日本じゃまだ無名だけど注目すべき有望若手女優「オリビア・クック」作品4選!
海外で人気の若手スターでも、日本では知名度があまり高くないことがあります。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でスパイダーマンを演じているトム・ホランドや、M・ナイト・シャマラン監督作『スプリット』で主演を務めたアニャ・テイラー=ジョイは日本でも知られているスターです。しかし、誰もが知っているアノ巨匠の、MCU にも引けを取らないような超大作にもヒロインとして出演したし、アニャとも共演したことのあるイギリス人女優の「彼女」についてはご存じですか? その名はオリビア・クック。今回は『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚シリーズへの出演も決まっている彼女について紹介します!
①『ぼくとアールと彼女のさよなら』(2015)
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<難病もので白血病のヒロイン、しかしただの可哀想なキャラクターじゃない!>
白血病のレイチェルと、親に言われて強引に彼女の話し相手になるよう決められてしまったグレッグと、その友達アールの 3 人が織りなす青春難病もの。難病ものは多くの場合、「観客を感動させること」に主眼を置いていますが、本作はそこから意識的に距離をとったオフビートコメディです。レイチェルは最初からグレッグが同情から近づいてきたのを察していますが、日を重ねる度にそこには確かに温かい交流が生まれていきます。分かりやすいラブロマンスの展開もないですが、だからこそシニカルなレイチェルは今を生きる等身大のヒロインとなっています。こんな子が近くにいたら、グレッグのように自分の進むべき道を決意しちゃいそう。
監督:アルフォンソ・ゴメス・レホン
出演:トーマス・マン、RJ・サイラー、オリビア・クック
②『サラブレッド』(2017)
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<サイコ=悪人ではない。感情がないけど普通に生きようとしている新鮮なキャラクターでアニャを食う!>
本作は『スター・トレック』シリーズで有名なアントン・イェルチンの遺作としても知られています。長年会わずにいた感情のないアマンダと多感なリリーが再会し、リリーの希望でいけ好かないリリーの継父を殺害しようとするブラックコメディです。多くの映画の中で「サイコ」は悪役ですが、本作のアマンダは自分なりに善く生きようとしています。リリーとの噛み合わないコミュニケーションで笑わせてくれますが、そんな変わったアマンダの生き様は最後に深い問いを観客に残します。リリーを演じたアニャ・テイラー=ジョイをも食ったその存在感、とくとご覧あれ。
監督:コリー・フィンリー
出演:オリビア・クック、アニャ・テイラー=ジョイ、アントン・イェルチ
③『レディ・プレイヤー1』(2018)
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<巨匠の超大作ヒロインにまさかの抜擢!彼女と知らずに本作を観た人も多いはず!>
世界最大のバーチャルリアリティゲームの支配権を巡って、ゲームを愛する若者のウェイドやサマンサが強欲な大企業に立ち向かう SF アクション超大作。オリビアは基本的には小さな作品によく出演していますが、出演作の中で規模が最大なのが本作。その名を知らぬ者はいないスピルバーグ御大の作品で、オリビアが演じているのはヒロインのサマンサですが、まだ日本で彼女が無名なのは、皆がデロリアンやガンダムの方に気を取られているからかも……。2 回観てどんなポップカルチャーが詰め込まれているかを隅々まで確認したら、オリビアのために 3 回目にチャレンジしましょう!大半はゲーム内のアバターの姿で登場しますが、カッコ良くチャーミングな演技がハマっています。現実世界のサマンサとのギャップも見もの!
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルソーン
④『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(2019)
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<眉毛をブリーチした衝撃的な姿で登場。ハードコアバンドのボーカル役もどんとこい!>
本作は、今年度アカデミー賞で編集賞、音響賞を受賞しています。ミュージシャンでありながら徐々に聴覚を失っていくルーベンと、彼を献身的にサポートする恋人のルーを描いたドラマです。これまでオリビアは、持ち前のキュートなルックスを活かした出演が多かったのですが、本作のルーはその真逆。真っ白な眉毛をして、ステージでは歌というより絶叫を披露するキャラクターです。しかし、恋人のルーベンの聴覚が回復しない類のものと知ると、彼と会えなくなるのを覚悟で聴覚障害者のコミュニティに入ることを勧めます。後半では、ルーベンと離れて変わったルーの姿も見られますが、こんな複雑なキャラクターを説得力を持って演じられるのも、多くの個性的な作品に出演してきたオリビアだからこそ。
監督:ダリウス・マーダー
出演:リズ・アーメッド、オリビア・クック