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『フェザーズ その家に巣食うもの』最終予告解禁 ベネディクト・カンバーバッチ主演、喪失と再生を描く異色ファンタジー・スリラー

ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『フェザーズ その家に巣食うもの』(原題:The Thing with Feathers)が、3月27日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開される。このたび最終予告映像が解禁され、あわせて各界著名人からのコメントも到着した。

本作は、突然妻を亡くしたコミック・アーティストの父と、幼い二人の息子たちの物語。慣れない家事と子育てに追われながら、喪失の痛みを抱え生きようとする父のもとに、「彼女は逝ったが、私はいる」と語る謎の存在が現れる。その正体不明の男はやがて“クロウ”として姿を現し、父子の生活を静かに、しかし確実に侵食していく。現実なのか幻なのか判然としないその存在は、父が描くコミックの中の生き物にも似ており、やがて一家は想像を超える真実に直面することになる。

解禁された最終予告では、雪原を歩く父子の静かなカットから始まり、「父子3人だけだ、ママを恋しがっている」という切実なナレーションが重なる。喪失に沈む家族の前に現れる“クロウ”は、家の中だけでなく日常のあらゆる場所に姿を見せ、父だけでなく幼い息子たちまでも翻弄していく。その不気味さと哀しみが交錯する映像は、単なるホラーにとどまらない、深い人間ドラマを予感させる仕上がりとなっている。

主演のカンバーバッチは本作でプロデューサーも兼任。原作はマックス・ポーターによる小説『悲しみは羽根をまとって』で、詩的かつ内省的な物語世界を、監督ディラン・サザーンが映像化した。特異なビジュアルと俳優の繊細な演技、そしてファンタジーとスリラーが融合した演出が、観る者を不穏な余韻へと誘う。

さらに本作には、ヒグチユウコ、桑原洋子、木原善彦、渡辺祐真、植本一子、平山夢明、SYO、辰巳JUNK、ISO、ジャガモンド斉藤ら各界の著名人からコメントが寄せられている。ヒグチユウコは「喪失の表現がすごい。すごく愛に溢れた作品でした。」と語り、桑原洋子はカンバーバッチの演技について「〈大の男〉の脆さ弱さを見事に体現した」と絶賛。平山夢明も「ただのホラーではなく究極の再生劇」と評し、本作が持つ多層的な魅力を言葉にしている。

喪失という誰もが避けられない感情と向き合いながら、再生へと向かう過程を、幻想と恐怖を交えて描く本作。愛する者を失ったとき、人は何を抱え、どう生きるのか――その問いに静かに寄り添う一作となりそうだ。

※以下コメント詳細 ※敬称略

●ISO(ライター)
大切な存在に恵まれたほどに失ったときの痛みは大きい。
心にぽっかりと穴が空き、視界からは色が消え、何をするにもうわの空。
誰もがいつか味わうその途方もない悲嘆を、この映画は物悲しく不気味に、だが慈しみを持って見つめていく。
翼の欠けた鳥が、また羽ばたくときを願うように。

●植本一子(写真家)
ときに人は、自分を見失うほどの暗闇に放り込まれ、飲み込まれてしまうタイミングがある。
そこから逃げ出さず、心に巣食うカラスを飼い慣らしてみる。
もしも共に生きることができれば、それは大きな味方となり、人生を羽ばたかせてくれるから。

●木原善彦(翻訳者・英語圏現代文学研究者)
一種の散文詩とも呼べる原作の詩的世界に正面から挑む映画化。
後半、子供たちの視点に移行すると物語は鮮やかに立ち上がる。
謎めいたカラスという存在の曖昧さこそが、喪失と共に生きる時間の生々しい感触を静かに残す。

●桑原洋子(翻訳家)
いわゆる〈大の男〉の脆さ弱さを見事に体現したカンバーバッチと、優しさと悲しみゆえの暴力性を同時に抱えた兄弟を演じた幼き名優たちの、演技とは思えぬ演技に胸をつかまれる。
愛しいひとを亡くしたら、いつまでだって悲しんでいいのだと、黒い羽根をまとったカラスになって、父と息子たちを抱きしめたかった。

●SYO(物書き)
多くの場合、空想は喪失の処方箋として機能する。
だが本作は責め苦を与え、現実を漆黒に塗り潰す。
この狂気と混沌こそ愛する者を喪った真実の痛み。
大切だから、泣き壊れる。自分もきっとこうなる。

●ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑い芸人)
人間は”人生の暗部”を切り捨てず、受け入れることで再起することができる。
でも、それって大人になればなるほど難しいのかもしれない。
それをカラスマンが教えてくれる。物理的に殴りながら…!

●辰巳JUNK(ライター)
稀代の名優ベネディクト・カンバーバッチが挑むホラーは、かくもディープな人間ドラマ。
妻を亡くした父親が悲しむ間もなく育児に翻弄され、やがて摩訶不思議な暗闇へ。
ゴシックで奇妙でほろ苦い、エドワード・ゴーリーの絵本のような余韻が響きわたる。

●ヒグチユウコ(画家)
喪失の表現がすごい。
すごく愛に溢れた作品でした。

●平山夢明(シネマdeシネマ主宰)
これ、ただのホラーじゃなくて「究極の再生劇」なんです。最愛の妻と母を失った一家。
その絶望から光を見出すまでを、カンバーバッチの精緻な演技が残酷なほど美しく描き出す。
恐怖を煽るカラスの羽が慈愛の象徴に変わる“超絶技巧”はまさに圧巻。
愛とホラーの究極のハイブリッドに心がぶるぶる震えますよ!

●渡辺祐真(作家・評論家)
大切な人を喪った悲しみは不意にくる、執拗にくる、時に敵の顔をして時に分かち合う顔をして、
やがて周りの人間にも広がっていく。どうすべきなのだろうか。
過ぎ去るのをじっと耐えるのか、打ち克つべきなのか、仲良くすべきなのか。
いずれにせよ、無理だけはしない方がいいらしい。あんなカラスが来るくらいなら……。

 

『フェザーズ その家に巣食うもの』
3月27日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

監督・脚本:ディラン・サザーン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
原作:マックス・ポーター『悲しみは羽根をまとって』(早川書房刊)
2025年/イギリス/英語/98分
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
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