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映画『ヒグマ!!』完成披露プレミアナイト開催!鈴木福が成人後初主演作への思いを語る「“いま”を表す映画」、“シークレットキャスト”扱い、はんにゃ金田「やめてくださいよ!」

闇バイトの青年と最強のヒグマの戦いを描くモンスターパニックアドベンチャー映画『ヒグマ!!』が2026年1月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷 他全国公開する。今回、本作の完成披露プレミアナイトが1月16日(金)、TOHOシネマズ新宿にて開催され、主演の鈴木福、内藤瑛亮監督、さらに、これまで誰が演じているのかが伏せられていた闇バイトのリーダー“エンジェル”役の金田哲(はんにゃ.)が上映後の舞台挨拶に登壇した。

本作は昨年の11月に公開される予定だったが、全国各地でクマ被害が相次ぐ社会情勢を鑑みて公開が延期。この日は、満を持しての完成披露プレミアナイトということで登壇陣の感慨もひとしお。鈴木は「本当は11月にお届けできる予定だったんですけど、昨今の状況もあり、このような形で1月に公開できることになって、本当に嬉しく思います」と喜びを口にする。鈴木が「楽しんでいただけましたか?」と問いかけると、客席からは温かい拍手が沸き起こり、鈴木は満面の笑みを浮かべた。内藤監督も「果たして本当に公開してもらえるのか? 配信スルーになっちゃうんじゃないか? という不安は常にあって、でも、映画は映画館で観ていただいて完成するものであり、それでこそ、キャストとスタッフの努力も報われると思っていたので、今日、こうして劇場で上映できて、そのために尽力してくださった関係者、劇場さん、見てくださった皆様に感謝です」と喜びと感謝を口にした。

「闇バイトVSヒグマ」という非常にインパクトの強い本作だが、鈴木に最初に企画を聞いた時の印象を尋ねると「こんな映画だと思ってなかったです(笑)」と述懐。「台本をもらったら、ギャグ要素、笑える要素もたくさんあって、そのなかでも、本当にこれは“いま”を表す映画になるだろうなと思っていたら、あまりにも社会的な情勢を捉え過ぎて…(苦笑)、びっくりしました」と当初は予期していなかったここまでの流れに驚きを禁じ得ない様子だった。

内藤監督は、闇バイトに手を出す主人公・小山内役になぜ鈴木をキャスティングしたのか? という問いに「ポップで、ちょっと笑いながら見られる作品にしたいという方向だったので、いろいろ考えたんですけど、福くんなら、ヒグマに襲われていても笑って見てられるなと思ったんです(笑)」と淡々と語り、会場は笑いと驚きに包まれる。内藤監督は、その“真意”について、鈴木が子役として長く活躍し、多くの国民がそのイメージを共有している点に触れ「他の俳優だとヒリヒリしちゃって、“かわいそう”に見えちゃうなと。福くんもかわいそうなんですけど、福くんってちょっとフィクション感があるというか、存在自体が生身の人間というより、ある種の架空の存在に思えるんですね。幼い頃から(世間が)成長を見ていて、“鈴木福像”というのが、勝手に我々の中で共有されていると思うんです。だからこそ、ヒグマに襲われる姿をフィクションとして見られるし、そんな子が闇バイトに手を出しちゃったという、親戚を見るような気持ちで見ていられる。プロットを書いていた初期段階から福くんのイメージで当て書きして、プロデューサーもみんな、もう福くんの口になっちゃってました(笑)。だから第一候補でオファーしてすぐ決まって嬉しかったです」と独特の表現とユーモアを交えつつ説明した。

鈴木は「僕もかわいそうです(苦笑)!」、「ちゃんと生きています(笑)!」と抗議の声を上げつつ、内藤監督の真意を汲み取り「嬉しいですね。これまで、僕がやってきたことが、逆に活かされるという感じで。良い意味で『裏切らずに裏切る』みたいな、そういう映画になったというのは僕としてもすごく嬉しいです」とうなずく。この鈴木の言葉に気を良くしたのか、内藤監督は「『鈴木福くんが闇バイトをやって、ヒグマに襲われる』という日本語の美しさ、響きの良さ――『口に出して言いたいよね!』みたいことは、企画段階からずっと話していました」とふたたびユニーク過ぎる言葉選びで会場を沸かせる。

映画では、闇バイトのリーダー“エンジェル”からの突然の電話により、小山内の運命が大きく狂わされるが、舞台挨拶の途中で、会場に電話の呼び出し音が鳴り響く! 鈴木がポケットから携帯電話を取り出して出ると「おい!なに無視してんだよ? 例のブツ用意したのかよ?」という怒鳴り声と共にエンジェルを演じた金田がサプライズで登場! 会場は歓声に包まれる。

これまでエンジェル役は映画の公式ホームページでも伏せられていたが、この完成披露プレミアナイトをもってついに解禁となった。金田はこの“シークレット”扱いについて「やめていただきたいですよ。山田孝之さんとかだったらわかりますけど、金田哲ですから(苦笑)。監督の悪意を感じますよ。変にハードルを上げて、開いてみたら金田哲って…」と宣伝手法に苦言を呈す。内藤監督はそんな金田の抗議に対し、反論するでもなく「『お前かい!』って思ってほしかったんです(笑)」とあっさりと本音を語り、会場は爆笑に包まれる。金田は、エンジェル役での本作へのオファーについて「福くんが闇バイトしてヒグマに襲われるとか、絶対に出たいじゃないですか! もう即決で『出させてください』と言いました。こんな映画、なかなか出られないんで、貴重な経験でした!」とふり返る。

