『ストレンジ・ダーリン』JT・モルナー監督×町山智浩の対談映像が解禁!「この映画は悲恋で悲劇的なラブストーリー」
スティーヴン・キングが「巧妙な傑作」と絶賛し、Rotten Tomatoesで100%フレッシュを獲得した注目のスリラー『ストレンジ・ダーリン』が、7月11日(金)より新宿バルト9ほか全国公開される。このたび、監督のJT・モルナーと映画評論家・町山智浩による対談映像が解禁された。
町山は「信じられないくらいとても美しかった映画」と本作を大絶賛。その言葉に導かれるように、モルナー監督は構想の背景と制作の舞台裏を語った。「何カ月も何カ月も考えているうちに、ホラー映画の結末が始まりとなる物語を作りたいと思った」と監督は語る。「これは一体なんだろうと考え続けました。彼女が殺人鬼から逃げ切った翌日を描くのか、どうなるのかさえも、わからなかった。ある日、ロサンゼルスのサンタモニカの山々をハイキングしているときにひらめくまでね。ここから、どうなっていくか分かるようになり、家に帰って脚本を書いたんです」
モルナーはまた、「この映画がとても視覚的な方法で私の中に入ってきました」と明かし、「だから、どんな色を使いたいかとか、カメラはどんな動きをするかとか、全部分かっていたんです」と語る。制作初期の段階から「色彩コントロールを明確にしよう」と決めていたのも、こうした直感的なビジョンがあったからだという。
印象的なモーテルのシーンでは、予算の都合によるロケ地変更というトラブルにも見舞われた。「土壇場の状況だったので本当に最悪でした。天井が低すぎて、自然なディープフォーカスを得るために必要な光量を吹き込むには、十分なスペースがなかったんです」と振り返るが、「でも、あそこの照明の繊細さが好きだから、うまくいった。こうして多くの人が最も話題にするショットの1つになったんです」と語り、現場での柔軟な判断が作品の完成度を高めたことをうかがわせた。
町山が「この映画は、構成がとてもクレイジーですよね」と問いかけると、監督は当初の編集をめぐる葛藤を明かす。「完成して初めて彼ら(関係者)は映画を観たんだけど、私の編集はあまり気に入らなかったんです。あまりに分かりにくいと」。その結果、順番を1章から整理する編集案が提示されたが、「その編集版はとてもひどいものでした」ときっぱり否定した。「私たちの計画通りにやらせてもらえないか?」と訴えたモルナーは、『羅生門』『21グラム』『パルプ・フィクション』といった非線形構成の映画を参照に、自身の構成を貫いた。その結果、「最終的にはとてもハッピーエンドになりました」と満足げに語る。
そして町山が「この映画はラブストーリーとも呼べるでしょうか?」と尋ねると、監督は笑いながらこう答えた。「そう思います。悲恋で悲劇的なラブストーリーではありますが。2人の人間のリアルな感情や、人間関係の様々な段階をどう乗り越えていくのか。そして、映画ではそれがひどく明らかに間違った方向へ進んでいくんですが、そここそが胸が張り裂けそうになるような部分なのです」
最後に監督は、日本公開への想いを次のように語った。「僕が作るものは何でも、日本の観客にぴったり合うと思う。そう願ってるよ。だって、日本の観客は他のどの国よりも僕にとって大切な存在だから。日本で公開できることにすごく興奮してるんだ」
『ストレンジ・ダーリン』
2025年7月11日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
<STORY>
シリアルキラーが町を恐怖に陥れる中、モーテルの前に止まった一台の車。中には、今夜出会ったばかりの男女の姿が。「あなたは、シリアルキラーなの?」「まさか」…。一夜の過ちが、予測できない凶悪な連続殺人へのスパイラルとなっていく。あなたは、愛のワナに落ちるー。
監督・脚本:J.T・モルナー
キャスト:ウィラ・フィッツジェラルド、カイル・ガルナー
2023年/アメリカ/シネマスコープ/5.1ch/97分/原題: STRANGE DARLING/映倫PG12
配給:KADOKAWA
(C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. ALL rights reserved.
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/strangedarling
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