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五月病を吹っ飛ばせ! すべての悩みを灰にする「映画のマジ爆破」傑作選映画

なんとなく体が重い。やる気が出ない。仕事も学校も始まったばかりなのに、もう疲れている——。

いわゆる“五月病”と呼ばれるこの時期は、心も頭も知らないうちにストレスを溜め込みがちです。

そんな時に必要なのは、繊細な癒やしかもしれない。でも一方で、「もう全部まとめて吹き飛ばしてくれ!」みたいな気分になる瞬間もある。

だったらもう、映画の“爆発”に頼ってみるのはどうでしょう。

しかも今回は、CGではなく、本当に爆破している映画ばかり。実際に建物を壊し、車を吹き飛ばし、街を炎で包む——そんな“本物”の迫力には、やっぱり独特の気持ち良さがあります。

今回は、そんな“マジ爆破”の魅力が詰まった傑作映画をセレクトしました。

 

『ダイ・ハード3』(1995)
日常が一瞬で崩壊する衝撃のオープニング爆破!

『ダイ・ハード3』の幕開けは、意外なほど静かです。

朝のニューヨーク。人が動き出し、いつもの一日が始まる——そんな何でもない風景が広がっています。だからこそ、その直後に起きる“爆発”が異様に効きます。

何の前触れもなく、ビルが吹き飛ぶ。

このシーンがすごいのは、いわゆる「爆発を見せる撮り方」をしていないところです。普通ならカメラを寄せて、炎や衝撃を強調するはず。でもこの映画は、あえて引いたまま撮っています。

結果として映るのは、爆発そのものよりも、「街の日常が壊れる瞬間」。この距離感が、妙にリアルで怖いのです。

撮影には7台のカメラを投入し、大量の爆薬を使用。当時のニューヨークの路上撮影としては最大級の規模だったと言われています。

爆破される建物の中にはスタッフが待機し、すぐ近く、わずか1.5メートルの位置には通行人役のスタントマンが配置されていました。彼らは衣装の下にスポンジを仕込み、何度もリハーサルを重ねて本番に臨んでいます。

さらに、劇中で爆破される高級店は実在する店舗がモデルになっていますが、実際の撮影は別の場所。位置関係を合わせるために、なんと映像を左右反転させるという荒業まで使っています。そのせいで、看板や標識はすべて逆向きに作ることになり、現場はかなりの手間だったそうです。

とはいえ完璧ではなく、よく見ると車が全部右ハンドルになっているという、ちょっとした“ほころび”も残っています。

ここまでして作られた爆破シーンは、ただ派手なだけではありません。

何気ない日常が一瞬で崩れる、その感覚ごと叩きつけてくる。だからこそ、この一発は今でも強く記憶に残ります。

【作品データ】
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェレミー・アイアンズ
上映時間:131分
製作国:アメリカ

 

『ターミネーター2』(1991)
一発勝負で撮られた伝説の爆破シーン!

『ターミネーター2』の中盤には、物語の核心に関わる重要な爆破シーンがあります。

スカイネット誕生へと繋がる技術を生み出したサイバーダイン社——その建物を破壊する場面です。

ここで驚かされるのが、その撮影方法。

このシーン、CGでもミニチュアでもありません。実在する建物を実際に爆破しています。

さらに驚くのは、その経緯です。制作側が建物のオーナーに話を持ちかけたところ、「面白そうだ」とまさかの即答。まさにノリで成立した企画だったと言われています。

とはいえ、さすがに丸ごと壊しているわけではありません。

もともと2階建てだった建物に、撮影用として仮設の3階部分を増築し、その部分を爆破する形でリアルな崩壊を演出しています。

撮影は当然、一発勝負。

失敗は許されない緊張感の中で行われましたが、当日の現場はどこか異様だったそうです。

周囲には見物人が集まり、まるで花火大会のような空気が漂っていたと言われています。

その一瞬のために用意されたカメラは11台。現場の熱気と緊張、そして“本当に壊している”という事実——それらすべてが重なって、この爆破シーンには他では出せない説得力が宿っています。

【作品データ】
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング
上映時間:137分
製作国:アメリカ

 

『リーサル・ウェポン3』(1992)
市庁舎を本当に爆破解体!“やりすぎ実爆破”で始まるシリーズ最大級オープニング!

