第101回:『クルエラ』|今回のダルメシアンはこわーーいケルベロス風!登場するワンちゃんたちを「ちぎりパン」で表現!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『クルエラ』
今回は『瀬田ミナコのシネまんぷく』第101回目という事で「101匹わんちゃん」!
ではなく、そこに登場する悪役が主人公の、映画「クルエラ」です。
映画「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンがディズニー作品の悪役を演じるという事で、とても楽しみにしていた作品です。
アニメーションの「101匹わんちゃん」を子供の頃に観ていた私にとってクルエラは「仔犬を殺す残忍で自分勝手なおばさん」だったので、そんな悪人をエマ・ストーンが演じるという事でかなり驚きました。
作品を観ての感想は、「超面白かったけれど、私の知っているクルエラとは別の人の物語だった」です!なぜかというと、ズバリ「犬に優しい!」。(笑)
この映画に出てくるクルエラは、どう考えても“仔犬を殺す人だなんて思えない”のです。
もう少し詳しく書く前に、簡単な作品紹介とあらすじを。
映画「クルエラ」は2001年に公開されたウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作の実写映画で、「101匹わんちゃん」のヴィラン、クルエラの若き日を描いた作品です。
物語の主人公はエステラ・ミラー。ファッションの才能があり、生まれつき髪の色が白と黒に綺麗に分かれている少女です。
自分のせいで起こった事故により唯一の家族である母を亡くしたエステラは、ロンドンで出会ったジャスパーとホーレスという少年達と共に、盗みを働きながら生活するようになります。
大人へ成長するにつれエステラのファッションセンスはどんどん磨かれていき、カリスマデザイナーバロネスのもとで働くようになるのですが、バロネスの付けているネックレスが母の形見だと気づいたエステラは、徐々に残忍なヴィラン「クルエラ」へと姿を変えていくのでした。
先ほど「犬を殺しそうには見えない」と書きましたが、まずエステラには愛犬バディがいます。テリアっぽい見た目のワンちゃんなのですがとってもいい子!!母を亡くしたエステラに寄り添い、いつでも一緒。もちろん泥棒稼業もお手伝いできちゃうおりこうさんです。
映画が始まってしばらくは「バディが最後にはクルエラに殺されてしまうのでは!?」とちょっとハラハラしていたのですが、ご安心ください。大丈夫です。彼女にとってバディは最後まで、家族であり友人であり仲間でした。
すごく残忍なクルエラを期待していた自分がいるのも事実ですが、もし本当にワンちゃんたちが酷い目にあっていたら、この映画を嫌いになっていたはずなので、個人的には優しいクルエラで良かったです。
期待していたダークな映画ではなかったのに「超面白かった」と思えた理由は、間違いなくお洒落なファッションの演出です!
登場人物たちが来ている服自体もすごく素敵なのですが、なんといっても見せ方が最高でした。
炎を使った斬新な早着替えや、ごみを使ったドレスに収集車で広げるスカートなどなど….「そんなのアリ!?」とびっくりな演出が満載で、とっても格好良かったです!もし現実社会にクルエラがいたら、そのカリスマ性から社会現象になっていると思います。
そしてエマ・ストーンとエマ・トンプソンというダブルエマの演技が半端なかったです。
エマ・ストーンはエステラとクルエラという二面性のあるキャラクターを演じていましたが、どちらもすごく彼女に合っていて、目が離せませんでした。
エマ・トンプソン演じるバロネスはとにかくお美しい!!クルエラが優しい代わりにバロネスがすごく残忍で怖い人物として描かれているのですが、その抜け目のない性格とドレスの着こなしがピッタリで、圧倒的なオーラでした。
クルエラは勢いがあってフレッシュな雰囲気を持つ一方、バロネスが不動の女王様の風格で、どちらも本当に素敵。二人のバトルはファッションという意味でも、ストーリーの「相手を欺く」という意味でも楽しめますし、女優二人の演技バトル的にも観てとれ、とても面白かったです!
あともう一つは純粋にワンちゃんたちの活躍が良かったです。バロネスの飼っているダルメシアンは獰猛で三匹一緒にいるので「ケルベロス」さながらでしたが最後には好きになれました!
もともとアニメの「101匹わんちゃん」は犬が主役で、彼らの活躍を楽しむストーリーだったので、今回もその要素が入っていたのはとても嬉しかったです!
さて、それでは今回はこの映画をイメージした「ちぎりパン」を作りたいと思います。
エステラたちの相棒であるワンちゃんが印象的な今作。彼らとダルメシアンを作ります。
まずは生地作り。ボウルに少し温めた牛乳、ドライイースト、砂糖を入れてよく溶かします。
強力粉を加えてヘラで混ぜ、ある程度粉が混ざったら手でしっかり捏ねていきます。
バターを加えてさらに捏ねます。
叩いたり伸ばしたりしながら根気よく捏ね続け、ベタベタしなくなって表面が滑らかになってきたらOK!
オーブンを30度に設定し一次発酵させます。
凄く膨らみました!!
ガス抜きをしたら、五分の一くらいを取り分けて色を付けていきます。
ココアと着色料を加えて良くなじませます。
薄くバターを塗った型に、小さく丸めた生地を並べます。
エステラの愛犬バディは茶色い生地で垂れ耳を付け、チワワのウインクは白黒で顔を作り、とんがった耳を付けます。
その他はダルメシアン柄に。
鼻や耳を付けたら、再びオーブンに入れて二次発酵。
最後にアルミホイルを被せて(焼き色がつくのを防止)オーブンで焼き上げます。
みんなギュウギュウに詰まっていて可愛いです。
冷めたらチョコペンで顔を描いて完成です!
私の画力不足でややシュールにもなりましたが、作った本人としては合格の可愛さ!(笑)
ちぎってみると、ちゃんと一匹ずつ取れるのがとても良いです。
ちなみにお味は、、シンプル!!
お砂糖も控えめで作ったので本当に素材の味って感じになりました。バターやジャムをつけてちょうど良さそうです。
ココア味のついているバディとウインクはそのままでも美味しかったです!
ごちそうさまでした。
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
エマ・ストーン,エマ・トンプソン,ジョエル・フライ,ポール・ウォルター・ハウザー,マーク・ストロング ほか
【スタッフ】
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:デイナ・フォックス、トニー・マクナマラストーリー
原作:小説「101匹わんちゃん」ドディ・スミス著
製作:アンドリュー・ガン、マーク・プラット、クリスティン・バー,p.g.a
製作総指揮:エマ・ストーン、ミシェル・ライト、ジャレッド・ルボフ、グレン・クローズ
音楽:ニコラス・ブリテル
音楽スーパーバイザー:スーザン・ジェイコブス
配給:ディズニー
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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