「4つのタイプ」に分けてお届け!Netflixオリジナルの配信映画特集①『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』
外出自粛のムードが続く昨今の日本。映画館も営業していない今、配信サービスが大きな存在感を放っている。そこで今回は配信サービスの巨塔、Netflixのオリジナル映画を「4つのタイプ」に分けてご紹介。家を出ることができない今、配信サービス映画を観て、自宅時間をより豊かにしてはいかがだろうか。
『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』(2018)
その1:視聴者が作品に介入する双方向型作品
Netflixで観る⇒こちら
これまで映画やドラマというのは、画面やスクリーンに映る映像を視聴者が見るという形で成り立っていた。しかし、本作は視聴者が登場人物の行動を選択する事が出来る。つまり一方的に作品を見るだけでなく、視聴者の側からも参加する事が出来る作品となっている。視聴者が選ぶ選択肢によって物語の展開が変わる、まさに双方型の作品だ。
TVゲームの世界ではこういうシステム当たり前に存在しているが、このように映像作品で採用される事は稀である(本作が初めてというわけではないが)。視聴者は「神の視点」で物語を導き、真のエンディングを目指して何度でもやり直す事が出来る。バッドエンドになってしまうことも多く、なんどもやり直して選択を繰り返すうちに、劇中の人物がこちらの存在に気付き始めたりする演出などはとても楽しい。
登場人物が視聴者の選択によって動かされるという、かなり斬新な作品となっているこの映画。様々な選択肢を試して、物語が変化していく様子を是非とも楽しんでいただきたい。いつもよりも家にいる時間が多い今、ドラマ版と合わせてこの映画を楽しむのはいかがだろうか。
<ストーリー>
1984年。プログラマーの青年が、壮大なファンタジー小説を元にしたビデオ・ゲームの開発を進めるにつれて、自らの現実を疑い出すようになる。やがて人生が破綻しかねないような問題に直面し…。
監督:デヴィッド・スレイド
キャスト:フィオン・ホワイトヘッド、ウィル・ポールター ほか