高嶋政伸&たっくーが清水崇監督と恐怖演出を語りつくす!映画『八つ墓村』東京ホラー特区!!2026スペシャルトークステージレポート
横溝正史による金字塔的ミステリー小説を、金田一耕助の初登場から80周年という節目に完全新作として映画化した『八つ墓村』(松竹/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給)が、9月18日(金)より全国公開となる。《怪奇幻想ロマン冒険譚》としての魅力を再構築した本作のメガホンをとるのは、『呪怨』シリーズや『犬鳴村』などで知られるJホラーの旗手・清水崇監督。公開を直前に控えた9月12日(土)、東京ドームシティ プリズムホールで開催されたイベント「東京ホラー特区!!2026」にて、『八つ墓村』スペシャル・トークステージが実施された。
ステージには、田治見庄左衛門役を演じた高嶋政伸、庄左衛門の従者役を務めた都市伝説系YouTuberのたっくー、清水組には欠かせない“ホラー担当”助監督の川松尚良、そして清水崇監督の4名が登壇。不気味な音と鮮烈な赤色の照明演出のなか温かな拍手に迎えられ、重要なシーンの撮影裏話や恐怖演出について語り合った。
観客と一緒に鑑賞した予告編の感想について、高嶋は「とても怖いけど、とても美しいですよね。血が滴るような、でもきれいな赤色に釘付けです」と感嘆。たっくーは「迫力があり本編も気になってくる予告編! なにかの間違いで、僕の顔が出てこないかな〜とみていましたが、そんなことありませんでした」と笑いを誘った。川松が「僕は、予告編を編集した方に御礼が言いたいです。見せ場を使わずに、こんなにおもしろいものが出来上がるなんて…!」と絶賛すると、清水監督は「出演して本編も見ている方々と、監督をして編集をして音楽も自分でつけた監督に、予告編の感想を聞くなんて怖いです…」とこぼし、会場を沸かせた。
役どころと撮影エピソードについて、時代劇パートに登場する田治見庄左衛門を演じた高嶋は、「時代劇パートでは、『なぜ八つ墓村の祟りが始まったのか』という理由が明かされます。3日間の中で、夕方から朝まで撮影しました。撮影場所が山の中にあり、タクシーで向かう途中で運転手さんに『今から不快な音がしますけど、お気になさらずに』と言われて…。ロケ現場に行く最中も怖かったんですよ」と告白。野村芳太郎監督版の映画が大のお気に入りだという高嶋は、「松竹シナリオセンターの13期で、野村監督のワークショップも受けていました。『八つ墓村』への思いは人一倍あったと思います。そんな中で、清水監督が『八つ墓村』を映画化するというお話を聞いたときは、これはおもしろくなりそうだなと楽しみでしたし、本当に嬉しかったです」と出演の喜びを語った。これに対し清水監督は、「ホラーに詳しいし、77年版にでていたショーケン(萩原健一)さんのエピソードを話してくださることが余計にプレッシャーでした」と振り返った。
庄左衛門の従者役を務めたたっくーは、「本編の中でも重要な役でお芝居もしっかりあると知って、現場ではとても緊張しましたし心配でした」と吐露し、「どこまでお芝居でどこまで本当に緊張していたのか、そのドギマギした表情に注目してほしい!」と見どころをアピール。小学生の頃から清水監督の大ファンだったというたっくーは、「YouTubeをはじめてから、清水監督について語る動画も出しましたし、脈絡なく『崇〜〜』と冒頭で呼ぶ動画もあります。映画は“最高の悪夢”というキャッチフレーズがついていますけど、ぼくにとっては夢のような時間でした」と感激を口にした。一方の高嶋も中田秀夫監督の結婚パーティーで清水監督と知り合って意気投合したエピソードを明かし、「自作のホラーの詩やホラー小説を送っています」と親密な交流を明かした。
清水組の現場について、高嶋は「なぜかいつも怪現象が起きるんですよ。モニターが消えたり理由がわからない機材トラブルが多い。今回も『八つ墓村の祟りじゃー』なんて言われて」と恐怖エピソードを披露するも、清水監督は「これは先祖の応援ですよ」と笑顔で返した。
