【編集部が選出!】ムービーマービーアワード2020「ぜったい面白い映画」大賞 ノミネート作品⑤『透明人間』
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ノミネート作品⑤『透明人間』
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姿の見えない透明人間をテーマにした作品は、これまでに何度も作られてきました。そんな手垢が付きまくっている古典を、『ゲット・アウト』、『アス』、など、上質なホラー映画を製作するブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』シリーズや『インシディアス』シリーズなどで脚本を担当してきたリー・ワネルが現代に蘇らせると聞けば期待するに決まっています。
これまでは、透明になる人物が話の中心になることが多かったですが、今回は逆。天才科学者でDV夫に恐怖する妻の視点で語れ、夫から逃げ出し、夫の訃報を聞いても怯え続ける妻。映画の前半は透明人間の存在が明確ではなく、精神支配された妻の妄想かもしれないように表現されているところがとても興味深かったです。妻を演じたエリザベス・モスの、どんどん追い詰められて狂っていく芝居が凄まじいです。あんたの顔が1番怖い!
「透明人間」表現も素晴らしく、これまで磨かれ培われてきた心霊ホラー表現が存分に使われていましたね。不自然なカメラワークで何もない所を延々と映していたり、妙に空間を余らせた画作りで、自然とそこに何かが居るのではないかと想像してしまう。わざわざ画に出さなくても観客が勝手に透明人間の存在を深読みしてしまう。本当に上手いと思いました。
前半はひたすら妻を精神的に追い詰め、周囲から頭のおかしい人と思わせる演出で、そして満を持して姿を現す透明人間のタイミング。所見の時は声出るほど驚きました(笑)古典ホラーをここまでブラッシュアップして魅せることが出来るリー・ワネル監督、恐るべしです。
<編集部・梅崎>
【ストーリー】
富豪で天才科学者エイドリアンの束縛された関係から逃げることの出来ないセシリアは、ある真夜中、計画的に彼の豪邸から脱出を図る。失意のエイドリアンは手首を切って自殺をし、莫大な財産の一部を彼女に残した。セシリアは彼の死を疑っていた。偶然とは思えない不可解な出来事が重なり、それはやがて、彼女の命の危険を伴う脅威となって迫る。セシリアは「見えない何か」に襲われていることを証明しようとするが、徐々に正気を失っていく。
【キャスト】
エリザベス・モス, オリヴァー・ジャクソン=コーエン, オルディス・ホッジ, ストーム・リード, ハリエット・ダイアー
【スタッフ】
監督:リー・ワネル
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