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『エイリアン:ロムルス』公開記念!あなたの体イタダキマス。“何か”が住み着く「寄生映画特集」!

毎度のこと、筆者ネームに「今年こそホラーを克服したい」なんて付け加えておきながら、なかなか道のりが長い..(というか勝手に長くしてしまっているんですが)。おっかなびっくり選り好みして観ているには観ているものの、楽しみにしていた新作が公開となるとそっちの匂いにつられていっちゃうんですよね..(笑)

そんな今の筆者にドンピシャの予感がする『エイリアン:ロムルス』が今週末に公開となります。怖い作品でも、こういうvs未知の外敵系は大好き+映画館で観れば怖さも楽しさも増幅する系の作品ということで、早速「ホラー克服への道リスト」に追加!よしよし..。

そんなエイリアンシリーズの新作公開を記念して、今回はこの怪物の特徴である「寄生」に注目。人間の体+αに住み着くヤツらを描いた作品を特集します!

文:抹茶猫(今年こそホラーを克服したい)

 

<色褪せない“本物”の恐ろしさ!>
『エイリアン』(1979)

まずは最新作の襲来を前に、原点回帰をおすすめ!シリーズ第1作目『エイリアン』です。宇宙船ノストロモ号が降り立った惑星には、怪物が..!船員の顔面に飛びつきズブズブと寄生、やがてお腹を喰い破ってHappy Birth Day!どう見ても仲良くなれそうにないお客を招き入れてしまいます。

何が何でも魅力としてお伝えしたいのは「最悪の造形」。もちろん良い意味で、です。スイス出身の画家・造形作家のH・R・ギーガーさんによって産み落とされたエイリアンが、とにかく生々しい!ヌメヌメ感、触手、鳴き声、立ち振る舞い..もれなく気持ちが悪くて顔が歪みます。こんなヤツが、たっぷり唾液をしたたらせて近づいてくるんですよ..。ギーガーさん、ありがとうございます。今の時代、えげつい怪物を作ろうと思えばデジタル技術でなんのそのでしょうが、得体のしれない物を手作りで生みだしているがゆえ、「本当にそこにいる」と思わせる説得力がまるで違う気がします。

今回の新作で監督を務めるフェデ・アルバレス監督も、そうした“原点回帰のホラー表現”をガンガン盛り込んでくれているみたいで、これは期待せずにはいられません。まずは全く色褪せない“本物”の恐怖を1作目で体感してみてはいかがでしょうか?

監督:リドリー・スコット
キャスト:シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、イアン・ホルム、ジョン・ハート ほか

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<相棒は、喋る右手!>
『寄生獣』(2014)

寄生がテーマの映画と聞いて真っ先に本作が思い浮かぶ方も少なくないはず。突如として謎の寄生生物が出現した日本を舞台に、染谷将太さん(最近忙しすぎではないですか?!)演じる高校生・泉新一と彼の右手に寄生した「ミギー」のコンビが人間と寄生生物との戦いに身を投じていく物語です。直近ではNetflixで韓国ドラマとしてシリーズ化されたのも記憶に新しく、原作人気の高さがうかがえますね。

新一を待ち受ける運命があまりにも残酷過ぎて初見時に絶句したのを覚えている筆者ですが、本作はいちいち残虐極まりないんですよね(笑)しかもそれを滑らかに違和感なく見せてくれる!アクションはもちろん、裂ける顔や切断される体などなど..。山崎貴監督印のVFXが火を吹いています。

阿部サダヲさんが声を演じるミギーのキャラクターもまた本作の見どころでしょう。こんな恐ろしいお話の中とあって新一とのコミカルな掛け合いが、見ていてほっこりします。いつも興味津々で時たま核心を突くような発言で観ているこちらまでグサッと刺してくるところまで含めて魅力的!ミギーが各地をぶらぶらする「ミギーの世界探訪」なんてスピンオフ出ないかな..。

