第93回アカデミー賞授賞式まであと少し!今年もアジアが世界を賑わす!?「いま注目するべきアジア系俳優&監督特集」
いよいよ現地時間4月25日に開催されるアカデミー賞。一時期は「白すぎるオスカー」と批判されましたが、近年その傾向も少しづつ変化しています。事実、今年一番の注目作である『ノマドランド』も『ミナリ』もアジア系監督の作品って知っていましたか?そこで今回は、第93回アカデミー賞で注目のアジア系映画人を代表作と共にご紹介します。
【監督賞】
クロエ・ジャオ『ノマドランド』
『ザ・ライダー』(2009)
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<『ノマドランド』製作のきっかけとなった映画!>
今、映画ファン必見の傑作『ノマドランド』の監督です。『ザ・ライダー』は彼女の2作目の監督作で、『ノマドランド』と同じく衰退する中での美を描き、この作品をきっかけに映画界での知名度を上げました。そして手にしたのは評価だけでなくスカウトも。この映画を見たフランシス・マクローランド(『ノマドランド』の主演女優)は、クロエ・ジャオを『ノマドランド』の監督にスカウトしました。この先もマーベルスタジオの新作『エターナルズ』の監督も務めるなどまさに今、「飛ぶ鳥を落とす勢い」の彼女。映画人が注目した彼女の才能の「芽」を是非、ご覧ください!
【主演男優賞】
スティーブン・ユアン『ミナリ』
『バーニング 劇場版』(2018)
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<約90年の歴史で史上初!アジア系で主演男優賞にノミネートされた演技派!>
初めにご紹介するのはスティーブン・ユアンです。「ウォーキング・デッド」シリーズの勇敢なイケメンで世界的に人気を獲得しました。一方で、今回ご紹介する『バーニング 劇場版』では一見、「リア充な金持ちだが、実は連続殺人犯」という狂気性を秘める若者の演技で、演技派としてのキャリアを成功させました。今年、『ミナリ』でアジア系俳優としての初・オスカー主演男優賞ノミネートしたユアン。この先も彼の活躍に注目しましょう!
【主演男優賞】
リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』
『ナイト・クローラー』(2018)
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<こちらもオスカー史上初のアジア系主演男優ノミネート!>
彼の名前を一躍有名にしたのは今作『ナイト・クローラ』。スクープを撮るために何でもするフリーのカメラマンに振り回される役回りで登場しました。この役で金に目をくらまし、落ちぶれていく若者を演じ多くの賞を受賞しました。そんな彼はパキスタン系のイギリス人でスティーブン・ユアンと同じく、オスカー初のアジア系主演男優としてノミネートされました。加えてイスラム教徒としても、初のオスカー主演男優賞ノミネートでもあるそうです。確実に今年のオスカーは変化の年であることが分かります。受賞に期待しましょう。
【助演女優賞】
ユン・ヨジョン『ミナリ』
『蜜の味 〜テイスト オブ マネー〜』(2013)
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<64年ぶり2人目のアジア人女優のオスカー受賞なるか!?>
『ミナリ』で強烈なインパクトを放つキャラクターを演じたユン・ヨジョン。圧巻の演技で世界中を魅了し、英国アカデミー賞を始めとする数々の映画祭で助演女優賞を総なめにし、アメリカの映画賞では演技賞22冠を達成するほどの大女優です。第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されパルムドールを競った『蜜の味 〜テイスト オブ マネー〜』では、金と権力、愛と欲望が渦巻く韓国の上流階級の裏側をスリリングに描いています。本作ではユン・ヨジョンの大胆な露出演技も大きな話題となりました。
今回取り上げた映画人は私たちに映画業界でアジア系が受け入れられる可能性を見せてくれました。
今年もオスカーでアジア系の活躍はなるでしょうか?4月25日のアカデミー賞が楽しみです!