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<『スオミの話をしよう』公開記念>変幻自在!長澤まさみのあんなキャラこんなキャラ特集!

三谷幸喜監督が5年の時を経てぶっ放す最新作『スオミの話をしよう』が今週13日に公開となります。主演を務めるのは、三谷映画初出演となる長澤まさみさん。今回、5人の夫を残して失踪する女性・スオミを演じられていますが、予告編を見ただけでは、そのキャラクターがまったく掴めません。「笑顔!天真爛漫!お美しい!もひとつ笑顔!」ってのが長澤さんのイメージ(あくまで筆者個人の)なんですが、今回それが全部詰まっていそう。そりゃ5人も仕留められる訳だ(笑)

なんですが!5人が語るスオミは全くの別人で?!..というのが本作の肝。という訳で、今回はこれまでに長澤さんが演じてこられたキャラクターを何人かプレイバック。ニコニコ笑顔だけじゃない、あんな役やこんな役もやってまっせ!というところから彼女のさらなる魅力に迫ってみたいと思います!

文:抹茶猫(今年こそホラーを克服したい)

 

<殺人級の笑顔の女! ~松尾 みゆき~>
『モテキ』(2011)

..とは言いつつ、やっぱり最初はとびきりの「笑顔」が炸裂する作品からご紹介。三十路のモテない男・藤本(森山未來)に突如として訪れた千載一遇のモテまくりチャンスに巻き起こる騒動を描いた「モテキ」がドラマシリーズを経て劇場版に!長澤さんは、物語の中心で藤本を魅了し、振り回し、そして突き動かす女性・みゆきを演じています。

彼氏持ちなのにベタベタくっついてくるし、成り行きで泊めることになったと思ったら、とろ~んとした目と声で「一緒、寝る..?」とか言ってくるし。ツイッターで知り合って、異常に話が合うってだけじゃ片づけられないアプローチの連続に、藤本は無事KO!みゆきちゃん沼にズブズブとハマっていくのです。

もう、とにかく笑顔がかわいい!かわいすぎる!!いい大人がちゃんと語彙力をなくす勢いです。どういう笑顔なのか説明して!という方には本当に申し訳ないのですが、今の筆者には「とにかく観て!かわいいから!!」というのができ得る限りの説明になってしまいます。一撃で致死量のときめきを浴びせるあの笑顔..百聞は一見に如かずということで、まずは画面いっぱいの「かわいい」をくらってください!そして、みんなで一緒に語彙力をなくしましょう!

監督:大根仁
キャスト:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー ほか

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<行動力溢れる元看護師! ~藪~>
『アイアムアヒーロー』(2016)

続いては、かわいい!キャラクターから一転、「かっこいい」姿が見れる作品です。謎のウイルスによって人々が「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビに変貌していく世界を描いた本作で、長澤さんが演じたのは行動力に溢れる元看護師・藪(やぶ)。ZQNパニックの中、患者を見捨てて自分だけ逃げた過去を胸に秘め、避難コミュニティの中ではZQNとの戦闘もいとわずガンガン前線に出ていって活躍する姿が印象的です。個人的に長澤さん×アクションってあんまり記憶にないな..と思っていたのですが、今年7月に最新作が公開された『キングダム』シリーズで演じられている揚端和(ようたんわ)というキャラクターがまさしくこのタイプ!「山の民」を統率する山界の王に、ちょっとやそっとじゃ物怖じしない藪の姿が重なります。

コミュニティに流れ着いた主人公の鈴木英雄(大泉洋)と半ZQN状態の女子高生・比呂美(有村架純)を救出する初登場シーンがまたカッコいいんです!「なんか、強そうな人きてくれたぞ!」とは思いつつ、マスクをかぶっているので一目でその正体がわからないところから、長澤さんのご尊顔がお目見えした時の高揚感!終盤、そのお顔を血まみれにしながら、ZQNをバッタバッタとなぎ倒していくところも必見です。

監督:佐藤信介
キャスト:大泉洋、有村架純、長澤まさみ ほか

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<夫/宇宙人にふり回される妻! ~加瀬 鳴海~>
『散歩する侵略者』(2017)

