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「実在する人物」の生き様から困難に立ち向かう勇気をもらえる作品 4 選!

映画を観ることで勇気をもらえた経験は、多かれ少なかれ誰にでもあるでしょう。勇気をくれた映画は、大人気のマーベルやDCコミックスのスーパーヒーロー映画とか、『ロッキー』のような熱い映画であったかもしれません。フィクションから様々な感情を受け取れるのが映画の魅力ですが、実在の人物の人生に基づいた伝記映画から得られる感情はまた格別のもの。今回はそんな伝記映画4作品を紹介します。

①『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)
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<過去の過ちから立ち直るために、1600キロを歩き通したシェリル・ストレイドの実話!>
最愛の母を失い、そのショックからドラッグや浮気に逃げて人生に迷ってしまったシェリルが再起をかけて挑戦した、長距離自然歩道パシフィック・クレスト・トレイル踏破を描いたドラマ。シェリルは、この挑戦に挑む前に「ストレイド」という苗字に改名しています。「strayed」とは「迷った、はぐれた」という意味。3か月間一人で歩き、自分と向き合い続けたことで、シェリルは人生の再スタートラインに立ちます。嘘のような話ですが、人生はよくマラソンに例えられます。我々も、日々自分の過ちを振り返りながら走り続けるしかないのかもしれません。

監督: ジャン=マルク・バレ
出演: リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン、ギャビー・ホフマン

②『アイ、 トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)
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<悲惨な生い立ちもなんのその、女子選手で史上2番目にトリプルアクセルを成功させたトーニャ・ハーディングの実話!>
母親からは虐待、夫からも虐待。そんな劣悪な人間関係の中でも自分の才能を信じ、アメリカ人として史上初のトリプルアクセルを成功させたトーニャのドラマ……と言えば聞こえは良いですが、本作はその後に彼女が関わった、ライバルのナンシー・ケリガン襲撃事件の裏について描いたブラックコメディです。伝記映画としては異色の作品で、登場人物たちの語るどの「真実」が事実なのかはっきりしませんし、トーニャ自身も性格に難ありで単なる被害者としては描かれていません。しかし、彼女を突き動かすその溢れんばかりの反骨精神には、誰しも鼓舞されずにはいられないでしょう。

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ

③『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017)
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<男VS女の構図が重ねられたテニスの試合で、見事勝利を掴んだビリー・ジーン・キングの実話!>
元々、アメリカのテニス界では、女子の優勝賞金は男子の8分の1にすぎませんでした。女子世界チャンピオンのビリー・ジーンは状況を改善するための活動を始めますが、その中で元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスと戦うことになります。タイトル通り、テニスの試合がもはやスポーツを超えて「性別間の戦い」と化すも、その大変なプレッシャーを跳ね除け勝利したビリー・ジーンに大拍手! テニスのシーンは、映画というよりテレビで試合を見ているような感覚にもなり、実にハラハラします。本作はフェミニズム映画ですが、実はLGBTQ映画としての側面も。

監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
出演:エマ・ストーン、スティーブ・カレル、アンドレア・ライズボロー

④『ファイティング・ファミリー』(2019)
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<イギリスから単身アメリカの大プロレス団体WWEに挑戦し、チャンピオンとなったペイジの実話!>
リングネーム「ペイジ」ことサラヤ・ジェイド・ベビスが最愛の家族がいるイギリスを離れ、世界最高峰のプロレス団体WWEに入団し、チャンピオンの座を得るまでのサクセスストーリーです。入団テストに落ちた兄との確執があり、幼い頃からプロレスに取り組んできたプライドから周りの仲間と上手くやれない不器用なペイジの奮闘をスポ根タッチで見せていきます。非常にコミカルでありながら、どの登場人物にも感情移入でき、心が揺さぶられまくってわけが分からなくなりますが、元気が出るのは間違いありません。ペイジの憧れの存在として、「ロック様」ことWWE出身の大スター、ドウェイン・ジョンソンが本人役で登場するのも見所。

監督:スティーブン・マーチャント
出演:フローレンス・ピュー、ドウェイン・ジョンソン、レナ・ヘディ