「第46回 日本アカデミー賞」いよいよ来週3/10に発表!直近4年間の最優秀作品をご紹介!
日本の映画賞で最も権威がある(と一応されている)のが“日本アカデミー賞”。毎年優秀賞の作品や映画人が発表される度に賛否が出てくるが、地上波で放映されることもあり、やはり注目度は高いです。そして2023年3月10日、第46回日本アカデミー賞の授賞式が行われます。そこで今週の「今夜何観る」は直近4年間の日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品を紹介!改めてここ数年の日本アカデミー賞をおさらいしていきます!
アカデミー賞作品賞にも候補入りした最優秀作品
『ドライブ・マイ・カー』
昨年最優秀作品賞を受賞したのは『ドライブ・マイ・カー』。村上春樹の短編を映画化したこの作品は、日本国内のみならず世界的に高い評価を受けて、アメリカのアカデミー賞でも作品賞、監督賞他4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞しました。若くして妻を亡くした舞台演出家と、彼の車を運転する女性ドライバーの関りを描いた作品で、西島秀俊、三浦透子、岡田将生と言った実力派俳優たちの共演も大きな見どころです。日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む8部門を受賞しました。
【キャスト】
西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生
【スタッフ】
監督:濱口竜介
原作:村上春樹
脚本:濱口竜介、大江崇允
配給:ビターズ・エンド
© 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
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トランスジェンダーを題材に激賞された最優秀作品賞
『ミッドナイトスワン』
日本ではまだまだ理解が広がらないLGBTQなどの性的マイノリティについての様々な問題。本作はトランスジェンダーの男性(出生の性別、性自認は女性)を草彅剛が演じることでも大きな話題を呼びました。トランスジェンダー描写に対する批判があったりなどしましたが、それでもLGBTQについての映画がその年の頂点に輝いたことは、日本映画に撮っても大きな転換点となったでしょう。最近も同性婚などについて様々な意見が出ている中で、改めて観ておきたい作品の一つです。その年の日本アカデミー賞では最優秀作品賞と、最優秀主演男優賞を受賞しました。
【キャスト】
草彅剛、服部樹咲、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖
【スタッフ】
監督・脚本:内田英治
音楽:渋谷慶一郎
配給:キノフィルムズ
©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
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日本政治の暗部にメスを入れる衝撃作
『新聞記者』
ここ数年、エッジの利いた映画作品を数多く制作している映画会社「スターサンズ」の名前を一躍広げたのがこの『新聞記者』です。東京新聞の記者である望月衣塑子の著書を原案にした本作は、若手新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描いた作品で、社会性もエンタメ性も抜群の作品です。松坂桃李、シム・ウンギョンの2人の主人公を演じた俳優の演技合戦も大きな見どころです。昨年亡くなった河村光庸氏の受賞の際のスピーチも大きな話題を呼びました。日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞を受賞しました。
【キャスト】
シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司
【スタッフ】
監督:藤井道人
脚本:詩森ろば、高石明彦、藤井道人
音楽:岩代太郎
原案:望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊) 河村光庸
配給:スターサンズ、イオンエンターテイメント
©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
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カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した最優秀作品賞
『万引き家族』
日本社会で声を拾われない、貧困層の家族を描いたこの映画は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したのを始め、国内外で数多くの賞を受賞しました。ちなみに是枝監督はこの前の年に最優秀作品賞を受賞した『三度目の殺人』に続いて、2年連続の最優秀作品賞を受賞しました。世界的には裕福な国であるはずの日本で、現実に起きている経済格差を描いた作品としても大きな話題を呼びました。日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む8部門を受賞しました。
【キャスト】
リリー・フランキー 安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林
【スタッフ】
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣
製作:フジテレビ、ギャガ、AOI Pro.
配給:ギャガ
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いかがだったでしょうか。
今年の作品賞には『ある男』、『シン・ウルトラマン』、『ハケンアニメ!』、『月の満ち欠け』、『流浪の月』の5作品が候補入りしています。一体どの作品が最優秀作品賞に輝くのでしょうか。第46回日本アカデミー賞授賞式は3月10日に行われます。