伊藤沙莉は妖精!?『ちょっと思い出しただけ』イベントレポートW主演の池松壮亮と伊藤沙莉が軽快な掛け合いを披露!
『ちょっと思い出しただけ』
池松「伊藤沙莉は妖精」
池松壮亮、伊藤沙莉、尾崎世界観、松居監督が登壇!
東京プレミアム上映会イベントレポート
本日1月23日(日)夕方に映画『ちょっと思い出しただけ』東京プレミア上映会が行われ、上映前には舞台挨拶イベントが実施された。主演を務める池松壮亮、伊藤沙莉、クリープハイプの尾崎世界観、松居大悟監督が登壇した。
舞台挨拶の始めにあたり池松は「お寒い中ありがとうございます。雪が降るらしいから早めに帰ったほうがいいと思います。今日は宜しくお願いします」と変わった挨拶をした。伊藤は「こういうご時世の中、そして寒い中、足を運んでくださってありがとうございます。撮影からここまで本当にあっという間でした。今日こうして皆さんに届く日が来て嬉しいです」と挨拶した。
本作は尾崎世界観がジム・ジャームッシュの映画から着想を得て書き上げた楽曲を基に、松居監督が書き上げた完全オリジナルストーリー。さらに尾崎と松居、そして池松は10年来の友人だ。映画の製作について松居は「この曲は尾崎さんにとって本当に大切な曲。自分もそれくらい強い覚悟でこの曲に応えたいと思って長編映画を撮りたいと思った。」と製作の経緯を語った。
池松は「20代前半はずっと一緒にいて、いろんな時間を共有していた。自分の青春といっても過言ではない人たちと再会して、青春に決着を付けながらも新しいものを生み出そうという気持ちでした」と映画への想いを語った。
自分の書いた楽曲が映画になり、出演もした尾崎は「自分の楽曲が映画になるというのは中々ある話ではないので楽しかったです。すごく興奮しました。演技については、ほぼ自分として喋っていたので、あんまり演技をしたという実感はなかったです」とコメントした。脚本を読んだ感想を聞かれた伊藤は「内容も面白いですし、構成や作りも面白かったし、企画も魅力でした。松居監督が映画を作るにあたって、恋愛観などいろんなインタビューをしてくれて、それを反映してくれて。それも含めて、いろんな方向から愛を感じました」と語った。
久々のラブストーリーへの出演となった池松は「そうですねぇ。中々縁がないもので。恋愛とか見られたくないですからね。恥ずかしいですし」とコメント。また初共演となった伊藤については「中々時間がない中、僕もグイグイ聞けなくて1日2個ぐらい質問しながら距離を縮めていったんですけど、最終的には二人で同じ方向を向けたと思っています」と語った。伊藤も「最初は結構緊張してて、ラブストーリーって得意ですか?って聞いちゃったんですけど、そしたら「はい?」って聞き返されちゃって(笑)」とエピソードを語った。
かなりロマンチックなセリフも多く登場する本作について聞かれると池松は「映画の中に「夢で待ち合わせね」ってセリフがあったんですけど、絶対に言いたくなくて、監督にどうしてこんなセリフ書いたの?って聞いたら「俺結構言う」って監督に言われて、すごいなと思った」と暴露。登壇者からも笑いが起きていた。伊藤は「私はその言葉は嬉しかったですよ。安心して寝られるじゃないですか。私結構このセリフ好きですよって池松さんにいったら「えぇ〜」って言われました(笑)」と軽快なやりとりを見せた。
すると池松から「伊藤さんって妖精らしいんですよ。僕は妖精と撮影していたんです」と急に暴露。それに対して伊藤は「占い師さんにあなたは人間じゃなくて妖精ですって言われたんですよ。それを言ったら池松さんに「ごめんね気づかなくて」って言われました」と返すと、池松は「妖精に会えて嬉しいです」と棒読み気味にコメント。「こんな棒読みってあるんだ」と伊藤が言うと、登壇者からも笑いが起きた。
また映画のタイトルに因んで「ちょっと思い出してしまうエピソードは?」という質問をされると池松は「絶対にこの質問くると思って、半年間考えてました」と言うと、「半年前は作られてないです」とMCからツッコミが。
尾崎は「池松の話し方や声のトーンですね」とコメント。すると次は池松が「タクシーにまつわる話で、友達と乗ってて悩み事を聞いてもらってたんですよ。そしたら運転手が振り向いて君は大丈夫だよ!って言ってくれました」と言うと伊藤が「それ私のエピソード!」とまさかの告発。「なんか前この話しようとした時は、池松さんに話を遮られて、この話しちゃダメなんだと思ってたんですけど、まさかこんなあっさりパクられるとは(笑)」と語り、笑いをとった。
最後に伊藤「私はシンプルにこの映画大好きで、皆さんに届けられることが嬉しいです。この映画を見て皆さんが何を思い出すのかすごく興味あります。このご時世ですけど、たくさんの人に届くと良いなと思っています。クチコミで広がると嬉しいので、色んなところに書き込んでください。ありがとうございました」と挨拶。
池松は「こう言うご時世ですけど、この2時間だけ日々のいろんなこと忘れて映画に浸ってもらえたら嬉しいですし、みんながコロナという圧倒的なことを体験して、圧倒的に戻れない過去がある。でも過去を再解釈することができるのは映画の魔法だと思います。いつか来る夜明けに、この映画と共に皆さんと迎えられたらと思います」と挨拶し、イベントを締めくくった。
映画『ちょっと思い出しただけ』は昨年の東京国際映画祭で観客賞とスペシャル・メンションを受賞するなど高い評価を得ている。映画は2月11日より全国公開。
文・写真:大西D(ヒカセン兼業ライター)
【イベント概要】
日程:1月23日(日)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇:池松壮亮、伊藤沙莉、尾崎世界観、松居大悟監督
【ストーリー】
照明スタッフの照生と、タクシードライバーの葉。物語はふたりが別れてしまった後から始まり、時が巻き戻されていく。愛し合った日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、出会った日・・・コロナ禍より前の世界に戻れないように、誰もが戻れない過去を抱えて生きている。そんな日々を“ちょっと思い出しただけ”。
【キャスト】
池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、尾崎世界観、國村隼(友情出演)、永瀬正敏
【スタッフ】
監督・脚本:松居大悟
主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」(ユニバーサル シグマ)
制作・配給:東京テアトル
宣伝:FINOR 制作プロダクション:レスパスフィルム
製作:『ちょっと思い出しただけ』製作委員会(東京テアトル ユニバーサル ミュージック)
2021年/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/115分
©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会
公式サイト:choiomo.com
公式Twitter・Instagram:@choiomo_movie
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