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なぜ私たちは夢を見るのか?未だ明かされない現象「夢」を扱った映画特集②『夢』世界の巨匠黒澤明が、自身の夢から着想を得たオムニバス!

人間は眠ると夢を見ます。しかし、その「夢を見る原理」は未だ解明されていません。なぜ私たちは夢を見るのでしょう?その夢は幸せなものでしょうか?それとも悪夢でしょうか?今週の「今夜何観る」では、未だに解明されない「夢」を扱った映画を特集します。

『夢』(1990)

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日本映画界が世界に誇る巨匠黒澤明が、自身が見た夢に着想を得て製作されたこの映画ですが、全8話にわたるオムニバス形式の映画になっています。この映画は黒澤明を尊敬するスティーブン・スピルバーグの協力によって、全世界に配給されました。

この映画には様々なタイプの夢が登場します。不安を煽るようなものや、希望を抱けるような夢、文明社会への批判や自然と人間のかかわりなど、この映画で語られる「夢」は多くのテーマが含まれていて、一見無秩序に見えますが、それらは全て「夢」から着想を得たということから来ているのでしょう。

ちなみにこの映画のもう一つの見どころは豪華なキャストの共演です。あのマーティン・スコセッシがゴッホ役で出演しているのも見どころです。この映画にはスティーブン・スピルバーグの他にジョージ・ルーカスやフランシス・フォード・コッポラも協力・助言をしています。これだけの巨匠がその映画製作に協力するあたりはやはり「世界のクロサワ」たる所以でしょう。

<ストーリー>
江戸時代を思わせる屋敷の門前で、幼い私は突然の日照り雨にあう。畑仕事帰りの母から冗談交じりに「外へ出ていってはいけない。こんな日には狐の嫁入りがある。見たりすると怖いことになる」と言われるが、誘われるように林へ行くと道の向こうから花嫁行列がやってくる。しかし、木陰で見とれている私の存在を次第次第に意識するそぶりを見せつけてくる行列に、居たたまれなくなって自宅に逃げ帰ってしまう。帰り着いた屋敷は一転して冷たく閉ざされ、門前に立つ母は武家の女然として短刀を渡し、自ら始末を付けるよう告げ、引っ込んでしまう。閉め出された私はさまよう内に、丘の上から雨上がりの空を見上げるのだった。

監督:黒澤明

キャスト:寺尾聰、倍賞美津子、原田美枝子 ほか