プレゼントは血しぶき!クリスマスに観たい”最悪で最高”なホラー&バイオレンス映画たち
クリスマス映画といえば、家族、奇跡、心温まる物語。
――そんなイメージを、真っ赤な血しぶきで上書きしてくる映画が、実は毎年のように生まれている。
イルミネーションは不穏な前触れ。
サンタの赤は、だいたい別の意味を帯びる。
そして「メリークリスマス」は、必ずしも幸せの合言葉ではない。
というわけで今回は、
怖いけど、楽しい。最悪だけど、なぜか最高。
そんなクリスマス×ホラー×バイオレンス映画を集めた。
優しい映画に疲れた夜、ちょっと悪ノリしたい聖夜にどうぞ。
聖夜に降臨、ピエロ界のラスボス
『テリファー 聖夜の悪夢』
殺戮ピエロ、アート・ザ・クラウンが、ついにクリスマスの世界へ足を踏み入れる。
サンタ帽をかぶり、イルミネーションが輝く街を背景に、
彼はいつも通り、無言で、淡々と、そして信じられないほど残酷な行為を積み重ねていく。
この映画の怖さは、祝祭ムードとの相性の良さにある。
明るく楽しいはずの空間が、アートの存在によって一気に異界へと変わる。
「ここでそんなことする?」という場面の連続は、恐怖と同時に妙な高揚感も生む。
ゴア描写は相変わらず全力。
だが単なる過激さだけでなく、クリスマスを舞台にしたことで“悪趣味さ”が一段階アップしている。
最悪の夜に、最悪の映画を選ぶ――
その背徳的な楽しさを、これほど正直に提示する作品も珍しい。
作品情報
監督・脚本:デイミアン・レオーネ
出演:デヴィッド・ハワード・ソーントン、ローレン・ラヴェラ ほか
製作年:2023年/製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー/スラッシャー
どこで観られる?
Amazon Prime Video(レンタル/配信)ほか
※配信状況は時期により変動
家族がギスると魔物が来る、クリスマスの罰ゲーム
『クランプス 魔物の儀式』
「いい子にしていないと来るよ」――
そんなクリスマスの脅し文句を、本気で映画化したような一本。
クランプスが現れる理由は、単なる不幸ではない。
家族の不和、信仰心の喪失、祝祭への冷めた感情。
そうした“空気の悪さ”そのものが怪物を呼び寄せる構造が、この映画の面白さだ。
派手なスプラッターは控えめだが、
代わりに積み重ねられるのは、じっとりとした不安と居心地の悪さ。
親戚が集まるあの微妙な空気感を経験したことがある人ほど、
「分かる……」と身につまされるはず。
怖いのに、どこかユーモラス。
クリスマスを無理に楽しめない年にこそ、
ちょうどいい距離感で刺さるダークファンタジーだ。
作品情報
監督:マイケル・ドハティ
出演:アダム・スコット、トニ・コレット ほか
製作年:2015年/製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー/ファンタジー
どこで観られる?
Amazon Prime Video/Apple TV(レンタル)ほか
※配信状況は時期により変動
ロボサンタ故障中。感情ゼロの殺意が超怖い
『クリスマス・ブラッディ・クリスマス』
「クリスマス映画に必要なものは?」
この作品の答えは明快だ。
酒、パンクロック、そして殺人サンタ。
暴走するサンタ型ロボットが、街を、店を、人を、片っ端から破壊していく。
物語はほぼ一直線で、余計な感情移入や説明はない。
だがその雑さこそが、この映画の最大の魅力でもある。
テンポは速く、音はうるさく、暴力は多め。
真面目に観ると置いていかれるが、
「まあクリスマスだし」と肩の力を抜いて観ると、驚くほど楽しい。
深夜、テンションが変な方向に振り切れたときに選びたい、
悪ノリ特化型クリスマス映画だ。
作品情報
監督・脚本:ジョー・ベゴス
出演:ライリー・ダンディ、サム・デラ・ローザ ほか
製作年:2022年/製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー/スラッシャー
どこで観られる?
Amazon Prime Video(レンタル/配信)ほか
※配信状況は時期により変動
サンタが“拳”で世界を救う、暴力系クリスマス
『バイオレント・ナイト』
史上もっとも荒んだサンタクロースが、
史上もっとも体を張って事件を解決する。
この映画のサンタは、夢も希望も語らない。
その代わり、拳と武器で状況を打開する。
ホラーではないが、暴力描写の勢いはホラー級だ。
ブラックユーモアとアクションのバランスがよく、
笑いながら観ているうちに、なぜかちゃんと盛り上がる。
「クリスマス映画としてどうなんだ」という疑問を、
力技でねじ伏せてくる潔さも気持ちいい。
怖すぎるのは苦手だけど、
普通のクリスマス映画では物足りない――
そんな夜にぴったりの一本。
作品情報
監督:トミー・ウィルコラ
出演:デヴィッド・ハーバー、ジョン・レグイザモ ほか
製作年:2022年/製作国:アメリカ
ジャンル:アクション/ブラックコメディ
どこで観られる?
Apple TV(レンタル)ほか
※配信状況は時期により変動
優しいだけが、クリスマスじゃない
感動しなくてもいい。
泣かなくてもいい。
今年くらい、
血しぶきと悪ノリで祝う聖夜があってもいい。
プレゼントの代わりに悲鳴を。
サンタの代わりに殺意を。
そんなクリスマス映画ナイトも、案外悪くない。
あとは気分次第。
どれを選んでも、普通じゃない夜になることだけは保証する。
――メリー・ブラッディ・クリスマス。















