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カンヌ常連の巨匠に、日本人監督作品も!注目作品5本を紹介!【第75回カンヌ国際映画祭】


文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

いよいよ5月17日から開催される第75回カンヌ国際映画祭。審査員はフランスの名優バンサン・ランドンが審査員長を務めるほか、アスガー・ファルハディ、レベッカ・ホール、ジェフ・ニコルズ、ノオミ・ラパス、ヨアキム・トリアーらが務める。コロナ禍前に開催された2019年以来、実に3年ぶりに5月開催になったカンヌ国際映画祭。
一体どの作品が最高賞“パルム・ドール”に輝くのか!?
今回MOVIE MARBIEでは今年のカンヌで公開される映画の中から特に注目の作品を5本ご紹介!

『Crimes of the Future』

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』以来8年ぶりにデヴィッド・クローネンバーグが監督した新作。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『イースタン・プロミス』などでコンビを組んだヴィゴ・モーテンセンを主演に迎え、レア・セドゥ、クリステン・スチュワートという女優陣も参戦。

近未来を舞台に、不気味な人体実験を受ける人間を描いたこの映画は、予告編から既にクローネンバーグ印全開。監督自身も「映画が始まって5分以内に退席する人が出るだろう」と語っている。決して一筋縄ではいかないクローネンバーグ作品。一体どんな作品になっているのか、非常に気になるところだ。

監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、レア・セドゥ、クリステン・スチュワート

『Tori and Lokita』

カンヌ国際映画祭常連監督、ダルデンヌ兄弟の最新作。ベルギーを舞台に、アフリカから過酷な亡命してきた一人の少年と思春期の少女の友情を描いた物語。監督だけでなく脚本も務めている。

ダルデンヌ兄弟はこれまでカンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを2度(『ロゼッタ』、『ある子供』)、審査員特別賞(『少年と自転車』)、監督賞(『その手に触れるまで』)、男優賞(『息子のまなざし』)、女優賞(『ロゼッタ』)、脚本賞(『ロルナの祈り』)を受賞するなど、映画祭お気に入りの監督の一人。本作でも受賞するのか?注目です。

監督・脚本:ダルデンヌ兄弟

『ベイビー・ブローカー』

こちらもカンヌ国際映画祭の常連、是枝裕和監督作品にして、是枝監督にとっては初めての韓国映画。子供を育てることが出来ない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ポスト)」を題材に、そこで出会った人々の物語を描く。『パラサイト 半地下の家族』など、今や世界的に注目を集める韓国での監督作品に挑戦。脚本も監督本人が執筆している。

ソン・ガンホ、カン・ドンウォンという韓国映画界を代表するスターが集まり、さらに『空気人形』で是枝監督作品に出演したペ・ドゥナも出演。ちなみに是枝監督の前作『真実』は日仏共同制作だったが、本作はれっきとした韓国映画となっている。

監督・脚本:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ

『Armageddon Time』

こちらもカンヌ国際映画祭ではお馴染みのジェームズ・グレイ監督作品。1980年代のクイーンズを舞台にした青春映画で、まさにグレイ自身が青春時代を過ごした時代・故郷が舞台となっている。ここ最近の作品が宇宙や冒険譚だったのに比べて、かなりパーソナルな作品となっていそう。脚本もグレイが務めている。

アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンスという実力派の俳優陣が集まった映画。ストーリーなどの詳細はまだ分かっていないものの、この監督と出演者の組み合わせは、非常に気になる映画だ。

監督・脚本:ジェームズ・グレイ
出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンス

『トップガン:マーヴェリック』(アウト・オブ・コンペ)

コンペティション部門には入っていないが、やはり今年のカンヌ上映作品最大の目玉作品はこれ!5月27日より公開となる同作だが、日米の公開に先駆けて一足先にカンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペにて上映。トム・クルーズ主演の大傑作『トップガン』の続編が36年ぶりに公開。幾度の公開延期を繰り返し、ようやくの公開となる。

先日発表されたレディ・ガガの主題歌入り予告編も大きな話題になった。この映画を待ち望んだ映画ファンも多いはず。カンヌ映画祭で一足先に見れるお客さんが羨ましい!

監督:ジョセフ・コジンスキー
出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー

まだまだコロナは予断を許さない状況ではあるが、それでも映画祭が久しぶりに通常通り開催されることは非常に喜ばしいことだ。久々に本来の5月開催となる第75回カンヌ国際映画祭、一体どの作品がパルム・ドールの栄誉に輝くのか。第75回カンヌ国際映画祭は現地時間5月17日より開催。

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