かわいい、カッコいいときてお次に紹介するのは..「普通」の人!地球侵略を企む宇宙人が出てきたり、その宇宙人の一人が長澤さん演じる鳴海(なるみ)の夫の体を乗っ取ったり、と周辺ではとんでもない事態が山積みなのですが、鳴海自身はいたって普通の人間。それも、殺人級の笑顔や強烈なリーダーシップやら何か突出した個性がある訳ではないごく普通の女性です。

最終目的は地球侵略なのですが、宇宙人たちはもうひとつ、「人間がもつ概念・理解を奪う」という、たぶんパッと聞いただけじゃよく分からんけど字面で見た時めちゃくちゃおっかないことをしてきます。また、意思疎通も上手くいかないので鳴海はイライライライラ(夫が宇宙人に乗っ取られているのを知る前)。中盤辺りまで笑顔はほとんど見ることができません(泣)相手が宇宙人じゃなくとも、他人とコミュニケーションをとるのが難しい場面ってありますし、その点このSF設定において鳴海は限りなく「普通」で身近な存在に思えるんです。しかも、ここまでフラストレーション溜めまくる長澤さんを見る機会も珍しいのでは..?と考えると、これは一見の価値ありな作品といえるでしょう。気になる方はぜひ一度ご覧になってみてください!

監督:黒沢清
キャスト:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、長谷川博己 ほか

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<聖母か?怪物か? ~三隅 秋子~>
『MOTHER マザー』(2020)

さぁ、トドメの一撃です。最後にご紹介するのは、長澤さん史上最低最悪キャラと言っても過言ではない三隅秋子。一人息子を女手ひとりで育てるシングルマザー..なんてありきたりな役どころではありません。気になる男がいればついていき、家族からは絶縁され、可愛い可愛い一人息子は叱りつけ、利用し、支配する..誰がどう見ても母親大失格なキャラクターです。ですが、「私があいつをどう育てても、親の勝手じゃないですか?」というのが彼女の主張。もし、ご近所さんならなるべく関わりたくないタイプ!

本作の長澤さんは徹底して「嫌悪感」を煽ってきます。行動も言動も考え方も何から何まで無責任で身勝手。同じ笑顔でも『モテキ』の時とは180度印象がひっくり返るほど憎たらしい人物として映ります。ですが、そんな秋子にひとり、またひとりと男は吸い込まれていく..。こんな嫌な人がモテちゃうって、もうこれは秋子が、いや長澤さんご自身が生まれながらにして持ち合わせた天性の魅力じゃないかと思います。本作で第44回アカデミー賞において最優秀主演女優賞を受賞されているのが何よりの証拠。こんな振り切った役どころでも観る者を魅了する長澤さんの姿を、ぜひ一度ご確認ください!

監督:大森立嗣
キャスト:長澤まさみ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、阿部サダヲ ほか

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いかがだったでしょうか?

長澤さんに限った話ではありませんが、こうして一人の俳優さんをピックアップして出演作を振り返るのってワクワクしませんか?実は、それまでのイメージを覆すような役を演じられていたのが分かったり、やっぱりこの人はこういう役が多い..といった感じでその俳優さんにはもちろん、映画鑑賞そのものへの興味も深まるような気がします。

さぁ、今回の新作では、また新たな長澤まさみ像が見られるんでしょうか..?筆者含め、気になる方はスオミの話を聞きに行くしかないですね!

『スオミの話をしよう』
2024年9月13日(金)公開

脚本と監督を三谷幸喜がつとめる5年ぶり待望の最新作にして最高傑作は、主演・長澤まさみ&超豪華キャストと贈る三谷ワールド全開のミステリー・コメディ!撮影の約1か月前から監督と俳優陣による入念なリハーサルにより作り上げられたユニークな人物像と世界感に加え、舞台のカーテンコールを思わせる、メインキャスト陣全員が歌って踊る多幸感溢れるゴージャスなミュージカルシーンも誕生。観客の心を一瞬たりとも離さない、新たなる三谷エンターテインメント!

監督・脚本:三谷幸喜

キャスト:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、阿南健治、梶原善、宮澤エマ

製作:フジテレビ 東宝
制作プロダクション:エピスコープ
配給:東宝
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会