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【プロが見たこの映画】オンライン番組ディレクターが語る「全画面伏線アリ!伏線回収で観る映画」

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ネットの普及により、ありとあらゆることがネット上で完結でき、インターネットは、私たちの生活に欠かせないものとなりました。今回、紹介する映画は、そんな現代のネット社会を風刺し、斬新なアイディアと巧みなストーリーテリングで大ヒットを記録した映画『search/サーチ』です。

「この映画は100%すべてPC画面の中で展開する」
の文字ではじまる予告編のとおり、全編パソコンの画面やデバイスの映像のみで構成された新しい作りの映画になっています。『スター・トレック』シリーズのスールー役で知られるジョン・チョーを主演に迎えた本作のあらすじは、ある日、ジョン・チョー演じるシングルファーザーのデビッドの娘・マーゴットが突如失踪。行方不明事件として捜査が始まり、娘を探すため、彼女が使っていたSNSを手がかりに情報を集めていくが、そこに映し出されたのは、父の知らない娘の姿であった…。

余談ですが、ジョン・チョーと聞くと筆者は『スター・トレック』ではなく『スリーピー・ホロウ』のテレビドラマ版を思い浮かべます。後にこの余談が本記事の伏線に…なりませんが、映画『search/サーチ』は伏線回収が見どころの一つです。

舞台の話になりますが「チェーホフの銃」という言葉があります。この言葉は「もし、第1幕から壁に拳銃をかけておくのなら、第2幕にはそれが発砲されるべきである。そうでないなら、そこに置いてはいけない。」ことから、ストーリーに登場するものにはすべて必然性がなければならない、ストーリーには不要な要素を盛り込んではいけないという意味があります。要は何でも伏線だと。映画『search/サーチ』はまさにそれのお手本のような映画で、巧みに張られた伏線がすべて回収されるとき、観客を感動へと誘う教科書的な映画になっています。

前述のとおり、本作で展開されるストーリーは、すべてPC画面の中で起こります。そのため、メールの件名やSNSのプロフィールなどを細かく指定する必要があり、その脚本は一般的な映画の20倍もの量になったとか。本作は、「家族愛」「ネット社会の闇」様々なテーマが含まれていますが、上映時間はなんと102分。素晴らしい!忙しい現代人にとって非常にありがたい尺ですね。そんな『search/サーチ』の続編『search/サーチ2』が、4月14日(金)より、全国の映画館で公開されます。「今」という時代に合わせてアップデートされ、ますますスケールアップしていると思うので、気になった方はぜひ、ネットで検索<サーチ>してみてはいかがでしょうか。

 

オンライン番組ディレクター 片山大輔

 


search/サーチ(2018)
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:ジョン・チョウ、デブラ・メッシング、ジョセフ・リー、ミシェル・ラー ほか

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Apple TVで視聴する→こちら


search/#サーチ2』2023年4月14日公開

監督:ウィル・メリック ニック・ジョンソン
出演:ストーム・リード、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン ほか


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