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「このドラマにおいて”停滞は後退”」ドラマ『おいしい給食』シーズン4放送開始記念!市原隼人&綾部真弥監督&田口桂監督 どこよりもディープなファンによるロングインタビュー(前編)

市原隼人主演のドラマ『おいしい給食』。2019年からスタートしたキー局放送ではない“知る人ぞ知るドラマ”だった本作は、今やドラマはシーズン4、劇場版は4本を数え、大手配信サイトでも当たり前のように配信され、もはや日本が誇る人気ドラマの1本と言っても過言ではない。そんな『おいしい給食』シリーズ待望のシーズン4は、舞台を極寒の函館から灼熱の沖縄へと舞台を移す。 今回、主演の市原隼人さん、綾部真弥監督、そしてセカンド監督としてシーズン1から携わる田口桂監督にたっぷりとお話を伺う時間をいただいた。宣伝さんありがとう。シーズン4の見どころはもちろん、重圧との闘い、新ライバルの意外な素顔、そして長く愛してくれるファンに込めた思い。壊れたブレーキで走り続ける彼らの想いとは? 今回も、「おいしい給食」ファンのインタビュアーが、どこよりもディープにお届けします!

取材・文:稲生D(共感シアター)

「このドラマにおいて”停滞は後退”」

―シーズン4拝見しました。「おいしい給食」らしさはしっかり踏襲しつつも、まるで新たなシーズン1を見ているような、非常に新鮮なものを感じました。やっぱり「おいしい給食」はすごい、と改めて感じさせる出来でした。

綾部監督:ありがとうございます。シーズン1に立ち返ろうと思ったわけじゃないんですが、今回、オーディションで中学1年生の子たちを中心に選出することにこだわったというのは大きいんじゃないかと思います。シーズン3の粒来ケンは中学1年の設定ですが、実際の彼は中2から中3に変わるころ。彼らも成長して『炎の修学旅行』のころになると、もう高校生になってるんですよ。今回、久々に幼さのある中1の子どもたちが集まったので、僕らも新鮮な気持ちで撮影に臨めましたし、それが画面にも表れているのかもしれません。

田口監督:台本を読んでいるうちは気が付かなかったんですけど、これまでシーズン1から3と作ってきた中で、シーズン4で現場に入ってみると“原点回帰”の要素が多いなと思ったんです。例えば「酢豚」が出てきたりとか、牛乳瓶ともう一度向き合ったりとか。シーズンが変わる転換期でもありながら、原点回帰でもある。それがすごくいいなと思いましたね。

―市原さんは主演俳優という立場で、このシリーズの中心人物のひとりでもあります。あえてスタッフ的な目線から、このシーズン4に臨むにあたっていかがでしたか?

市原さん:何がうれしいって、続編の制作が決まるとまたこの撮影クルーたちに会えることなんですよね。監督、プロデューサーをはじめ、撮影、照明、録音、美術、衣装、メイク、フード、宣伝なども…、すべての部署が全員野球で挑んでいる現場なんです。他のドラマではなかなかこうはいきません。もはや家族と言ってもいいメンバーなので、甘えてしまいたくなる部分もあります。でもそこは自分を律しなければいけません。このドラマにおいて”停滞は後退”なんです。回を重ねるごとに前進しなければいけない。でも”甘利田幸男”としては、変わらない存在である必要があります。場所や情勢がどうあれ彼は常に中立で、給食にだけ振り回される男です。そこは決してブレちゃいけない。それでも歳を取れば物事の見方が変わることってあるじゃないですか。役者としての感覚も当然変わる。その上でこの「おいしい給食」を、甘利田という男をどうやって崩さずに演じ続ければいいのか。その難しさは年々感じています。

―監督のおふたりから見て、「おいしい給食」に向き合いつづける市原隼人という俳優のチャレンジはどう映っていますか。

田口監督:甘利田幸男を演じることから逃げずに、常に挑戦し続ける姿勢。その上で座長で居続けてくれていること。やっぱり監督としてはそこに甘えてしまう部分がかなりあります。本当に凄いなといつも思っています。

