事実は小説よりも奇なり。実話を基にした映画特集④『奇跡の2000マイル』2700キロの旅の果てに彼女が見たものとは?
先週末公開された『MOTHER マザー』や『アングスト/不安』は実話を基にした映画です。時として信じられないような出来事が現実として起こり、それを描いた映画も多く作られています。そこで今週の「今夜何観る」ではまさに「事実は小説よりも奇なり」な映画を特集します!
『奇跡の2000マイル』(2013)
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自分の可能性を知るため、オーストラリアの砂漠地帯2700キロを踏破する旅に出た女性ロビン・デヴィッドソンの実話を基にした映画です。1匹の犬と4頭のラクダを引き連れて彼女はオーストラリアの砂漠地帯をひたすら歩きます。
オーストラリアは実はほとんどの人が沿岸部に住んでおり、いわゆる砂漠地帯にはほとんど人は住んでいません。そんな砂漠地帯を踏破しようなど、無謀な挑戦に思えます。ですがロビンは旅の中でたくさんのことを経験し、人とも出会います。若さゆえの無謀な挑戦かもしれませんが、若さゆえに出来る経験です。この旅の果てに彼女が見つけるものとは何なのか?
自然の中に身一つで飛び出したとき、人間はどうなるのか。人間は自然の中でどう生きていくのか。若きロビンはそんな想いと、自分自身の可能性を知るために旅に出ます。涙を流して感動する、というタイプの映画ではないかもしれませんが、ロビンの旅に寄り添い、その結末を見届けた時、ふと幸せな気持ちになれる、そんな映画です。
<ストーリー>
03年、当時27歳だったアーロン(フランコ)は一人でユタの険しい谷へロッククライミングに行くが、誰も通りそうにない谷間で落下し、右手を岩に挟まれてしまう。そこから5日間、身動きの取れなくなったアーロンは必死に脱出をはかるが……。
監督:ジョン・カラン
キャスト:ミア・ワシコウスカ、アダム・ドライバー ほか
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