鈴木と金田の共演は2015年公開『ピラメキ子役恋ものがたり~子役に憧れるすべての親子のために~』以来、11年ぶりとなるが、金田は鈴木に「大きくなったねぇ…」としみじみ。「当時はいいお兄さんと恋に頑張る子役で、そこから10年経ったら闇バイトでヒグマと戦って…たくましくなられて嬉しかったです。(撮影が)終わって食事をさせてもらって、ワインで乾杯をさせていただきました。『福さん』という感じの大人な感じでした」とすっかり大人になった鈴木の姿に目を細める。鈴木は金田との久々の共演について「嬉しかったですね。(前回共演時、金田さんは)まだ俳優はそこまでやられていなくて、“芸人さん”という感じで『ピラメキーノ』の出演者の皆さんと僕らという感じだったので、ちょっとお互いに変わっての共演というのが楽しかったです」と嬉しそうに語った。

内藤監督は、改めて金田の起用理由について、金田が出演していたTV番組「ゴッドタン」の中の“腐り芸人セラピー”での金田の立ち居振る舞いがきっかけだったと説明。「腐り芸人として周りにボロクソに言われるけど、金田さんは一切、負け顔を見せなかったんです。ヒグマになら負け顔を見せてくれるかなと思った」と意外な理由を明かし、これには金田本人も驚いた様子だった。

ちなみに本作は、鈴木にとって20歳を迎えて初の主演映画となった。未成年時代との違いを尋ねられた鈴木は「現場で(共演の)円井わんさん、金田さん、宇梶剛士さんと飲みに行かせていただきました。これまではなかったことができたので、すごく楽しかったです」と嬉しそうに明かした。金田は「飲み方にもう貫禄がありましたよ。グラスの傾け方やまわし方に色気があって素敵でした」と絶賛! 鈴木は「いやいや!かっこつけて練習してるだけです(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。

内藤監督には、リアルなヒグマの造形についての質問も飛んだ。内藤監督は「最初、『ヒグマの映画を撮ってくれ』って言われて、VFXでできるのかしら? と思ったら、とてもそんな予算はなくて(苦笑)、9割造形でいくしかなかった。自分が見てきた80年代、90年代の映画は、結構造形でやっていたので、そのスタンスでいけばいいんだと思った」と内情を明かし、四本足で立つヒグマと二本足で立つヒグマの造形を制作し、獅子舞のように中に2人の人間が入り込んで物理的に動かしていたと明かす。「1994年に『スターゲイト』(ローランド・エメリッヒ監督)という映画があって、そこに4本足の白い宇宙生物みたいのが出てきて結構な速さで走るんです。当時だと、ハリウッドでも造形でやっていたと思うので、90年代にできたんだから俺たちにもできるはずだ! と励ましてつくっていきました。みんなで命を吹き込むというのが楽しい体験でした」と充実した表情を見せた。鈴木はヒグマとの戦いのシーンについて「最初に(造形を)見たとき、もちろん造形ですけど、思っていたより怖いなと感じたんですけど、一番近くで印象的な1対1になるシーンでは、お芝居に入ると一気に怖くなって、それは自分としても不思議な感覚としていまでも残っています」と実際に対峙したヒグマへの“恐怖”を語った。

内藤監督は“闇バイト”の存在がきっかけで、ヒグマが人間を襲うようになったという人間の“業”についても言及。この日の会場は、TOHOシネマズ新宿であり、屋上にはゴジラがそびえるが「(人間による水爆実験によって生まれたという設定の)初代『ゴジラ』は1954年に公開されていて、広島・長崎に原爆が落とされてから9年後で、(映画公開の)直前にはビキニ環礁で水爆実験も行なわれて、まさに核の恐怖があり、核の恐怖を象徴するような怪物に日本が襲われるということで、(『ゴジラ』を見た人々の)当時の衝撃と感動はメチャクチャ大きくて、いま、僕たちが見るのと全然違うものだったと思います。いま、クマ問題が日本を襲っている中で、我々は苦しんでいるけど、だからこそクマをフィクションとして見る意味は絶対にあると思っていて、現実では解消しきれないフラストレーションやモヤモヤをフィクションという形で現実とは距離を取りつつ、でも現実に起こりうる問題として見ることで、僕たちは正解のない現実と向き合っていけると思います」と本作をいま公開することの意義について熱く語った。

鈴木も、内藤監督の言葉に深くうなずき「こういう作品は映画館で見るからこその恐怖、音響や視覚など感じられるものがあると思います。クマの被害に遭われている方への共感や注意喚起、あとは闇バイトへの恐怖、そして『絶対ダメ!』ということなど、学びを得られる映画だと思います。とはいえフィクションなので、みなさんが(映画について)楽しくお話をしていただいて、みんなで笑いながら、何か発見があると、すごく素敵だなと思います」と本作を届けることの意義を訴え、会場は温かい拍手に包まれた。

『ヒグマ!!』
TOHOシネマズ日比谷ほか2026年1月23日(金)公開
※本作はフィクションであり、実際の事件とは関係ありません

出演:鈴木福、円井わん、岩永丞威、上村侑、住川龍珠、占部房子、清水伸/宇梶剛士
監督・脚本:内藤瑛亮
主題歌:「knuckle duster」 the bercedes menz

製作幹事:NAKACHIKA PICTURES、VAP

制作プロダクション:Lat-Lon

配給:NAKACHIKA PICTURES

©2025映画「ヒグマ」製作委員会

公式サイト:https://higuma-movie.jp