本編の見どころについて、高嶋は「ファイヤーシーンがあるんですけど、実際に燃やしているんです。あの緊張感は凄くて。そのスタントマンの東山龍平さんの姿が本当にかっこよかったです」と興奮気味にコメント。清水監督は「人命に関わるので、気が緩まないように激をとばしたりして緊張感を保っていました。20回ほどの入念なリハーサルを重ねてから本番に臨みました」と過酷な現場を明かした。
さらに清水監督はオファー当時を振り返り、「野村監督版が大好きなのもあり、その完成度の高さから今更新たに作る必要あるのか?と考えていました。松竹さんにはお返事に時間をもらいました」と苦悩を語りつつ、「原作でもあるように、『八つ墓村』の主人公は辰弥です。辰弥の目線ではじまる物語と、お客さんがみたいであろう金田一耕助の活躍のバランスは難しかったです。また、今ではアウトになってしまう表現もあり、限られた演出の中で、あえてみせないことで感じる怖さについて工夫をしました」と説明。映倫区分「G」を獲得したことにも触れ、「子供がひとりでも楽しんで見ることができます」と胸を張った。また、「原作にはないオリジナル要素もあります。本作の金田一耕助の癖は、松也さんが実際に耳たぶを触るのが好きだという癖からとっていますし、八つ墓村に伝わる仮面や御神楽での舞は、ホラー担当の川松による案です。それが伏線となって、人の怖さにも繋がっていくんです。そして、川松の背格好が滝藤さんと一緒だったので、要蔵のシーンや衣装合わせの時にとても助かりました」と、フォークホラーのテイストを取り入れた演出や制作秘話を明かした。
最後に高嶋は、「原作の良さもありつつ、あ!こうなるんだ!と腑に落ちたラスト、ミステリーを愛する人、『八つ墓村』を愛する人、それ以外の人全員にぜひみてほしい!」と熱烈に呼びかけた。たっくーも「原作のミステリーへのリスペクトを残しつつ、ホラーを愛する清水監督による映画。何度でもみたくなるようなすばらしい作品です。僕も公開初日に映画館でみます!」と太鼓判を押した。川松が「本編ではその見せ場を楽しんでほしいです。恐怖の玉手箱になっています! そして、ホラー監督を目指したいひとは、清水組で大募集です」とアピールすると、高嶋とたっくーが「絶対にはいります」と即座に手を挙げる場面も。清水監督は「たっくーさんが手をあげたシーンが一連のきっかけになって現代にも通じてきます。そういう繋がりの部分ももちろん見てほしいです。そして、映像も音響も色も、全部劇場を想定して制作しているのでぜひ劇場で見てほしいです」と締めくくり、終始和やかな雰囲気のなかイベントは幕を閉じた。
『八つ墓村』
2026年9月18日(金)全国公開
【ストーリー】
内定ゼロ、彼女ナシ。大学生・井川辰弥のもとに舞い込んだ母の訃報。奇妙な探偵・金田一耕助に誘われ、岡山県の山奥に潜む「八つ墓村」を訪れる。封印された、ルーツと怨念の記憶が目を覚ます。村では、名家・田治見家の莫大な遺産の相続人である辰弥の帰還に合わせたかのように、不可解な連続殺人事件が発生。 金田一耕助と共に、事件に巻き込まれてゆく。美しき未亡人・森美也子、双子の大叔母、不気味な村人たち──。誰も知らない“八つ墓”の秘密が今明かされる──。
監督:清水崇
脚本:尾ヶ井慎太郎、清水崇
出演:尾上松也、奥智哉、堀田真由、高島礼子、滝藤賢一 ほか
原作:横溝正史「八つ墓村 金田一耕助ファイル1」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
配給:松竹/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/yatsuhakamura-movie
©2026「八つ墓村」製作委員会 ©Yokomizo Seishi/KADOKAWA