綾部監督:長くやっていると、良くも悪くも「甘利田ってこんな感じだよね」というか、定型なものに陥りがちなんです。でも市原くんは常にこれまでやっていないこと、新しい表現を求める。その姿ですよね。それはイコール”苦しさ”でもあるんです。これが他の作品ならば何をやっても新鮮だし、面白いんですよ。でもこの作品は、学校というステージの中で前半はドラマを描き、後半は給食を食べるという決まりきった枠がある。その中で新しいものを生み出すという作業は、監督として一緒にやっていても苦しかったですね。

――そこを打破できたポイントは?

綾部監督:そこはやっぱり沖縄という場所ですよね。場所が変わるというのはそれだけでありがたいんです。晴れてて景色もめっちゃ綺麗(笑)。“透き通る海と空”はこれまでのシリーズになかったものですから。それだけでも、スタッフも役者も新鮮な気持ちになれる。あとは沖縄ならではの食事ですよね。脚本段階から新しいアイデアが浮かびますから。見たことも聞いたこともない給食が出せる。場所に助けられた部分はかなり大きいですね。

市原さん:このドラマは原作がない分、新たな舞台となるロケ地の環境に合わせて、大きく左右されます。でも逆に言えば、それは自由に形を変えられるという強みでもあると思うんです。沖縄というロケ地なんてまさにそうですよね。トロピカルな雰囲気で、人の温かさ、独特な音楽、他にはない食文化がある。音楽と食の融合なんてまさに「おいしい給食」にぴったりの場所ですよね。この場所の雰囲気に合わせて直感で”流される”ことができる。それは沖縄だからこそできたことだと思います。

―そこで登場するのが甘利田先生の新たなるライバル生徒、橋本偉成くん演じる當間レンです。よく彼を見つけましたね。

綾部監督:ほんとよくいましたよね(笑)。アイツのおかげですよ、ほんとに(笑)。僕と田口さん、プロデューサーの岩淵さんの3人で、数日間かけて300人位の子供たちとオーディションで会ったのですが、彼は初日、それも最初のグループの中の一人だったんです。色白で独特のかわいらしさがあって、しかもミステリアスで。すぐに「あ、いいな」って思ったんですけど、さすがに最初の方過ぎて不安だったんです(笑)。原作ものじゃないのでビジュアルも定まってないし、今が頂点の子なのか、それともまだまだ伸びる子なのか。だからもう一度最終審査に来てもらって、ドラマで予定している芝居をやってもらったんです。そしてやっぱりこの子が一番だなと。3人とも意見が一致しました。

田口監督:やっぱりオーディションの最初の方に出会ってしまったので、それで悩んだというのは大きかったですね。まだまだ人数いましたから(笑)。でも独特の世界観を持っているのは誰だろう、と冷静に考えてみたらやっぱり彼しかいなかったですね。

―市原さんは、いち俳優としての橋本偉成くんの印象はいかがでした?

市原さん:すごくいい存在でしたよね。すごくセンシティブな年頃でもあるし、まだ自分の肩書もしっかりと理解はできていないと思うんです。だからこそ、役者ということを忘れて等身大の存在としてそこにいてくれる。保健室のシーンでは本当に寝てたりしますから(笑)。給食のシーンでカットがかかっても「まだ食べたい」って言ったり。彼がいろんな既成概念を持っていないことにとても助けられました。スタッフもみんな彼が好き。本当に愛されキャラなんです。

綾部監督:この作品のライバル生徒って、他の生徒と比べてどうしても孤高の存在になってしまうんです。ほかのみんなが休んでいる時も、彼には甘利田先生との芝居がありますから。でもこれまでと比較しても、彼は他の生徒と仲が良かったんですよね。そしてアイツけっこう図太いんですよ(笑)。

