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ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞「ムービーマービーアワード」。今回は、昨年末からTwitterで募集した作品と、ムービーマービー編集部が選出したノミネート作品、計14本の中から今年度の「ぜったい面白い映画大賞」を決定します！

【詳しくはこちら！】ムービーマービーアワード2021「ぜったい面白い映画大賞」を決定します！アンケートに答えた方には“映画1年分”をプレゼント！

ノミネート作品②
『Mr.ノーバディ』
無名の中年俳優が、最強アクションスターの座にのし上がる。その名はオデン。

すでに『ミスター・ノーバディ』という、タイトルが同じでジャレッド・レト(『スーサイド・スクワッド』のジョーカー)主演の映画が存在しているので、個人的なオールタイム・ベスト作品のひとつでもあるそちらが先に頭に浮かびそうになりますが、2021年は『Mr. ノーバディ』のことを考える時間の方が長かったです。

監督も主演も、日本での知名度はまだまだ。監督のイリヤ・ナイシュラーは、前作『ハードコア』で全編主人公視点での超絶アクションを見せてくれましたが、一般的に知られた作品とは言えず。主演のボブ・オデンカークは、大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ『ベター・コール・ソウル』の主演を務めているとは言え、本作を観る前はやはり「誰？」と思いましたが…、これがすごく良い！　いまいちパッとしない風貌から皆にナメられ、コケにされながらも耐えて、耐えて、耐えて、耐えきれずにドカン。この爆風の瞬間風速が凄まじく、行く手を阻む敵を全員ぶっ飛ばしていきます。脚本のデレク・コルスタッドの別作品『ジョン・ウィック』シリーズが現代アクション映画のレベルを著しく引き上げてくれましたが、あちらに劣らない戦い方の引き出しの多さで観客を楽しませてくれます。バス内での格闘シーンはマーベルの『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にもありましたが、本作の方が印象に残っているという方もいるかもしれませんね。

あまり注目されていない人が作り上げた傑作を観ると心が踊ります。『Mr. ノーバディ(名無しの権兵衛)』なんてタイトルですが、これからは彼らを無名だなんて口が裂けても言えません。言ったら口を裂かれます。おげんさんも良いですが、やっぱりオデンさんですよ、オデンさん！

文：屋我平一朗（日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー）

【キャスト】
ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、RZA、マイケル・アイアンサイド、クリストファー・ロイド

【スタッフ】
監督：イリヤ・ナイシュラー
脚本：デレク・コルスタッド
配給：東宝東和
©2021 Universal Pictures

公式サイト：https://www.universalpictures.jp/micro/mr-nobody

★応募はこちらから！！
投票期間：1月17日（月）～2月4日（金）

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