【レコメン広場】読者が考える「秋に見たくなる映画」とは? ①『 ウォーターシップダウンのうさぎたち』(1978)
気温も涼しくなり、夜も長くなってきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
灼熱の夏が終わり、気が付けば季節はもう“秋”です。
秋と言えば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…など、
私たちの感性をビシビシと刺激してくるシーズンですね。
そこで、今回のレコメン広場では、読者の皆さんが思わず秋の季節に見たくなる映画を大募集!
秋がテーマの作品、別に季節は関係ないけど、何故か秋に見たくなる作品など、
これぞというタイトルを選んで、その作品にまつわる思い出や、この映画のここが好き!など、思いのたけを綴って下さい!
⬛︎投稿者:織田一馬 さん
『ウォーターシップダウンのうさぎたち』(1978)
秋と言われて何を思い浮かべるかは人それぞれですが、
僕は昔、近所の公園に娘ふたりを連れ出し、
ドングリを拾いに行ったあの日に感じたあの「匂い」が頭に思い浮かびます。
濡れた地面に覆い被さる赤く染まった落葉をかき分ける時に感じるあの匂い。
そこに顔を出す大量の木の実に目を輝かせる子供達。
生命の終わりと始まりを同時に体験できる不思議な季節です。
そんな秋にぴったりな1本ですが、1978年に制作されたイギリスのアニメーション映画
「ウォーターシップダウンのうさぎたち」を推させていただきます。
若く精悍な若者が仲間を募って自由と安寧を求めて旅に出るお話ですが、
彼らの姿はお題の通りウサギです。
人間の視点で見ればその旅の全行程はおそらく10キロにも満たないものです。
しかし彼らにとってそれは凄まじく過酷で険しい道のりとなります。
更に彼は自由に「責任」が伴う事を教えてくれます。
児童文学にしてはえらく厳しい現実を突きつけてきます。
そんな物語の終盤に描かれる秋の風景に、私はあの匂いを感じました。
そしてこの作品、2024年11月よりHDリマスター版の全国順次公開が決定しました。
めったにないチャンスですので、是非劇場に足を運んでみて下さい。
ちなみに僕は中学生位の時に、日曜の昼テレビ放送されたコレをぼへーっと見てたら、
最後気が変になるんじゃ無いかってくらい号泣してしまいました。
偶然手に入れた僕の大切な宝物です。
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』
11月30日(土)より全国順次公開
https://usagi-movie.jp/
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