『リーサル・ウェポン3』の冒頭は、シリーズの中でも屈指の“やりすぎ爆破シーン”として知られています。

リッグスとマータフが爆弾処理に向かったビルが、逃げる間もなく大爆発。

巨大な建物が崩壊し、煙と瓦礫が街を飲み込んでいく——そんなド派手な幕開けです。

このシーンが凄いのは、CGでもミニチュアでもないこと。

実際に取り壊しが決まっていた、フロリダ州オーランドの旧市庁舎を本当に爆破解体しています。

もともとオーランド市側から「解体するなら映画で使わないか?」という話が持ち込まれたそうで、リチャード・ドナー監督たちはこのチャンスを即採用。結果として、“本物の市庁舎爆破”というとんでもないオープニングが誕生しました。

ただし、問題は立地です。

新しい市庁舎が、旧庁舎のすぐ後ろに建設されていたため、爆破の角度を少しでも間違えれば大事故になりかねなかったそうです。

そのため、爆破解体チームは約10か月をかけて計画を立案。建物が“前方へ倒れ込むように”崩れるよう綿密に設計され、最終的にはわずか数秒で巨大建築が崩れ落ちました。

しかも、このシーンはただ建物を壊して終わりではありません。

リッグスとマータフがギリギリで逃げ切るという、シリーズらしいドタバタ感とスリルまで完璧に成立している。

本物の爆破解体だからこそ、画面全体に漂う“取り返しのつかなさ”が異様にリアルです。

ちなみに爆破後、皮肉たっぷりに「Bravo!」と拍手する警官役で登場しているのは、当時のオーランド市長本人。こういう妙な遊び心も、いかにも『リーサル・ウェポン』らしいところです。

【作品データ】
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ジョー・ペシ、レネ・ルッソ
上映時間:118分
製作国:アメリカ

 

『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)
“地獄の黙示録”を悪ノリ全開でパロディ!火薬量が本気すぎる戦争映画!

『トロピック・サンダー』は、『地獄の黙示録』をはじめとしたベトナム戦争映画を全力でパロディ化したコメディ映画です。

ジャングルを進む兵士たち、ヘリコプター、爆炎に包まれる戦場——その映像は完全に“地獄の黙示録”風。

しかも本作、ふざけているのに爆破シーンだけは妙に本気です。

劇中では大規模な爆発や橋の崩壊シーンなどが実際の火薬を使って撮影されており、コメディ映画とは思えないスケール感を見せつけます。

そもそも元ネタの『地獄の黙示録』自体が、“本当にヘリを飛ばし、本当に爆破していた映画”。

『トロピック・サンダー』は、その狂気じみた“本物主義”を、コメディとして受け継いでいます。

だからこの映画、バカ映画なのに妙に画がカッコいい。

ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.、さらに暴走気味のトム・クルーズまで加わり、映画好きほどニヤリとしてしまうネタが大量に詰め込まれています。

爆発、炎上、銃撃、全部盛り。

なのに最終的には“映画バカたちの地獄”みたいな話になっていく——そんな異様な熱量を持った一本です。

【作品データ】
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr.、ブランドン・T・ジャクソン、ジェイ・バルチェル、トム・クルーズ
上映時間:107分
製作国:アメリカ

 

『ダークナイト』(2008)
病院丸ごと崩壊!ジョーカーが歩く“本物爆破”の狂気!

『ダークナイト』は、ジョーカーというキャラクターを決定づけた一本であり、同時にクリストファー・ノーランの“本物主義”を世に知らしめた作品でもあります。

その象徴とも言えるのが、ゴッサム総合病院の爆破シーンです。

ジョーカーが何事もないように歩き去る背後で、巨大な建物が崩れ落ちていく——あの異様な光景。もちろんこれも、CGではありません。

実際に使われたのは、解体予定だった古いキャンディー工場。建物を事前に分割し、波のように連鎖して崩れるよう設計したうえで、一気に爆破しています。

そしてこのシーン、撮影は一発勝負。

やり直しのきかない状況で、ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、あの独特の間と動きを完璧にやり切っています。

中でも印象的なのが、爆発が一瞬止まり、ジョーカーがスイッチをカチカチといじる場面です。

あまりにも自然な動きだったため、「機材トラブルに即興で対応したのでは?」という噂まで広まりましたが、実際にはすべて計算された演出だったそうです。

とはいえ、このエピソード自体が示しているのはシンプルです。

それだけ“本物の爆破”が、俳優の芝居と違和感なく噛み合っているということ。

ちなみに撮影前、建物のガラスが盗まれてしまい、その部分だけはやむを得ずCGで補完されたという裏話もあります。

徹底してリアルにこだわりながらも、最後は柔軟に対応する——そのバランス感覚もまた、このシーンの完成度を支えています。

爆発そのものではなく、その中に立つ“人物の異様さ”まで際立たせる。

この一連の流れこそが、『ダークナイト』が単なるアクションを超えた理由なのかもしれません。

【作品データ】
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート
上映時間:152分
製作国:アメリカ

 

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)
CGほぼなし!実車クラッシュ×本物爆破で叩きつける“物理の重さ”!

