第83回ベネチア国際映画祭結果発表!『Woman Unknown』が金獅子賞&女優賞の2冠、ジョン・マルコヴィッチが初の男優賞受賞
現地時間9月12日夜、第83回ヴェネツィア国際映画祭の授賞式が行われ、デンマークのメイ・エル=トーキー監督が手掛けた『Woman Unknown(原題:Kvinde Ukendt)』が最高賞の金獅子賞と最優秀女優賞の2冠に輝いた。
金獅子賞を射止めた『Woman Unknown』は、第二次世界大戦後のデンマークを舞台に、実業家との結婚を控えた女性マリーを巡るヒューマンドラマ。ナチス・ドイツ占領下でドイツ兵と親密な関係を持っていた過去が明るみに出たことで結婚破綻の危機に直面し、奔走する姿を描く。苛烈な社会的偏見と個人の葛藤を生々しく体現した主演のマティルデ・アーゼル(マティルデ・アーセル)にも最優秀女優賞(ヴォルピ杯)が贈られ、圧巻の評価を勝ち取った。
最優秀男優賞(ヴォルピ杯)には、『スリー・ビルボード』『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドノー監督による最新作『ワイルド・ホース・ナイン』で主演を務めたジョン・マルコヴィッチが選出された。チリ軍事クーデター直前、モアイ像で知られるイースター島に降り立ったCIAエージェントの暗躍を描いた同作で、マルコヴィッチは円熟の怪演を披露。キャリア初の男優賞戴冠となり、今後の米アカデミー賞レースでの躍進にも期待が高まる。
コンペティション部門に2作品が選出され熱視線を集めた日本勢は、公式主要8賞への入賞こそ逃したものの、塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』が映画祭公式の独立賞「レオンチーノ・ドーロ賞(Leoncino d’oro/金の小獅子賞)」を受賞する快挙を成し遂げた。イタリア全土から選ばれた若者世代の審査員が選出する同賞において、日本映画の受賞は史上初。ベトナム帰還兵アレン・ネルソンの手記をもとに戦争加害者のトラウマと暴力の連鎖を鋭く抉った塚本監督のメッセージが、現地の若い観客の胸に深く突き刺さった形だ。また、同じくコンペ部門に出品された是枝裕和監督の『ルックバック』もカトリックメディア協議会賞(SIGNIS賞)などの独立賞を獲得し、世界各国のプレスから惜しみない称賛が寄せられた。
第83回ヴェネツィア国際映画祭の主な受賞結果は以下の通り。
◆金獅子賞(最高賞)
★『Kvinde Ukendt (Woman Unknown)』(メイ・エル=トーキー監督)
◆銀獅子賞(審査員グランプリ)
★『もしもの愛』(イ・チャンドン監督)
◆銀獅子賞(最優秀監督賞)
★イリヤ・フルジャノフスキー『Dau』
◆ボルピ杯(最優秀女優賞)
★マティルド・アーセル『Kvinde Ukendt (Woman Unknown)』
◆ボルピ杯(最優秀男優賞)
★ジョン・マルコビッチ『ワイルド・ホース・ナイン』
◆最優秀脚本賞
★ステファン・ブリゼ『Un bon petit soldat』
◆審査員特別賞
★『Naza』(ユバル・アブラハーム、ラヘル・ショール監督)
◆マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)
★マルー・ケビジ『15/18 (A Place To Heal)』
◆主な独立賞(日本関連)
★レオンチーノ・ドーロ賞(金の小獅子賞):『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(塚本晋也監督) ※日本映画初受賞
◆栄誉賞・特別表彰
★ジャガー・ルクルト グローリー・トゥ・ザ・フィルムメイカー賞:ルカ・グァダニーノ
★栄誉金獅子賞(生涯功労賞):エレン・バースティン、ジョージ・クルーニー
- TBS舞台『サステナドール』LiLiCoが“正反対の2役”で映像出演決定&イメージビジュアルも解禁!
- 「愛犬や家族、大切な人に会いたくなる」村重杏奈&ノンスタ井上が大号泣を告白!『ハート・オブ・ビースト』公開直前イベントレポート














