「敬老の日」特集!史上最強の爺さん&婆さん集結!「お年寄りナメんなよムービー」傑作選!
本日9/16は「敬老の日」です。素敵なお年寄りを見ていると、こんなふうに歳を重ねたいなあ、と思うことってありますよね。
映画を見ていてもそう感じることがあります。それは、めちゃくちゃ強いジジイ・ババアに厨二病心をくすぐられた時。そこで今回は、映画に出てくる史上最強のジジイ・ババアたちをご紹介します!
ハートウォーミング&バイオレンス!
認知症の脳筋じいちゃんがマフィアを一掃!
『おじいちゃんはデブゴン』(2015)
元凄腕軍人の認知症おじいちゃんが、少女を救うためにマフィアとの死闘を繰り広げる物語。主演は「イップマン」シリーズや『燃えよデブゴン』で、かのジャッキー・チェンと肩を並べた香港映画界のレジェンドにして、“世界一動けるデブ”ことサモ・ハン・キンポー。本作公開当時、御年66歳にして健在のキレッキレのアクションを見せつけてくれます。
『イコライザー』や『グラン・トリノ』然り、舐めてた相手が実は鬼強かった!な激アツ展開は筆者も大好きです。本作のサモ・ハンはボケ始めのおじいちゃん。普段は不安げに瞳をうるうるさせてボケーっとしてますが、いざとなると身に染みついた拳法が火を噴き、対決するマフィアたちの腕をバキボキへし折りまくります。突然現れたボケ爺さんにわけもわからず腕を折られまくって、マフィアからしたら溜まったものじゃありません。が、レントゲンのように折れた骨が見える描写も相まって、このシーンめちゃくちゃ笑えます。
作品を通してサモ・ハン演じる孤独な老人の佇まいがなんとも哀愁を放っていて、そこもグッとくるポイント。
【キャスト】
サモ・ハン、アンディ・ラウ、ジャクリーン・チャン、ユン・ピョウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキ、カール・マッカ、
フー・ジュン、ウィリアム・フォン、エディ・ポン
【スタッフ】
監督・アクション監督:サモ・ハン
製作・主題歌:アンディ・ラウ
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これぞジャパニーズ・アマゾネス!
山に捨てられたお婆ちゃん50人vs人喰い熊!
『デンデラ』(2011)
『楢山節考』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した今村昌平監督。その息子・天願大介がメガホンをとったのが本作『デンデラ』。
故・今村昌平の描いた「姥捨山伝説」の続きとあって、文学的なアート作品…?と思いきや、その中身は生命力溢れるパワフルババアたちのハードコアサバイバルアクション!あまり知られてませんが、伝説のカルトムービーとして評価されてもおかしくない作品なのです。
「姥捨て」され、山でのセカンドライフ(?)を強いられた婆さんたちは、「デンデラ」を結束し、村への復讐を誓います。ところが、人喰い熊が突如としてデンデラを襲い、捨てられたババア50人vs冬を越すために人を食う熊さんの熾烈なデスマッチが展開されていきます。もはやモンスターパニック映画なのでは…?
婆さんたちのサバイバルスキルの高さ、「死んでたまるか」な生への執着心、腹の煮えたぎるような精神力を感じさせられる映画になってます。ババアの生き様、恐るべし。
【キャスト】
浅丘ルリ子、草笛光子、倍賞美津子、星野晶子、石橋凌
【スタッフ】
監督・脚本:天願大介
原作:佐藤友哉
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ジェームズ・カーンの言葉に震えろ!
「老いぼれを見たとき思え、生き残りだとな」
『誘拐犯』(2000)
銃撃戦が鋭く、男心を鷲掴みにする本作『誘拐犯』。監督・脚本は『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家であり、『トップガン・マーヴェリック』の監督も務めたクリストファー・マックァリー。若かりし頃のベニチオ・デル・トロ、そしてジェームズ・カーンをはじめ、激シブ俳優たちのアンサンブルに目を奪われます。
“裏社会の大物”チダックの「代理母」を誘拐した二人の流れ者・ロングボー&パーカーが、マフィアとの攻防を繰り広げる。登場人物は皆それぞれ秘密を抱えていて、騙し合い、殺し合いの応酬がクライマックスにかけてヒートアップしていきます。
なかでも筆者の個人的大目玉はチダックが呼び寄せる謎の「掃除屋」ジェームズ・カーン。彼の存在感と迫力に圧倒されつつ、彼の放つセリフ「老いぼれを見たら生き残りだと思え」には、修羅場をくぐり抜けてきた老獪さと凄みを感じさせられます。
まさに敬老の日にピッタリのセリフ(?)シビれます。
【キャスト】
ベニチオ・デル・トロ、ライアン・フィリップ、ジェームズ・カーン、ジュリエット・ルイス、
【スタッフ】
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
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奴は死なない。何故なら死なないと決めたから。
不死身のジジイがツルハシ片手にナチスを皆殺し!
『SISU/シス 不死身の男』(2023)
タイトル「SISU」の意味するところは「不屈の心」。ナチスに国土を焼き尽くされたフィンランドにて、“伝説の老兵”アアタミはツルハシ一本と「SISU」を手に、ナチスの戦車隊を血祭りに上げ、超絶怒涛の脳筋バイオレンスアクションを披露してくれます。
人を見た目で判断してはいけません。オヤジ狩りが狩られる、ミイラ取りがミイラになるとはまさにこのこと。メイン・ウェポンがツルハシなヨボヨボジジイが野獣のような唸り声をあげ、撃っても縛っても怯まず襲いかかってくる様には恐怖を覚えると同時に笑いが込み上げてきます。「絶対に諦めねえ」これが不屈のメンタルを持った男の恐ろしさです。
一つ安心したのが、相棒のワンちゃんが傷付けられなくてよかったということ。どこぞのジョン・ウィックのように、組織を壊滅されかねませんからね。血湧き肉躍る、アドレナリンドバドバの痛快バイオレンスでスタミナ注入しちゃいましょう!
【キャスト】
ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ
【スタッフ】
監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー
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いかがだったでしょうか。映画に登場する最強のジジイ・ババアたちを紹介しました。
「老いぼれを見たとき思え、生き残りだとな」を肝に銘じて、私たちもこういう歳の重ね方を目標にしていきたいですね。