【海外ニュース】『ハロウィン』シリーズ最終作『Halloween Ends(原題)』の予告編が解禁!3部作はどのように幕を下ろす?
1978年版『ハロウィン』の直接的な続編である、2018年版『ハロウィン』から始まったデビッド・ゴードン・グリーン監督による3部作は、次作『Halloween Ends』にて完結する。ちょうど予告編が解禁されたので、それと併せて現段階で判明している情報から『Halloween Ends』がどのような作品になるかまとめてみよう。
予告編自体には、本編の内容を想像できるような情報はそれほど多く含まれていない(筋金入りのシリーズファンは違う意見を持つかもしれないが)。ただ、『ハロウィン』(2018)で主人公ローリーが宿敵マイケルのせいで深手を負ったので、その次の『ハロウィン KILLS』では叶わなかった再度の2人の一騎打ちが描かれるのは、完結編として当然の帰結とは言え喜ばしいことだ。予告編の最後にはローリーがマイケルの手に包丁を突き立てるシーンもあるが、元より頭部を撃ち抜く“面”を食らわせても一本取れない相手である。“小手”で勝てると思わない方が良い。
配給のユニバーサル・ピクチャーズからは、さらに詳細なあらすじが発表されている。このような内容だ。「『ハロウィン KILLS』の出来事から4年。あれ以来マイケルは現れず、ローリーは孫娘のアンディと暮らしながら回顧録を書き終えようとしている。ローリーはマイケルへの恐怖と怒りから自身を解放し、人生を受け入れて前向きに生きようとするが、青年コリー(新キャラクター)が少年殺しで訴えられたことにより始まった暴力と恐怖の連鎖に直面し、コントロール不能の邪悪にきっぱりとけりをつけざるを得なくなる」。
以前、ゴードン監督が英Total Filmに語ったところでは、「これまでの作品とはかなり異なるものになる」ようだ。事実、『ハロウィン KILLS』ではシリーズの主軸であるローリーとマイケルの対決よりもスケールの大きな、社会への皮肉が込められていた(2人の対決だけでは不満というわけではない、念のため)。「何か違うことに興味を引かれるんだ。繰り返しをするくらいなら、他の人に手綱を譲るよ」とも発言しているので、同じシリーズの作品を3回も手がけるのは彼にとってチャレンジの連続なのだろう。『Halloween Ends』は完結編として最低限描くべき内容を超えて、予想外の充実感をもたらす映画になっていることを期待したい。
そう、『ハロウィン』シリーズはここで終わる。…だが、本当に? その答えは、『ハロウィン』と言えばジェイミー・リー・カーティスが演じるローリーであると考える観客と、『ハロウィン』と言えばマイケルであると考える観客の間で変わってくるだろう。米Screen Rantによるプロデューサーのジェイソン・ブラムへのインタビューでは、「ブラムハウスによる『ハロウィン』としては最後になる」と述べている。将来的にシリーズ自体は(再再)再度蘇るかもしれないが、カーティスは英Total Filmのインタビューにおいて、『Halloween Ends』でローリー役にそれこそきっぱりけりをつける意志を示している。彼女の『ハロウィン』はここでおしまいだ。
寂しい気持ちはあるが、それとは別に一抹の不安を抱いている方もいるのではないかと思う。人気シリーズの終幕は、シリーズが生まれた時や蘇った時ほど温かく受け入れられない場合が多い。ここ数年のうちにも、我々も死していくシリーズを「ありがとう」と優しく送り出すことができない経験を何度かしている(紛れもなく“お通夜”状態であったとは言えるかもしれない。そして、どのシリーズを指しているのかは想像にお任せする)。だが、『Halloween Ends』はシリーズ全体で数えれば13番目の作品になる。最後にふさわしい伝統的な不吉さを感じさせるナンバリングだ。ひっくり返せば10月31日の31にもなる。まだ日本公開日のアナウンスはないが、おそらく全米公開日の10月14日に近い日程となるだろう。その日、我々は史上最凶のハロウィンを体験するはずだ。
ソース
➡https://screenrant.com/black-phone-jason-blum-interview/
➡https://www.gamesradar.com/jamie-lee-curtis-will-probably-say-goodbye-to-laurie-strode-with-halloween-ends/