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『ムーラン』をさらに楽しむために観ておくべき映画特集 ①『さらば、わが愛 覇王別姫』名女優コン・リーの”困り顔”演技に注目!

香港・中国で長年第一線で活躍してきたスター俳優たちが共演するディズニーの大型武侠映画『ムーラン』。本来ならとっくに公開されていた作品ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で劇場での公開が難しくなり、ディズニーの動画配信サービス「Disney+」でようやく観ることが出来るようになりました。そこで今回の「今夜何観る」では、『ムーラン』に出演している注目すべきキャストたちのおススメ映画を紹介します!これを観ておけば『ムーラン』がさらに楽しくなること間違いなし!

『さらば、わが愛 覇王別姫』(1993)

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コン・リーが出演する作品はをどれを観ても彼女はよく困った顔をしています。それは彼女の高い演技力ゆえに、心に傷を負った女性や、暗い過去を持つような“悲劇のヒロイン”を演じることが多い女優だからです。本作では、京劇『覇王別姫』で女形を演じるスター俳優の程蝶衣(レスリー・チャン)と段小楼(チャン・フォンイー)の仲を引き裂く娼婦の菊仙を演じています。

菊仙は、幸福をつかみ取るために、お決まりの“困った顔”で小楼を誘惑し結婚することに成功しますが、彼に同性愛的な思慕を抱く蝶衣を嫉妬させることになり、愛憎が渦巻く三角関係になってしまいます。こう書くとなんだか嫌な女に感じるかもしれないが、これも彼女が激動の時代を生き抜くために必要なことでした。

日中戦争から共産党成立、文化大革命の激動の時代を描いている本作は、3時間の長尺ながらも、映画ファンも驚くほど作りこまれたストーリーと美しい京劇の世界、見事なキャスティングが観客を全く飽きさせない内容になっています。中国の方に聞くと、この映画は中国の暗い歴史を描いていることから中国では上映禁止になっているそうです。

コン・リーは『ムーラン』では超人的な力を操るヴィラン(悪役)のシェンニャンを演じています。奇抜な白塗りメイクが目につきますが、本作の役どころは、特殊な力が故に人々から恐れられ国を追われるという過去を持つ人物という、まさに“悲劇のヒロイン”に定評のあるコン・リーに最適の役どころです。『ムーラン』鑑賞前に、彼女の困り顔のルーツに触れてみてはいかがでしょう?

<ストーリー>
演ずることに全てを捧げた二人の京劇俳優の波乱に満ちた生きざまに、中国の近・現代史を重ね合わせた壮大なる愛憎劇。遊女である母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆。淫売の子といじめられる彼を弟のようにかばい、辛い修行の中で常に強い助けとなる石頭。やがて成長した二人は京劇界の大スターとなっていた……。時代に翻弄されながらも愛を貫こうとする女形、程蝶衣を演じるレスリー・チャンの妖艶さも話題になった。

監督:チェン・カイコ―
キャスト:レスリー・チャン、コン・リー ほかy