本作の爆破シーンは、いわゆるCGで盛ったアクションではありません。爆破前のセッティングからして徹底していて、車両の配置や動線、爆発のタイミングまですべて綿密に設計されたうえで撮影に臨んでいます。

そしてその先にあるのが、実際に車をクラッシュさせるという狂気の手法です。

横転、衝突、爆破——どれも実物を使って行われているため、画面に映る“重さ”が明らかに違います。鉄の塊がぶつかり、吹き飛び、砕ける。その一つひとつにごまかしがありません。

だからこそ、この作品のアクションはどこか生々しい。

爆発の熱量や衝撃だけでなく、空気の振動や質量までもが伝わってくるような感覚があります。

CGでは再現しきれない“物理の説得力”。

それを真正面から叩きつけてくるのが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の爆破シーンです。

【作品データ】
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト
上映時間:120分
製作国:オーストラリア・アメリカ

 

『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)
砂漠が吹き飛ぶ超規模空爆!“破壊王”マイケル・ベイが叩き込む爆破アクション!

映画ファンにはおなじみの“破壊王”マイケル・ベイ監督。

とにかく映画の中で爆破させるシーンが多いことで有名で、かつてアメリカの雑誌では「マイケル・ベイ映画の爆破シーン BEST10」という特集が組まれたこともあるほど。その“爆破力”は、自他ともに認める強烈な個性です。

次にご紹介するのは、エジプトでの大規模空爆シーンが観客を驚かせたシリーズ第2作『トランスフォーマー/リベンジ』。

本作最大の見どころは、やはりクライマックスの空爆シーンです。

砂漠で繰り広げられる航空戦では、かなりの量の建物を実際に爆破しており、そのスケール感は圧倒的。

ちなみに、このシーンで使われたガソリンは約3785リットル。当時のギネス記録を更新したとも言われています。

さらに、爆発を担当したスタッフのジョン・フレイザーは、このシーンの準備だけで7か月もの時間を費やしたそうです。

本作では、エジプトの歴史的建造物であるピラミッドでの撮影も行われました。

しかし撮影中、シモンズ役のジョン・タトゥーロがピラミッドの一部を壊してしまうというハプニングまで発生。

マイケル・ベイ監督に責められたジョン・タトゥーロは、「そんな4000年も歴史のある場所で映画を撮る方がおかしい」と、逆にマイケル・ベイ監督へ言い返したという、“破壊王作品”らしい豪快すぎるエピソードも残っています。

【作品データ】
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル
上映時間:150分
製作国:アメリカ

 

『007 スペクター』(2015)
映画史上最大級!ギネス認定を受けた“世界一の爆破シーン”!

最後に紹介する爆発映画は、“映画史上最大の爆破シーン”としてギネス世界記録にも認定された、ダニエル・クレイグ版ボンド『007 スペクター』です。

本作で大きな話題となったのは、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグとボンドガールのレア・セドゥの目前で、巨大な建築物が吹き飛ぶクライマックスシーン。

その規格外すぎる爆破は、まさに“世界一”の名にふさわしい迫力です。

ギネス認定を受けたこのシーンで使用されたのは、8418リットルの燃料と33キロの爆薬。

数字だけを見るとピンと来ないかもしれませんが、この規模の爆発を行うにあたっては、事前に半径32キロ圏内の人々へ、爆発音と振動について警告を出さなければならなかったそうです。

そして実際、モロッコで行われた撮影では、その爆音と振動が7.5秒間も続いたと言われています。

もちろん撮影は一発勝負。

たった一度の爆破ですが、あまりにも規模が大きいため、安全面を含めた準備には4時間もの時間が費やされたそうです。

そうして行われた一回限りの撮影。

緊張感が張り詰める中、無事に爆破シーンを撮り終えた瞬間、ダニエル・クレイグとサム・メンデス監督は思わず抱き合うほどの達成感を見せたと言われています。

ギネス世界記録にも認定された、正真正銘“世界一の爆破シーン”。

その圧倒的スケールを、ぜひ体感してみてください。

【作品データ】
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ
上映時間:148分
製作国:イギリス・アメリカ

 

疲れた時、優しい映画に癒やされるのもいい。

でも時には、巨大な爆発を見てスカッとするのも立派なストレス解消です。

本当に壊しているからこそ生まれる、あの“物理的な迫力”。

CGでは再現しきれない重量感や危険な空気は、観ているこちらの感情まで強引に揺さぶってきます。

頭の中がモヤモヤしている日こそ、全部まとめて吹き飛ばしてくれる“実爆破映画”を浴びてみるのも悪くない。

悩みまで灰になるような轟音を、ぜひ体感してみてください。