映画『ランニング・マン』、原作小説が約20年ぶりに復刊決定!レジェンド作家<スティーヴン・キング>のコメントも到着!
スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で発表した初期長編『ランニング・マン』(旧題:バトルランナー)が、約20年ぶりに新装復刊されることが発表された。出版社は扶桑社、発売日は2025年12月2日(火)、価格は税込1,650円。映画版の公開にあわせてタイトルと訳文をあらためた新版として刊行される。
物語の舞台は西暦2025年。巨大な管理国家と化したアメリカでは失業者があふれ、貧困層は追い詰められている。娘の治療費を得るため、主人公ベン・リチャーズは、最高視聴率を誇るゲーム番組「ランニング・マン」への参加を決意する。番組のルールは、全視聴者を敵に回しながら逃亡を続け、30日間生き延びれば賞金10億ドル、捕まればテレビカメラの前で即座に殺されるという過酷なものだ。キングの数ある著作の中でも、監視社会とメディアの暴力性を鋭く描いたディストピア小説として位置づけられている。
復刊版では、映画化にあわせて内容に即した改題・改訳が行われるほか、グレン・パウエル演じる主人公ベン・リチャードが高層ビルの窓を突き破って落下するシーンを用いた、映画版特別仕様のブックカバーが採用される。原作・映画それぞれの「ランニング・マン」を横断して楽しめるパッケージとなる。
原作者スティーヴン・キングは、自身のXアカウントで映画版『ランニング・マン』を「最高だった!まさに現代の『ダイ・ハード』!」と評しており、小説の舞台と同じ2025年に映画化されることについて、「そんな未来は想像していなかった」と振り返る。一方で、政治さえもゲームショーのように消費され、AIや監視カメラが日常化した現在の社会状況について、「当時描いたディストピア設定の多くが現実に近づいている」と警鐘も鳴らしている。
本書の解説では、キング自身が「最初の四冊のうちでは、純然たる物語として本書がいちばんよくできているのではないか」と語り、「サイレント映画のようなスピード感で、物語に不要なものを徹底的に削ぎ落とした作品」と自己評価を記している。逃亡劇の緊張感とテンポの良さが、作家自身にとっても特別な手応えのある一作だったことがうかがえる。
著者のスティーヴン・キングは1947年アメリカ・メイン州生まれ。『キャリー』『シャイニング』『スタンド・バイ・ミー』など、映像化作品も多いベストセラー作家として知られ、「リチャード・バックマン」名義では、よりハードな題材の作品を発表してきた。本作『ランニング・マン』も、そうしたバックマン名義の代表作のひとつである。
【書誌情報】
タイトル:ランニング・マン
著者:スティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)
訳者:酒井昭伸
出版社:扶桑社
定価:1,650円(税込)
発売日:2025年12月2日(火)
※全国の書店および各種ネット書店で予約受付中。
『ランニング・マン』
2026年1月30日 一攫千金! イカれた”鬼ごっこ“開幕
監督:エドガー・ライト
原作:スティーヴン・キング
出演:グレン・パウエル、ジョシュ・ブローリン、コールマン・ドミンゴ ほか
配給:東和ピクチャーズ
©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://the-runningman-movie.jp
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