『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』アンバサダーにLiLiCoが就任!「ドキュメンタリーだからこそ、自分が見たことのない世界を見ようと思わせてくれる」
『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』アンバサダーにLiLiCoが就任!
「ドキュメンタリーだからこそ、自分が見たことのない世界を見ようと思わせてくれる」
『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』のアンバサダー就任&ラインナップ発表イベントが都内で開催され、タレントのLiLiCoがアンバサダーとして出席した。
TBS系情報番組「王様のブランチ」で約22年に渡り映画紹介コーナーを担当しているLiLiCoは、「もっともっと深く関われたらいいなと思っていたところに、こんな素晴らしい映画祭のアンバサダー就任できてうれしいです。私としてはずっと務めさせてもらえたらうれしいと思っています!」と挨拶。
以前、年間ベスト映画に『ようこそ映画音響の世界へ』(19)を1位に挙げたというLiLICoは、「ドキュメンタリー映画が大好きで、最近は沢山の連載をやらせてもらってるんですが、余りにもドキュメンタリー映画ばかりを紹介するので、ちょっと“ドキュメンタリリコ”になってます。」と会場を笑わせつつ、「ドキュメンタリーだからこそ、自分が見たことのない世界を見てみようと思わせてくれる。人間の生き様は本当に刺激になるので、今回のラインナップ作品もとても楽しみです!」とコメントした。
この日はラインナップの15作品の監督らも出席し、自身の手掛けた作品をプレゼン。会場の客席から監督たちの話しを聞いていたLiLiCoは「どうしましょう、すべてが気になる!早く全部見たい!」と目を輝かせながらコメント。中でも事前に鑑賞したという『魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~』は感想を聞かれると、言葉を詰まらせながら「思い出すだけで・・・自分の魂をえぐられた気分になりました。お家って一番安全なところじゃないといけないのに、こんな事があるなんて。教えて頂けて本当に良かった。あってはならないことですが、これをみんなが知ることがとても大事です。」と涙を流しながら訴えた。
オートレース事故で両足麻痺の後遺症を負い、壮絶なリハビリを続ける元SMAP森且行に密着した『オートレーサー 森且行 約束のオーバルへ』。現在も撮影が続いているという本作については、「何が彼を強くしているのか。私も2年前に膝の皿を割ったことがあって。森さんと比べれば、全然大した怪我じゃないですけど、2年経ってもまだ階段を上がれない、走れない。」とリハビリの大変さを語る。穂坂友紀監督は「プライベートな部分もありのままに見せていただけたので、ありのままの2年間を通して感じ取ってほしいです。彼の使命の中にはオートレースを盛り上げたいという気持ちが強くあるので、自分の頑張る姿を通してオートレースファンを増やしたいという気持ちがあると思います。」と作品をアピールした。
『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』は3月17日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷などで全国順次公開。
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/
©TBS
■作品ラインナップ
『カリスマ~国葬 拳銃 宗教~』
監督:佐井大紀
私は普段、TVドラマのスタッフとして現場のエキストラと向き合っている。閉じられた画面の中を豊かにするため、決められた設定を生きるエキストラ。私は彼らに、国家や組織という閉じられたフレームの中で生きる、自らの人生を見た。私は誰しもに問いたくなった。「あなたの人生の主役は誰?」国葬、反対デモ、かつて世間を驚かせた「イエスの方舟」。日本社会のエキストラと主役(カリスマ)に、時を超えてマイクを向けた。
『通信簿の少女を探して ~小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今~』
監督:匂坂緑里
ディレクターが偶然手にした画家ゴーギャンの古書に、1枚の色褪せた通信簿が挟まっていた。昭和23年、大分県別府市の小学6年生の少女のものだった。「あの戦争を生き延びた少女に、通信簿を届けたいー」。それは歴史に埋もれた日本の戦後史を紐解く旅の始まりだった。“通信簿の少女”を探す中で「日本が歩んだ戦後77年」の断片を体験する。令和4年度文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門優秀賞受賞作品。
『サステナ・ファーム トキと1%』
監督: 川上 敬二郎
あなたの街でもミツバチやトンボが減ってはいないだろうか?それは平成に入って登場し、今や最も多く使われている殺虫剤「ネオニコチノイド系農薬」の影響があるかもしれない。虫どころか、宍道湖ではウナギやワカサギに、佐渡ではトキにも悪影響が…?その謎に挑んだ大学教授たち。さらに人への懸念も浮上した。農薬や化学肥料に頼らない有機農薬を取材し始めると、究極の持続可能な農園=サステナ・ファームに遭遇した。えっ?
