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興奮!感動!涙!スポーツの秋に観るべき映画はコレだ!

“天高く、馬肥ゆる秋”ですね。一度肥えたら、“スポーツの秋”ということで運動するのも良いでしょう。しかし、どのスポーツにするかも悩みますし、なかなか体が動かないという場合もあるでしょう。ならばスポーツ映画でやる気を出すのもひとつの手。そこで今回は、珍しい題材の作品も取り入れつつ、流れているのが涙か汗か分からなくなるエキサイティングなスポーツ映画を4本紹介します。

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

 

〈車輪を回して回して、レールから抜け出せ!〉
①『ヤング・ゼネレーション』(1979)

人がスポーツをする理由は幾らでもあります。時には鬱屈した感情がスポーツの原動力になることも。主人公のデイブら4人組は、石工(ストーン・カッター)であった父親のように大学に進むことを考えておらず、周りから負け犬扱いされています。彼ら“カッターズ”は、バカにしてくる大学生らに勝つために、自分たちの力を証明するために自転車レースに挑戦するのです。メンバー4人でバトンを繋ぎながら400mトラックを全力で200周(80km)するもので、一斉に数十人が走るので衝突からの落車事故も当たり前の非常に非情なレースです。原題の「Breaking Away」は「抜け出す」という意味で、レースでは他の選手を一気に突き放す作戦のことでもあります。ずっと同じ場所を回り続けるレースですが、それでも車輪を誰よりも早く回していれば、この環状のトラックを誰よりも早く走りきれば、決められた人生のレールから外れることができるかもしれません。走ることは生きること。いやあ、スポーツは人生ですね。

監督:ピーター・イェーツ
出演:デニス・クリストファー、ダニエル・スターン、デニス・クエイド、ジャッキー・アール・ヘイリー 他

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〈王のような父親から生まれた新たな女王たち〉
②『ドリームプラン』(2021)

テニスの世界女王となったビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹。彼女らを育て上げた父リチャードは全くの素人であった…という衝撃的な実話です。リチャードが立てた夢の計画は非常に優れたものでしたが、見方を変えれば独善的でもあります。原題が『King Richard(リチャード王)』と、シェイクスピアの『リチャード三世』を意識しているように。リチャードを演じたウィル・スミスと言えば、今年行われたアカデミー賞の授賞式で司会のクリス・ロックに放ったビンタが大きく取り沙汰されました。彼からすると、揶揄された妻を守るための行動だったようですが、それが本当に「愛」なのかと議論を呼びました。少なくとも、「愛」を注がれた姉妹の方は成功を収め、特にセリーナは非白人の地位向上にも貢献できる力を得ました。皮肉な意味も込めて、スポーツはやはりパワフルですね。優れた計画があれば、あなたもスポーツ界で成功できるかもしれませんよ!

監督:レイナルド・マーカス・グリーン
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン、ジョン・バーンサル 他

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〈マブリーのマブリーによるマブリーファンのための熱きエンタメ!〉
③『ファイティン!』(2018)

レスリング映画は数あれど、アームレスリングを描いた映画はなかなかレアです。本作はその内の1本であり、主演のマブリーことマ・ドンソクの人生がダブる作品になっています。主人公でのマークは韓国生まれながらアメリカに養子に出され、成長してアームレスリング選手になるも八百長疑惑で除名。クラブの用心棒となってくすぶっていたところ、韓国に戻って再びチャンピオンを目指すチャンスを与えられます。マブリー自身は韓国で生まれ、後にアメリカに移住。『ロッキー』に憧れてボクシングを始め、用心棒の仕事などを経験した後韓国に戻って俳優となり、同じアームレスリング映画であるシルベスター・スタローンの『オーバー・ザ・トップ』を意識した本作を作りました。超原始的だからこそ、スポーツの美点がそのまま現れるアームレスリング。純粋なパワーがぶつかり合い、自分の筋肉をより強く信じている方が勝つ…ガッチリ組んだその腕は、まるで握手のようじゃないですか…。フェアでない者に本当の勝利は訪れない!

監督:キム・ヨンワン
出演:マ・ドンソク、クォン・ユル、ハン・イェリ 他

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〈ただの雅な札遊びにあらず!〉
④『ちはやふる 上の句』(2016)

「畳の上の格闘技」と言えば思い出されるのは何でしょうか。柔道? 実は、この言葉は他のスポーツの二つ名となっています。そう、競技かるたです! 百人一首の歌がランダムに詠まれ、自分と相手の陣地に並べたかるたを相手より0.01秒でも速く取っていくスポーツです。最初の数文字を聞いただけでどの歌かを見極める判断力、札の位置を覚える記憶力、札を取る速度が試されますが、それだけではありません。互いの陣地に1枚残した最終局面では、どちらの札が先に詠まれるかが勝敗に大きく関わります。この状況は「運命戦」と呼ばれますが、最終的に試されるのはまさに運なのです。千早、太一、新の3人は子どものころからかるたに熱中し、青春の全てを賭けていきます。友情、努力、…はたまた恋のその結果は? 青き春~上の句だけは~選べても~下の句こそが~神の句となる~。勝機は全力を出した者にしか訪れないのです。では次の句。――ちは(バシィィィン!)。

監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、國村隼 他

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いかがだったでしょうか。
“天高く、馬肥ゆる秋”は中国の故事に由来する言葉で、本来は「馬がたくましくなる季節なので、敵の襲撃に備えよ」という意味だったそうです。秋はやはりバトル=スポーツの季節。少しでも気になった競技が見つかったら、ライバルとしのぎを削りましょう!

 

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