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『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』トーク付き上映イベントレポート 西野亮廣・カジサック・MEGUMIが語る続編のテーマとキングコングの原点「誰かを待っている人へのエールになれば」

3月27日公開のアニメーション映画『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』のトーク付き上映イベントが2月9日、東京・秋葉原UDXシアターで行われ、製作総指揮・原作・脚本を手がける西野亮廣、キングコングの相方であるカジサック(梶原雄太)、そして本作で新キャラクター“異世界ネコ・モフ”の声を担当するMEGUMIが登壇した。

本作は2020年公開の『映画 えんとつ町のプペル』の続編にあたる作品。前作は国内196万人を動員し、日本アカデミー賞をはじめ国内外の映画祭で評価を受け、ミュージカルや歌舞伎などへも展開してきた。新作では、親友プペルを失った少年ルビッチが、すべての時間が集まる異世界“千年砦”に迷い込み、止まった時計台を動かすため新たな冒険へ踏み出す物語が描かれる。

イベントでは、続編がベルリン国際映画祭に出品されることにも話題が及んだ。西野は「公開前に狙える映画祭はほぼそこしかなかったので、チームで“ベルリンを狙う”と決めていた。続編が評価されたのはうれしい」と語り、前作を知らない観客にも伝わる物語構造を意識したことを明かした。

さらに、『プペル』誕生のきっかけについても振り返る。西野は25歳当時、テレビの仕事を続けながらも海外に届く表現を模索していたといい、「どこかで翻訳の壁を越える作品をやらないといけないと考えていた時、タモリさんに呼び出されて『絵を描けよ』と言われた」と明かす。その一言が絵本制作の出発点になったという。カジサックも当時を振り返り、「急に楽屋で絵を描き始めて、すごいことが起きる予感はあった。でも遠くへ行ってしまうかもしれないという怖さもあった。この絵が完成する前にキングコングとして結果を出さないといけないと思っていた」と複雑な心境を語り、「もしテレビで成功していたら『プペル』は生まれていなかったと思う」と続けた。

続いて声優キャストの話題になると、カジサックが本作にも出演することが発表された。前作では“町人A”役だったが、今回はホラーの館で働くネズミたちの中間管理職“ヒモサック”役を演じる。「作品にとって重要なキーマンです」と自信満々に語るカジサックに、西野が「いや、分からないです」と即座に返し、会場は笑いに包まれる。カジサックは前作の収録について「一回殴られるシーンがあって、殴られたことがあまりないので声の出し方が難しかった」と振り返りつつ、新作については「思っていたのと違った。声が裏声で、しかも加工されている」と苦笑い。西野は「とにかくカジサックを潰したかった。全力で」と冗談交じりに語り、梶原が「なんでやねん!」とツッコむ一幕もあった。

一方、MEGUMIが演じるモフについて西野は、ルビッチに寄り添う“保護者的存在”として重要な役割を担うキャラクターだと説明。「どれだけハードルを上げても最高。ちゃんと“MEGUMIみ”がある」と語り、起用理由を明かした。MEGUMIはキングコングとデビュー当初からの仲であることを振り返り、「最初のレギュラー番組がこの2人と一緒だった。長い時間を経て、こういう形で作品を一緒にできるのは本当に特別」と感慨を語った。

トークは作品のテーマへと移る。西野は、若手時代に梶原が精神的に追い込まれ失踪し、コンビ活動が休止した経験を語り、「単独で活動する話もあったが、もし自分が成功してしまったら梶原の帰る場所がなくなると思った。だから待つと決めた」と明かす。「戻るか分からない人を信じて待つことは、自分を信じるより覚悟がいる。その経験がこの作品の軸になっている」と語り、会場の空気は静まり返った。カジサックも「まず謝りたいと思った」と当時の心境を振り返る。

イベントの終盤では、作品を観た感想も披露された。カジサックは「僕、鬼泣きました」と率直に語り、「もし次回作があるなら、モフみたいに人形化できる重要な役をやりたい」と笑わせる。MEGUMIは「誰かを待つことは苦しいけれど、その先に希望があると教えてくれる映画。これはキングコングの物語でもある」と作品の印象を語った。最後に西野は、「子育ても“待つ”ことが大事だと最近感じた。遅い人を切り捨てていくことが強さではない。カジサックが戻ってきてくれて、本当に待ってよかった」と語り、「いま大変な思いをしているお父さん、お母さん、教育現場の方、そして親友や恋人を待っているすべての人へのエールになれば」と呼びかけた。そして「最悪のシチュエーションで東野幸治が出てきます」とユーモアを添え、会場は笑いと拍手に包まれたままイベントは幕を閉じた。

■ストーリー
大切な親友・ゴミ人間のプペルを失い、悲しみに暮れていた少年・ルビッチ。
しかし、信じて待つことを諦め、前に進みだそうとしていた彼はある⽇、時を支配する異世界“千年砦”へと迷い込んでしまう。時を刻まなくなった時計は処分されるこの世界で、壊れてないのに11 時 59 分で止まっている不思議な時計台があった。ルビッチが元の世界に戻る唯一の方法は、「止まってしまったこの時計台を動かす」ことーー。
新たな相棒・異世界ネコのモフと共に時計台の謎を追うルビッチはやがて、100 年間約束を信じて待ち続ける男・ガスと出会い、人に化けた植物ナギとの叶わぬ約束の物語を知る。
ルビッチがもう一度“信じる勇気”を取り戻したとき、ハロウィンの夜に奇跡が起こる。

■作品情報
タイトル:『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』
公開:3月27日
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
出演:永瀬ゆずな、窪田正孝、MEGUMI、小芝風花、吉原光夫、土屋アンナ、山寺宏一、藤森慎吾、伊藤沙莉、東野幸治、錦鯉、森久保祥太郎 ほか
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:東宝・CHIMNEY TOWN
公式サイト:poupelle.com
© 西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会