『アフガン・ドラッグトレイル』
監督:須賀川拓
街を見下ろす小さな丘を月明かりが淡く照らし出していた。草木は無く、ゆらゆらと揺れる遠くの町の灯りまで見通せる。「ザッザッ」駆け下りる足音が異様に目立つ。戦闘員の怒号と老人の泣き声が静寂を切り裂いた。山に潜む薬物中毒者の取り締まりは苛烈だ。それでも常習者たちは「地獄」と呼ばれる橋の下に集まり、ゆっくりと死を待つ。アフガン・ドラッグトレイル――。この国を蝕む薬物の闇。私たちはその深部にカメラを入れた。
『東京SWAN 1946 ~戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』
監督:宮武由衣
1946年、敗戦直後。京城出身の青年・島田廣は自身のバレエの才能を見出したロシア人の師匠・エリェナ・パァヴロヴァの悲願を成し遂げるために前代未聞の『白鳥の湖』全幕初演という無謀な挑戦に奔走する。次々と仲間を増やしていく島田の前に現れたのは、若き日に密航し、上海でスターダンサーに昇りつめた謎の男・小牧正英。食べ物も稽古着もないなか、手探りで作り上げる奇跡の舞台。焼け跡の東京で起きた感動の歴史秘話。
『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』
監督:寺井到
78年に結成された「シーナ&ロケッツ」は「ユー・メイ・ドリーム」などのヒットで知られる福岡発のロックバンドだ。中心となるのはギター・鮎川誠とボーカル・シーナの夫妻。結成以来休止することなく活動してきたが、2015年シーナが子宮頸がんで急逝。メンバーですらバンドはもう終わりかと思ったが、鮎川はバンドの続行を決断。シーナの地元北九州は若松で彼が二人の馴れ初めからはじまるバンド秘話を語りはじめた…
『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』
監督:萩原豊
中米コロンビアの小さな街に、数万人のハイチ難民が押し寄せていた。そこで2歳と6歳の幼い姉妹を抱える家族らに出会う。混迷を続ける母国を離れ、新たな人生を求め、陸路でアメリカを目指そうとしていた。彼らが向かったのが、険しい地形やギャングの支配などから、“死のジャングル”と呼ばれる密林地帯「ダリエン・ギャップ」。年間13万人以上の難民が越境を試みる。その先に希望はあるのか。アメリカに辿り着けるのか…。
『魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~』
監督:加古紗都子
渡辺多佳子さんが4歳の頃、突然、性虐待は始まった。加害者は、自分の父親だった。“魂の殺人”と呼ばれ、被害者の心に深い傷を負わせる、性虐待。50年以上もの苦しみを経て、多佳子さんは決意する。実名で被害を告発すること。そして、絶縁状態にあった父親と対峙することを。「抵抗できなかった私が、悪いんですか?」多佳子さんの問いかけに、父親が語った言葉とは―。声を上げ始めた被害者たちと、その闘いを描く。
『War Bride 91歳の戦争花嫁』
監督: 川嶋龍太郎
彼女の名前は桂子ハーン、91歳。私の伯母である。桂子は1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し海を渡った『戦争花嫁』とよばれた ――。日米版の「愛の不時着」と呼ばれる今作。これは【真実の愛の物語】である。激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・差別などを当時の世相と共に描いた意欲作。戦後たった5年、米兵と歩いているだけで娼婦と言われる時代に「何故桂子は敵国の軍人と結婚をしたのか?」そこにあった幸せとは ――。
