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舞台から映画の世界に来た凄いヤツ!サム・メンデス監督作品特集②『ロード・トゥ・パーディション』

今週末公開の映画『1917 命をかけた伝令』は全編1カットで見せる戦争映画で、監督を務めたのはサム・メンデスだ。監督作品は決して多くはないが、その1本1本が大きく話題になるサム・メンデス。近年は『007/スカイフォール』で『007』シリーズに新たな風を吹き込んだ。そこで今週はそんなサム・メンデス監督作品を特集する。

『ロード・トゥ・パーディション』(2002)
幾重にも描かれる父と子の物語が濃密かつ重厚

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世界恐慌時代のシカゴを舞台に、マフィアの世界の掟と父と息子の絆を描いたマフィア版「子連れ狼」。サム・メンデスにとっては監督2作目となったが、本作もまた高い評価を獲得。第75回アカデミー賞にて6部門のノミネートを獲得した。トム・ハンクス、ポール・ニューマン、クリストファー・ウォーケン、ダニエル・グレイグ、ジュード・ロウといった豪華すぎる俳優たちの共演も大きな見所だ。

見所はいくつもの形で描かれる父と子の絆だ。この映画はまさに「父と子の絆」が大きなテーマの作品だ。強い絆で結ばれた父と子、親子であるのに愛情がうまく伝わらない父と子、血は繋がっていなくとも強い絆で結ばれた父と子。いくつもの父と子が交わり、生まれるドラマはまさに重厚で、それでいて切ない。そしてこの映画では人の命を奪った者は、最後には自分も死ぬことになる

人の命を奪った者が最後には自らもその命を奪われる。自分の息子に自分と同じ道を歩ませたくなかったトム・ハンクス演じる主人公サリヴァンは、その命を持って息子に自分の歩んできた道は正しくなかったことを示した。息子には復讐する相手もいない。死にゆくサリヴァンを見て泣き続ける息子のラストシーンはあまりにも辛すぎる。

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【ストーリー】
30年代、大恐慌下のシカゴ。両親の死後、育ててくれたギャングの親分の下で、殺し屋として働くマイケル。が、親分の息子に妻と幼い次男を殺害され、12歳の長男とともに逃亡して、組織への復讐を企てる。しかし彼は長男には自分と同じ道を歩ませたくなかった。

【キャスト】
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ ほか

【スタッフ】
監督:サム・メンデス

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