ムービーマービーが”勝手に”選ぶ「ショーン・コネリー」映画ベスト10!④ 第1位『薔薇の名前』(1986)
先日90歳でこの世を去った名優ショーン・コネリー。イギリス海軍やトラックドライバー、さらには重量挙げの選手を経て俳優に転身した彼は、初代ジェームズ・ボンドとして世界中で人気を博し、後に『アンタッチャブル』でアカデミー賞を獲得。名実ともに映画史に残る「銀幕のスター」として活躍しました。人生の半世紀以上を芝居に捧げてきたコネリーは、2006年に俳優業を引退するまで出演した作品数は60を超えます。そこで今回の「今夜何観る」では、コネリーが出演したおススメ映画を作品をランキング形式でお届けします!
いよいよ今回は1位を発表!
第1位『薔薇の名前』(1986)
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『ロシアより愛を込めて』や『アンタッチャブル』などの傑作を差し置いて、1位に選んだのは『薔薇の名前』です。中世の教会を舞台に、謎の殺人事件を追う男を描いた本作は、史劇とサスペンスが程よくブレンドされた見応えたっぷりの映画です。
『007』や『アンタッチャブル』で有名なショーン・コネリーですので、あまり本作のような史劇映画のイメージはないかもしれませんが、いい意味でハゲを隠さないようになったこともあって役柄も広がったのでしょう。見事に中世の世界観に溶け込んでいます。発生する連続不審死の正体を追うウィリアムを見事に演じます。まるで中世版「シャーロック・ホームズ」のような作品で、宗教が大きく絡んだ、中世ならではの探偵者ともいえる本作は、娯楽性に溢れている映画です。
90歳でこの世を去ったショーン・コネリーの映画を振り返ってきましたが、やはりどの映画においてもインパクトを残しますし、『007』のようなハンサムなカッコ良さもあれば、本作や『アンタッチャブル』のような渋いカッコよさも出せる稀有な俳優でした。ニュースを見て恐らく多くの方が『007』を思い出したと思うのですが、是非それ以外の出演作もチェックしてみてください。
【あらすじ】
1327年、ヨーロッパで宗教裁判の嵐が吹きあれている頃、北イタリアのベネディクト修道院に、バスカヴィルのウィリアム(ショーン・コネリー)と見習修道士のアドソ(クリスチャン・スレーター)が重要な会議に出席するために向かっていた。キリストの財産をめぐる教皇派とフランチェスコ修道会とその争いをまとめるための会議であった。荘厳な修道院に着くとすぐ、ウィリアムは、若い修道士が不審な死を遂げたことを知る。
【キャスト】
ショーン・コネリー、クリスチャン・スレイター、F・マーレイ・エイブラハム
【スタッフ】
監督 : ジャン=ジャック・アノー
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