『KUNI 語り継がれるマスク伝説 ~謎の日本人ギタリストの半生~』
監督:佐藤功一
「絶対プロになってみせる!強い信念のもとアメリカへ渡った日本人ギターリスト「KUNI」。ミステリアスな仮面をかぶり、LA.メタルブームに沸くミュージックシーンのど真ん中でギタリストの地位を築き上げ、悲願の全米デビューを果たす。帰国後、プロデューサーとして音楽シーンに貢献をした後、再びステージに立つが突如ギターを封印。なぜ彼はギターを封印したのか?ロックシーンの最先端を駆け抜けた「KUNI」の謎に迫る!」
『それでも中国で闘う理由 ~人権派弁護士家族の7年~』
監督:延廣耕次郎・松井智史
2015年夏、中国で人権派弁護士ら約300人が拘束された。そして人権派弁護士らが突如連絡を絶ち、拘束されたことが後になって判明するケースが今でも相次いでいる。「党の100年は人権のために戦い人権を尊重し発展させた100年だ」と主張する習近平指導部。急速な発展を遂げ経済大国となった中国で何が起きているのか。一家の大黒柱を突然失いながらも奮闘する家族を通して中国社会の現実を見つめる。
『オートレーサー 森且行 約束のオーバルへ』
監督:穂坂友紀
2021年1月の落車事故。それは「5ミリずれていたら即死していたかもしれない」「一生車椅子生活になるかもしれない」大事故だった。5度の大手術、両足麻痺の後遺症。それでも、森且行は再び歩くことを、再び走ることを諦めなかった。壮絶なリハビリ、心にあるSMAPの仲間たちへの思い、現実を知って頭をよぎったもう1つの選択肢。50歳目前、ゼロから再起を目指す2年間の闘いを追った。
『やったぜ!じいちゃん』(名古屋会場のみ上映)
監督: 仲尾義晴
生まれつきの脳性マヒで身体が不自由な舟橋一男さん・75歳。子供の頃には「20歳までは生きられない」と診断された。しかし、75歳の今も元気、結婚し、二人の娘さんをもうけ、更に孫まで。今も印刷の仕事をし、積極的に外出もしている。今から50年前。CBCのカメラが舟橋さんを撮影していた。障がい者4人だけで北陸の温泉に旅する様子を記録したもの。その映像を交えながら、舟橋さんが感じることや暮らしぶりを静かに描く。
『93歳のゲイ 』(大阪会場のみ上映)
監督:吉川元基
同性愛者の長谷忠さんは、結婚をしたことも交際した経験もない。ずっと誰にも打ち明けることなく、好きな男性が出来ても告白することができない時を過ごした。かつて同性愛は「異常性欲」や「変態性欲」だと公然と語られ、治療が可能な精神疾患とされてきた。孤独の中で生きてきた長谷さんに訪れる「出会い」と「別れ」。この国の同性愛の歴史を紐解きながら、本当の自分を隠し続けた「93歳のゲイ」の日々をみつめる。
『劇場版 ヤジと民主主義』(札幌会場のみ上映)
監督:山﨑裕侍・長沢祐
2019年7月、札幌で参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三総理(当時)にヤジを飛ばした男女が北海道警察に排除された。年金政策を批判するプラカードを掲げようとした女性らも排除されるなど、表現の自由を警察が奪った問題として注目を集めた。この問題を追及し数々の賞を受賞したドキュメンタリー番組の劇場版。テレビでは伝えられなかった映像や証言、追加取材を交え再編集。安倍氏銃撃事件後、さらに重要な意味を増す問題作。
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