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2020年もっとも心に刻まれた映画は！？ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞！それが「ムービーマービーアワード」！！！当サイトが厳選したノミネート作品から投票して「絶対面白い映画」大賞を決定します！編集部が独断と偏見で選出した13作品の中から、最高の1本を選びます！

ノミネート作品⑨『ウルフウォーカー』

今世界が最も注目しているアニメーション・スタジオは「カートゥーン・サルーン」である。ディズニーやイルミネーションが作り上げるような3Dアニメーションではなく、昔懐かしの2Dアニメーション、それもセル画の雰囲気を感じさせるアニメーション映画を作り上げる同スタジオの最新作が本作『ウルフウォーカー』だ。私の中では2020年のナンバーワン映画と言えるのが本作だ。

アイルランドで古くからある伝説が元になっている本作。眠ると魂が抜け出し、狼となる「ウルフウォーカー」が題材なのだが、主人公ロビンが初めてオオカミとして覚醒し、大自然を駆け回るシーンは本作のハイライトの一つ。セル画の美しく鮮やか作画に、最新技術が加わり、歌姫オーロラが歌う楽曲も見事にマッチ。このシーンを観ただけで「今年最高の映画だ！」と確信するほどに、見事なシーンだった。これはぜひ皆さんにも観て頂きたい。

物語の舞台は中世アイルランドですが、映画で描かれるテーマは非常に普遍的かつ時代性のあるものです。狼は邪悪な存在である。人間は狼を殺し、自然を破壊する奴等である。しかし、純粋な心を持つ2人の少女は、そういった偏見や柵を超えて心を通わせていく。しかし、大人たちは相手を受け入れることができない。純粋でるが故に心を通わす子供と、それができない大人。「分断」が世界で起きている現代社会は、今一度純粋に相手と心を通わすことを思い出さなければいけない。

アニメーションも物語も最高レベルの作品である『ウルフウォーカー』。筆者が自信を持って勧めることができる作品である。是非とも観て頂きたい作品だ。

＜編集部・大西＞

【ストーリー】
中世アイルランドの町キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンは、森の中で出会った少女メーヴと友だちになるが、メーヴは人間とオオカミがひとつの体に共存した「ウルフウォーカー」だった。魔法の力で傷を癒すヒーラーでもあるメーヴと、ある約束を交わしたロビン。それが図らずも父を窮地に陥れることになってしまうが、それでもロビンは勇気を持って自らの信じる道を進もうとする。

【キャスト】
オナー・ニーフシー、エバ・ウィッテカー　ほか

【スタッフ】ロス・スチュアート
監督：トム・ムーア、

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