映画『アンダーカレント』真木よう子が銭湯の壁画に!?“アンダーカレント湯”オープン記念イベント実施!「富士山ともつながっていて素晴らしい絵」
真木よう子が銭湯の壁画に!?
“アンダーカレント湯”オープン記念イベント実施!
「まるで 1 本の映画を観ているようだ」と漫画評論家の間や口コミで高く評価され、「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭ではオフィシャルセレクションに選出されるなど国内外から熱狂的な人気を誇る豊田徹也の長編漫画を実写映画化した『アンダ―カレント』が 10 月 6 日(金)より全国公開する。今回、本作のアンダーカレント湯オープン記念イベントが東京・台東区の「寿湯」で行われ、主演の真木よう子、銭湯ペンキ絵師の田中みずきが参加した。
劇中で銭湯の女主人で夫が失踪し途方に暮れる主人公かなえを演じている真木は、「撮影は夏でしたが、 真冬の設定だったのでボイラー室のシーンは結構暑くてヤバかったですね(笑)」と銭湯ロケならではの苦労を明かした。湯船に入水する印象的なシーンについて聞かれると、「あのシーンは2か所でやったんです。温泉に背面から入るのと、水中はスキューバダイビングの練習で使う深めのプールで撮影しました。けっこう自信があったので、まあできるだろうと思ったんですよ。」と余裕の表情で語るが、「調子に乗って何回もやったら鼻に塩素が入っちゃって 3 日間くらい何の味も匂いもしなくて。聞いてない!と思いました(笑)」と撮影時を振り返った。
20代の頃に原作を読んでいたという真木は、「読んだときから映画化できそうだなと思っていて、大好きなマンガだったので、お話を頂いたときは是非やりたいと思いました。」と話す。また、マンガ好きの真木は「好きなマンガが実写化されるって実はすごい嫌なんですよ。この世界観が好きだから、観るのだとしたら別物として観たいというマンガ愛があったので。なので、実写化するのであれば自分が頑張ってやりたいし『かなえちゃん、真木よう子じゃなかったよね』と言われないように、毎日現場に台本とマンガを持って行って、漫画のシーンと変わらないシーンがあったとしたら、表情とか喋り方とか、かなえちゃんの研究をしてました。」と実写化へのこだわりを明かした。
イベント中盤では、今回のコラボ壁画を手掛けた銭湯ペンキ絵師の田中が登場。8時間かけて完成させたというペンキ絵について、「漫画の表紙になっている絵と映画のキービジュアルの映像をどう解釈するか悩みました。劇中で真木さんが水中に潜っているシーンで、うっすら目を開けていたことに本当にビックリしたんです。漫画では目を閉じていたんですど、沈む中で目を自然に開けていて、何かを凝視するわけではなく、すべてを受け入れて目をサーっと開けているような表情だったので、この表情を描かせて頂きたいと思いました」と解説した。
改めてペンキ絵を見た真木は「最初どんな絵を描かれるのか分からなくて、恥ずかしい恥ずかしいってなっちゃったんですけど、『アンダーカレント』のかなえちゃんを描いて頂いた感じがするし、富士山ともつながっていて素晴らしい絵だなと、感動しています。」とコメントした。そして、最後に自らサインを入れ壁画を完成させた。
最後に真木は「この映画には、言葉では言い表せない人間の葛藤だったり、誰にも言えない嘘だったり罪だったり、いろんなものがあって。でも観たあとにすごく「ものすごく(気持ちが)落ちる」のではなく、人を理解するということの幸せを感じられる映画だと思っています。本当に大切な人と映画館で見て前向きな気持ちになってほしいです。」と呼びかけイベントは終了した。
【ストーリー】
家業の銭湯を継ぎ、夫の悟とともに順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れていたかなえだったが、なんとか一時休業していた銭湯を再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が、銭湯組合の紹介を通じて「働きたい」とやって来る。その日から、住み込みで働くことになった堀とかなえの不思議な共同生活が始まる。友人・菅野から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を捜しはじめたかなえは、悟の知られざる事実を次々と知ることに。それでも、堀と過ごす心地よい時間の中で、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。だが、あることをきっかけに、悟、堀、そして、かなえ自身も閉ざしていた、心の奥底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくる。それぞれの心の底流(アンダーカレント)が交じりあったその先に訪れるものとはー。
【キャスト】
真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
【スタッフ】
監督:今泉力哉『愛がなんだ』『ちひろさん』
音楽:細野晴臣『万引き家族』『メゾン・ド・ヒミコ』
脚本:澤井香織『愛がなんだ』『ちひろさん』、今泉力哉
原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーンKC」刊)
製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
配給:KADOKAWA
(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
公式HP:https://undercurrent-movie.com
10 月6 日(金)全国公開