最高の相棒だぜ!刑事バディムービー特集①『デッドフォール』(1989)
今週末公開の映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』はマイアミ市警の敏腕刑事のコンビが再び大暴れする物語だ。ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが再びシリーズに戻ってきた。そこで今週の「今夜何観る?」は「刑事バディ映画」を特集。刑事たちの熱い戦いを紹介する。
『デッドフォール』(1989)
スタローンとラッセルの正反対ぶりが、アクションを余計に熱くする!
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シルヴェスター・スタローンとカート・ラッセルという大物アクション俳優が共演した本作。何もかもが対照的な刑事2人を演じた2人は、お互いが署内の随一の敏腕と言われている存在だったが、対抗意識をむき出しにしている。そんなコンビが窮地に立たされ、協力して死地を乗り越える。王道だが、胸熱な展開だ。
この当時から既に主演の2人はスーパースターだった。スタローンは言わずと知れた『ロッキー』、『ランボー』シリーズで、ラッセルは『遊星からの物体X』、『ニューヨーク1997』に出演していた。スタローンがビシッとスーツ姿で決めるスマートな警官、ラッセルが典型的な荒っぽい刑事をそれぞれ演じている。これが実にあっている。当時のスタローンは精悍な顔立ちのイケメン俳優だったし、ラッセルは今も変わらぬゴツい演技を当時から見せていた。両者ともハリウッドでは大人気だった、この当時にこの共演作が観れるとは大変贅沢な話だ。
やはりこのバディものはコンビを組む2人をどうキャスティングするかが最大のカギとなる。確かにスタローンとカッセルは出演してきた作品も、役者としての道のりも全く異なるが、そんな彼らが共に死地を乗り越えるからこそ、この映画は熱いのだ。それにしても80年代はやはりアクション映画の名作が多く排出された年だったことを改めて認識させられる。結局この時代に活躍したスタローンを始め、ウィリス、シュワちゃんを超えるアクションスターはなかなか誕生していない。本作を観て改めてそれを感じる筆者であった。
【ストーリー】
ロサンゼルスでNo1を競うレイ・タンゴ(シルヴェスター・スタローン)とゲイブ・キャッシユ(カート・ラッセル)のふたりの刑事は、すべての面で対照的で、お互いに対抗意識むき出しだった。そんな彼らを快く思わない犯罪シンジケートのボス、イヴ・ペレ(ジャック・パランス)は、片腕のレカン(ブライオン・ジェームズ)を使って、ふたりを殺人事件の犯人に仕立てあげる。そして裁判でも、ふたりが組織に関与していたかのような不利な証拠が続々と提出され、ついに監獄に送り込まれてしまう。そこは、かつて彼らが逮捕した凶悪犯であふれていた。
【キャスト】
シルヴェスター・スタローン、カート・ラッセル ほか
【スタッフ】
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー