映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』公開記念!どん底から立ち上がれ!『再起をかけた男の映画』特集
アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして人気絶頂だった22歳の時に、幼少時からの夢だったオートレーサーへ転身した森且行の生き方の深奥に迫ったドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』が、2024年11月29日(金)より全国公開となります。
2020年11月3日、24年目にしてついに悲願の日本選手権初優勝という栄光を掴んだものの、そのわずか82日後、森且行はレース中に落車し命が危ぶまれるほどの大怪我を負ってしまう。それからレース復帰までの2年間、幾度にもわたる手術と懸命のリハビリを乗り越え奇跡の復活を果たす姿を追っています。
そこで今回は、そんな森且行の如く、不屈の精神でどん底から立ち上がる男たちを描いた映画を紹介します。
燃える闘魂!こんな映画が大好きだ!
かつての自分にサヨナラ!
心を入れ直して再び栄光を掴んでみせます!
『サウスポー』(2015)
まずボクシング映画として素晴らしいです。本物のボクシング中継を見ているような気分になります。
そしてジェイク・ギレンホールの体が超すごい。「ナイトクローラー」で激ヤセのパパラッチを演じたと思いきや、次に演じたのが本作。
やっぱ役者ってイカれてますね。本物のボクサーがそこにいました。
傲慢が故にすべてを失った男が、どん底の中から真実に気づき、家族と絆の再生を図るために復活する物語。ジェイク演じる父親ビリーと、ウーナ・ローレンス演じる娘レイラが、母そして妻を失った心の傷に苦悩しながら、お互いを求め、立て直そうとする姿に号泣必至です。
「変われないことなんて、何もない。」
この映画見て何も感じない人は心がどうかしてると思います。
実に美しい物語です。
出演者:ジェイク・ギレンホール、フォレスト・ウィテカー、ナオミ・ハリス、カーティス・“50セント”・ジャクソン
、ウーナ・ローレンス、レイチェル・マクアダムス
監督:アントワーン・フークア
脚本:カート・サッター
音楽:ジェームズ・ホーナー
Amazonプライムで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
AppleTVで視聴する→こちら
これが男の生き様ってやつだ!
ミッキー・ロークの哀愁にやられます!
『レスラー』(2009)
この映画はロッキーではないんですよね。そこが良い。
勝つことが目的ではなく、やり続けるという美しさ。
長年のダメージの蓄積で体はボロボロ。いつ死んでもおかしくない。
そんな状態なのに金もないし、こんなこと今すぐやめればいいと思うけど、この男はやり続ける。なぜならプロレスしか出来ないから。
辛いことが多すぎる人生だけど、ファンの声援がある限りこの男は何度でも立ち上がる。
クライマックスのマイクパフォーマンスで涙腺崩壊しますよ。
出演者:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ロバート・シーゲル
製作:ダーレン・アロノフスキー、スコット・フランクリン
音楽:クリント・マンセル
主題歌:ブルース・スプリングスティーン
Amazonプライムで視聴する→こちら
俺は一発屋じゃねえ!
もう一度返り咲くため男は再び“飛ぶ”のです。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015)
第87回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む4部門を制したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の傑作ですね。
かつてスーパーヒーロー「バードマン」役で一世を風靡したベテラン俳優のリーガン。今は落ちぶれてフラフラしてるものの、再び第一線に返り咲こうとブロードウェイの舞台に挑むが、才能ある共演者や娘との間に生まれた溝に悩み、次第に追い詰められていく。というお話し。
先述の『レスラ―』のミッキーロークと同じく、本作もキートンとリーガンとの共通点が多くて、「マイケル・キートン物語」を見ているような気分になります。
彼もまたバットマンで一世を風靡したもののキャリアは低迷し、近年見事な復活を遂げていますね。
全編ノーカット風&現実と虚構が入り混じる演出で、けっこう飲み込みづらい人もいるかもしれませんが、この映画はマイケル・キートンの存在が最高でどんどん引き込まれます。クライマックスで魅せるキートンの狂気は圧巻です。
出演者:マイケル・キートン、ザック・ガリフィアナキス、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、エイミー・ライアン、ナオミ・ワッツ、アンドレア・ライズボロー
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ジャコボーン、アーマンド・ボー、アレクサンダー・ディネラリス・Jr
音楽 アントニオ・サンチェス
ディズニープラスで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
これはフィクションではない。
現実に存在する真のヒーローは輝きばかりではないのです。
『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた』(2024)
再起をかけて立ち上がる男といえば、そう、ジェイク・ギレンホール。
この映画では、2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件で、両脚の膝から下を失う重傷を負いながらも、目撃証言で捜査に貢献した実在する人物ジェフ・ボーマンを演じています。
怪我を負いながらも犯人特定に貢献したジェフは、テロリストに屈しない“ボストン ストロング”というスローガンを象徴する英雄として世間からもてはやされています。ただ現実ではトイレで用を足すこともろくにできない自分とのギャップに苦しみ、傷の痛みや事件の辛い記憶と闘っていました。テロ現場で救ってくれた命の恩人、カルロスとの再会によって、意外な事実に気づき、仲間たちに支えられながら再び自分の足で歩く決意を固めていく。というお話です。
フィクションならそこまで感動することはなかったと思います。
だけどこのジェフ氏は実際に存在している人なんですよね。
現在は義足を付けて奥さんと娘さんと幸せに暮らしているそうです。
『オートレーサー森且行』でもレース中のクラッシュで大怪我を負ってギリギリの状態にだった森且行の姿が見れます。
こちらも当然ながら本当に起きた実話です。一命はとりとめたものの、両足はまとも機能しない。レーサーとしての復帰は絶望かと思われる中、不屈の精神&ド根性でまさかのレーサー復帰まで成し遂げるという・・・。
フィクションが霞んで見えますね。
果たして自分が同じ境遇で同じように出来るだろうか。
出演者:ジェイク・ジレンホール、タチアナ・マスラニー
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
脚本:ジョン・ポローノ
原作:ジェフ・ボーマン、ブレット・ウィッター『Stronger』
Amazonプライムで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』
2024年11月29日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
出演:森且行
監督・撮影:穂坂友紀
エグゼクティブプロデューサー:津村有紀
プロデューサー:青柳朋子、鴨下潔、石山成人
総合プロデューサー:松田崇裕、小池博
協力プロデューサー:塩沢葉子
製作:TBS
企画・制作:TBSテレビ報道局 報道コンテンツ戦略室
制作プロダクション:TBSスパークル
配給:KADOKAWA
宣伝:KICCORIT
©TBS
映画公式サイト:autoracer-mori.com
公式X:@autoracer_mori