー』、『サスペリア』と言った作品に出演している。特に『キャリー』はあのシシー・スペイセクが演じたインパクトが強烈すぎて、クロエちゃんが演じると聞いて不安になった人も多いだろうがそれは杞憂に終わった。

いじめられっ子のキャリーをクロエちゃんは悲しげに、でも不気味に演じている。シャワールームでのあのシーンなどは生々しすぎて正直見ていて辛かったのだが、ここまで徹底的にいじめられるクロエちゃんはかえって新鮮でこれはこれで良い。映画を観ている方はご存知の通り最後はブチ切れて超ドSに豹変するキャリーだが、オリジナル版よりも40年近く経過しているので、VFXを駆使して描かれるジェノサイド演出は最高だ。

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『サスペリア』(2018)

『キャリー』以上に世間に衝撃を与えたのは本作『サスペリア』では無いだろうか。クロエちゃんは出番こそ短いが、その見た目があまりにも弱々しく、か細い感じで映画を観た瞬間に「この映画はただ事じゃない」と感じることが出来るだろう。

今まで紹介した映画に比べても圧倒的に出番は少ないが、彼女の存在はこの映画で非常に大きな鍵となっている。なぜクロエちゃんがダンス学校から逃げ出したのか、その理由が映画の大きな根幹をになっているからだ。この映画のクロエちゃんは灰色のオーバーサイズのコートを身にまとい、髪の毛はずぶ濡れ。まるで捨てられた子猫みたいに弱っているクロエちゃんは、映画とは全く関係なしに男の「守ってあげたい願望」を絶妙に刺激する。ただし、映画自体は全く違った意味で衝撃なので覚悟して見た方が良いだろう。

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『グレタ GRETA』(2019)
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そしてこのたび公開される新作『グレタ』でクロエちゃんが演じるのは親切に落とし物を届けた相手の女に執拗に付きまとわれる、という何とも可哀相な女の子だ。これまでの作品ではただただ酷い目に遭う少女を演じてきた彼女だが、今回はまさに恩を仇で返されるという役柄。ここまでくるともはやクロエちゃんは生粋のドMなんじゃないかと確信してしまう程である。

本作の見所は何と言っても、善良な心優しいクロエちゃんがひたすらに酷い目にあう展開だ。恐怖に覚えるクロエちゃんは可哀相ではあるのだが、やはり可愛い。見ている者のドS心に火をつけてしまいそうなぐらい、弱々しく可愛らしい女性を演じるクロエ・グレース・モレッツ。今回はドMな役柄を演じた映画を特集したが、彼女の魅力はそれだけではない。『キック・アス』でブレイクしてから間もなく10年が経つが、今でもこうして話題を提供し続けてくれる彼女は間違いなくハリウッドのトップスターであり、屈指の演技は女優なのだ。共演のイザベル・ユペール相手にも一歩も引かない演技を見せているクロエちゃん。ぜひ新作『グレタ』で彼女の素晴らしさを今一度感じてほしい!

 

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『グレタ GRETA』
11/8(金)TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

【キャスト】
イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツ、マイカ・モンロー、コルム・フィオール、スティーヴン・レイ

【スタッフ】
監督・脚本:ニール・ジョーダン

原題:GRETA/2018年/アイルランド、アメリカ/英語/98分/カラー/シネスコ/5.1ch/字幕:川又勝利
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
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公式サイト:http://greta.jp/