市原さん&田口さん: (爆笑)。

市原さん:繊細なのか図太いのかわかんない(笑)。

綾部監督:今回、保護者としてプロデューサーの岩淵さんがホテルの同じ部屋に泊まってたんですよ。見張りというか監視というか(笑)。

市原さん:そう、岩淵さんとふたりの部屋だった(笑)。

綾部監督:プロデューサーと同じ部屋なんだからセリフ覚えるフリとかすればいいのに、スマホでずっとゲームしてたらしくて(笑)。

市原さん:岩淵さんのWi-Fiを奪って(笑)。岩淵さんの仕事が進まない(笑)。

綾部監督:岩淵さんが「明日のセリフとか覚えなくて大丈夫なの?」って聞いたら、「あ、もう大丈夫っす」みたいな(笑)。

市原さん&取材現場にいた岩淵さん: (爆笑)。

綾部監督:必死で勉強していた粒来ケンとはまた違ったタイプで。どっちかというと神野ゴウ的な感覚でやるタイプなんですよ。でも時々悩んだり、明らかに後半は台本とにらめっこしている時間が増えたんです。彼なりに立場をわかってきて悩んだんでしょうね。

市原さん:本当に彼は途中でガラッと変わりましたよね。

綾部監督:岩淵さんに怒られたのかな(全員爆笑)。もちろん最初から頑張ってたんですけど、120%を出せるようになってきたんですよね。終盤で感情的な芝居をするシーンがあるんですが、信じられない集中力でこちらの想像を上回る芝居をしてきて。不思議な魅力のある子というか。突然変異のように化けるのを目にした感じがしましたね。

市原さん:『炎の修学旅行』の時の生徒は、シーズン3からの流れもあって経験値もあったんですが、今回の子たちは芝居も初めてという子が多くて。いつも通り、撮影が始まる前に、今回の生徒たちにも「見る側じゃなくて届ける側になるんだよ」という話をしました。でもそれは役者の肩書を背負う必要があるということではなくて、あくまで自然体でいていいんです。そんな中で、偉成は途中からガラッと変わりましたね。彼の芝居で涙することもありました。小さい体で一生懸命に生きているという姿をまざまざと見せてもらいました。

―田口さんから見た偉成くんは?

田口監督:これまでシーズンの撮影が終わるたびに、子どもたちが感極まって泣いたりするんです。もうそれはいつものことになってますし、毎回私自身「みんな泣いてるな」くらいに思ってたんです。でも今回、レン(偉成)とふたりになることがあったんです。そこで私も泣いてしまったんですよね。ほんと突然です。彼なりにプレッシャーの中で戦ってきたんだなと。演技の内容が濃くなっていくほどに、変わっていく彼を間近で見ていたので。彼の頑張りが結果として現れたことが染みたんだと思います。自分自身びっくりしましたね。

―彼は持っている雰囲気がこれまでのライバルとは何か違いますよね。ダークサイドを感じさせるというか。

綾部監督:あ、それはめちゃくちゃ嬉しいですね。終盤にそれが解き明かされていくので楽しみにしていてください。

市原さん:儚げでほっとけないというか。今までにいないタイプですよね。

(後編へつづく)

「全力!出し惜しみなし!」ドラマ『おいしい給食』シーズン4放送開始記念!市原隼人&綾部真弥監督&田口桂監督 どこよりもディープなファンによるロングインタビュー(後編)

 