監督:山崎貴
キャスト:染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、東出昌大、北村一輝、國村隼、浅野忠信 ほか

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<愛すべき寄生コンビがゆく!>
『ヴェノム』(2018)

分かる方には分かってもらえるかと思いますが、本作の寄生される側・エディと寄生する側・ヴェノムは、今回ご紹介する中で最も「居心地の良さそう」なコンビです。ジャーナリストのエディは、取材に踏み込みすぎる性格が仇となり会社をクビに。しかもそのせいで最愛の彼女にもフラれてしまいます。完全にノックアウトされたエディは悲しさと寂しさにくれる日々..。そんな中、例の踏み込みすぎた取材関連のタレコミが!向かった先でエディを待ち受けていたのが、宇宙からやってきたグニョグニョうごめく黒いヤツ“ヴェノム”だったという訳です。これを体に住まわせて仲良くやっていくなんて、ちょっと考えられないですが、これがどうにも憎めないヤツなんですよね。

冗談言うし、ツンデレだし、ノリが良いんですこの子。ちょっと目を離したら人食べちゃうんですけど。エディと自分を重ねあわせているような様子が節々にあって「俺たちは、ヴェノムだ!」って言ってるの、なんだかとっても可愛くないですか?それでいて、ちゃんとバトる時には本領発揮してくれるんだから好きになっちゃう!来たる11月にはシリーズ完結と謳われる3作目が公開予定です。この機会に、あなたもヴェノムを取り込んでみては?

監督:ルーベン・フライシャー
キャスト:トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド ほか

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<一家まるごとお世話になります!>
『パラサイト 半地下の家族』(2020)

最後にご紹介するのは、韓国映画界、ひいてはアジア映画界の歴史を塗り替えた『パラサイト 半地下の家族』。本作に登場する寄生生物は怪物ではなく「人間」、そして寄生先は人ではなく「家」です。宅配ピザ用のケース組み立てで食いつないでいるキム一家の長男・ギウは友人の誘いを受け、社長一家が暮らす大豪邸で英語の家庭教師として働くことに。またとない人生大逆転のチャンスを家族全員でつかみ取ろうと、妹・ギジョンを美術の家庭教師、父・ギテクを専属ドライバー、母・チュンスクを家政婦として一家まるまる雇ってもらうぞ計画を実行!これがまんまと成功し、不自由ない暮らしをゲット。ですが、ひょんなことから先客(=寄生生物)の存在に気づいてしまうのです..。

キム一家の大計画実行から豪邸の恐るべき秘密、そして終盤に待ち受ける怒濤の展開があれよあれよと数珠つなぎのように繋がっていくのが最高に気持ちよく、それでいてサスペンスフルな空気が消えずにぐんぐん膨れ上がっていくので心は落ち着かない..という何とも不思議な作品となっています。それはどこか「世にも奇妙な物語」を思わせるような感覚に思えた筆者ですが、ぜひ皆さんもご自身の目で確かめてみてください!

監督:ポン・ジュノ
キャスト:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、パク・ソジュン ほか

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いかがだったでしょうか?

やはりというべきか、今回は「寄生」がテーマということで画的にも雰囲気的にもおっかない作品が集まってきました。自分の身に起こったらと思うとゾッとするものばかりでしたが、群を抜いてイヤなのはエイリアンではないでしょうか?(笑)今回の新作では一体どれだけゾッとさせてくれるのか..?顔に飛んでくるのだけは厳重に警戒しつつ、見届けに行きましょう!

 

『エイリアン:ロムルス』
9月6日(金)全国劇場にて公開

監督:フェデ・アルバレス
製作:リドリー・スコット
出演:ケイリー・スピーニー(『パシフィック・リム:アップライジング』『プリシラ』)/デヴィッド・ジョンソン(『ライ・レーン』)/アーチー・ルノー(「暗黒と神秘の骨」)/イザベラ・メルセード(『マダム・ウェブ』)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/alien-romulus