次世代を担う天才子役たちの演技が光る作品4選!
スターと聞くと誰を思い出しますか? トム・クルーズ、ジュリア・ロバーツ? なるほど、大御所ですね。では、若手スターと言えば? トム・ホランド、アニャ・テイラー=ジョイ? 確かに今をときめく人気俳優たちですね。しかし、新たな才能は日に日に誕生しているのです! 今回は、将来大スターになりうる天才子役たちの演技が鮮烈な印象を残す4作品をご紹介します。
①『ルーム』(2015)
監督:レニー・エイブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ショーン・ブリジャース
Amazonプライムで視聴する⇒こちら
huluで視聴する⇒こちら
U-NEXTで視聴する(31日間無料トライアル)⇒こちら
<5歳で初めて部屋の外の世界を知るジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイがおそろしい!>
誘拐されてから7年間監禁され、その誘拐犯の子としてジャックを産むことになったジョイの物語。ジョイを演じているのはキャプテン・マーベルこと大スターのブリー・ラーソンなのですが、ついついジャックを演じるジェイコブの方に目が行ってしまいます。ジャックは生まれてこの方、ジョイとともに暗くて狭い部屋に閉じ込められ、この部屋以外に世界があることを知りません。途中で2人は決死の脱出を図りますが、ジャックが初めて大空を見た時の表情には驚愕だけでなく恐怖も垣間見え、非常に複雑な演技をしているのが分かります。ジャックのような体験をしている人間はほとんどいないのに、それをリアリティを持ったキャラクターに仕上げているのにはそれこそ驚愕…いえ、もはやこの気持ちは恐怖に近いかも? ジェイコブは当時さすがに5歳ではなかったのですが、それでも何と8歳。ジェイコブ…おそろしい子! 14歳になった今も話題作への出演が続いています。
②『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ビル・スカルスガルド、ジェイデン・マーテル、フィン・ウォルフハード
U-NEXTで視聴する(31日間無料トライアル)⇒こちら
<恐怖のピエロに弟を奪われたトラウマを背負ったビルを演じたジェイデン・マーテルが儚い!>
子どもを襲う謎のピエロ、ペニーワイズに弟を奪われ、自身も命を狙われながらも、仲間とともにトラウマに立ち向かっていくビルの物語。本作は、ビルを含めたいじめられっ子グループ「ルーザーズ(負け犬)・クラブ」の面々が主人公の群青劇ですが、ビルのストーリーが大きな幹になっています。青春映画とホラー映画の間を行ったり来たりする作品なので、一方に偏った演技では不十分です。しかしジェイデンは、持ち前の儚い雰囲気をまといつつ、恐怖や恋に心が揺れるビルを繊細に演じました。ちなみに、ジェイデンには韓国人の祖母が1人いるので、アメリカ人であり韓国のクォーターでもあります。我々と同じアジアの血が流れていることに親近感を覚えますね。ジェイデンは現在18歳になり、無事イケメンに育ちました。ちなみに、本作の続編で大人になったビルはイケメン俳優のジェームズ・マカボイが演じています。さもありなん。
③『gifted/ギフテッド』(2017)
監督:マーク・ウェブ
出演:クリス・エバンス、マッケナ・グレイス、リンゼイ・ダンカン
Amazonプライムで視聴する⇒こちら
<子どもらしさも持ち合わせた数学の天才児メアリーを演じたマッケナ・グレイスが可愛い!>
7歳にして、非常に高い数学の能力を持った天才児(ギフテッド)、メアリーの物語。その才能を伸ばすべく英才教育を施すべきなのか、亡くなった実の母親の願い通り普通に育てるべきなのかをテーマにして、ストーリーが進みます。メアリーは当初、「天才児」らしく、自分を育ててくれている叔父のフランクに対して小生意気に振る舞い、あまりに学力の差があるクラスメイトにも不満たらたらです。しかし、段々とダンスや飼い猫のフレッドが好きで、フランクを愛している年相応の女の子でもあることが明らかになってきます。撮影の合間の映像では、マッケナは劇中のメアリーのようにダンスをしていると思ったら、インタビューでは、フランク役を演じたキャプテン・アメリカことクリス・エバンスも舌を巻く大人顔負けのコメントをしています。自身も天才子役だけに、メアリー役には特に思い入れがあるようです。14歳になった今も、エルフのような可愛らしさは健在。
④『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)
監督:ショーン・ベイカー
出演:ブルックリン・プリンス、ブリア・ビネイト、ウィレム・デフォー
Amazonプライムで視聴する⇒こちら
U-NEXTで視聴する(31日間無料トライアル)⇒こちら
<貧しい暮らしでも母親と全てを楽しむムーニーを演じたブルックリン・プリンスが自然体すぎる!>
フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ側のモーテルに住みながら、とても遊びに行く金銭的余裕はないヘイリーとムーニー母娘の物語。ヘイリーは生活力がありませんが、貧困の中でもムーニーを楽しませることに全力を注ぐ母親です。ヘイリーを演じたブリア・ビネイトはこれが女優デビュー。十分素人とは思えない演技を披露していますが、ヘイリーを愛するムーニーを自然体で演じたブルックリンは、演技指導者の母を持ち、2歳から演技に触れている女優としての「大先輩」。ブリアへのリードもあってか、2人の相性は抜群で、本物の母娘にしか見えません。明るく楽しいだけの映画ではありませんが、この母娘の絆があれば大抵の困難は乗り越えられるような気もします。実はブルックリンは本作出演後、8歳の時に短編映画の監督も務めた経験があります。もしかしたら、将来は女優のみならず監督としても活躍する逸材になるやもしれません。期待の新星ですね。