ドラマ「おいしい給食 season4」2026年10月より放送スタート

【第1話あらすじ】
給食のために学校に来ていると言っても過言ではない中学教師・甘利田幸男(市原隼人)。南国の地へ転勤して一年、給食好きを誰にも気づかれることなく、完璧な日々を送っていた。同僚で男勝りな体育教師の平良美晴(山本千尋)や、小うるさい学年主任の財部岳人(川田広樹)など、個性豊かな教員陣に加え、なんとあの給食のおばさん牧野文枝(いとうまい子)が沖縄にやってきている。甘利田とは腐れ縁の文枝は、甘利田にとって唯一秘密を知る人物として要マークだった。そんなある日、甘利田のクラスに転校生・當間レン(橋本偉成)がやってくる。今日の献立は、【ソーミンチャンプルー】に【パッションフルーツゼリー】という南国ならではのローカル給食。しかし、思わぬトラブルに困惑する甘利田をよそに、あるアレンジを加えて淡々と給食を楽しむレン。その姿を見た甘利田は、新たな給食バトルの幕開けを予感する――。

■放送局情報:テレビ神奈川、北海道放送、福島中央テレビ、仙台放送、北陸朝日放送、メ~テレ、群馬テレビ、とちテレ、テレ玉、チバテレ、TOKYO MX、山梨放送、サンテレビ、KBS京都、広島ホームテレビ、KSB瀬戸内海放送、テレビ山口、九州朝日放送、鹿児島放送、琉球朝日放送、BS12 トゥエルビ

■放送日程
テレビ神奈川 10/10~ 毎週土曜日 21:30
北海道放送 10/16~ 毎週金曜日 9:55
福島中央テレビ 10/24~ 毎週土曜日 10:00
仙台放送 10/13~ 毎週火曜日 25:15
北陸朝日放送 10/16~ 毎週金曜日 25:25
メ~テレ 10/11~ 毎週日曜日 25:15
群馬テレビ 10/13~ 毎週火曜日 21:30
とちテレ 10/14~ 毎週水曜日 20:00
テレ玉 10/16~ 毎週金曜日 24:00
チバテレ 10/13~ 毎週火曜日 20:30
TOKYO MX 10/14~ 毎週水曜日 17:59 ※初回放送日変更の可能性あり
山梨放送 10/17~ 毎週土曜日 25:25
サンテレビ 10/14~ 毎週水曜日 24:30
KBS京都 10/15~ 毎週木曜日 22:00
広島ホームテレビ 11/4~ 毎週水曜日 24:50
KSB瀬戸内海放送 10/12 毎週月曜日 24:55
テレビ山口 10/12~ 毎週月曜日 24:55
九州朝日放送 10/14~ 毎週水曜日 24:15
鹿児島放送 10/14~ 毎週水曜日 25:20
琉球朝日放送 10/16~ 毎週金曜日 24:15
BS12 トゥエルビ 10/17~ 毎週土曜日 21:30

■スタッフ&キャスト:
出演:市原隼人 山本千尋 橋本偉成 川田広樹(ガレッジセール) 尚玄 いとうまい子 八嶋智人 田山涼成
監督:綾部真弥、田口桂
製作総指揮:吉田尚剛
企画・脚本:永森裕二
プロデューサー:岩淵 規
撮影:小島悠介(JSC)
照明:西野龍太郎(JSL)
録音:鴇田満男
美術:伊藤 悟
小道具:千葉彩加 
衣裳:小磯和代
ヘアメイク:近藤美香
フードスタイリスト:松井あゆこ
助監督:小村孝裕
制作担当:田山雅也
音楽:沢田ヒロユキ・ペイズリィ8
編集:岩切裕一
グレーディング:河野文香
整音:田中 俊 
効果:佐藤祥子
ポスプロ・マネージャー:豊里泰宏
主題歌:「君の花~OKINAWA session~」(AMG MUSIC)
制作プロダクション:メディアンド
企画:AMGエンタテインメント
(C)2026「おいしい給食」製作委員会

公式HP:http://oishi-kyushoku4.com/
公式X(@oishikyushoku):https://x.com/oishikyushoku/
公式YouTube公式: https://www.youtube.com/@oishi-kyushoku

【期間限定フル】おいしい給食Season1 第1話 「海の王者、鯨の竜田揚げ」【公式無料公開中】
https://youtu.be/qIP1ZxhMtm0