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2020年を明るい気持ちで終えたい!元気が貰えるクリスマス映画特集③『東京ゴッドファーザーズ』東京の街で起きた奇跡の物語!

2020年ももう終わりを迎えます。その1年を表現する言葉に「激動の1年」という言葉がよく使われますが、この「激動の1年」という言葉がこれほど相応しい1年は無かったでしょう。世界が大きく変わった2020年ですが、もうすぐクリスマスです。せめてクリスマスぐらいは明るい気持ちで過ごしたいものです。そこで今週の「今夜何観る」は元気を貰えるクリスマス映画をご紹介!皆さん!ツリーの準備はいいですか!?

『東京ゴッドファーザーズ』(2003)

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季節というのは、その人の境遇に関係なく変わっていきます。それはクリスマスも同じです。どんな人にでもクリスマスという季節はやってきます。本作はクリスマスに、東京でホームレスとして暮らす3人が体験する、不思議でありながらも暖かい物語を描いています。

クリスマスの夜、3人のホームレスはゴミ捨て場で一人の新生児と出会います。3人はその子の母親を探すべく東京中を巡っていきます。本作では様々な顔の「東京」を見ることが出来ます。それは私たちがイメージするような「クール」なものではなく、少し汚いかもしれない、それでも温かみのある顔です。寒風が吹くクリスマス、ゴミ捨て場で出会った新生児は3人のホームレスに「温もり」を与えてくれます。

3人が体験する物語は些か現実離れしているかもしれないですが、それが映画に程よいファンタジー感を与えています。きっと見たことがある東京の風景がたくさん出てくるでしょう。でもそこで紡がれる物語は、現実の世界では中々感じられない「温もり」が詰まっている。3人の名付け親の物語を描くこの映画は、あの『PERFECT BLUE』を監督した今敏の作品とは思えない程、感動的な作品になっています。是非観てみてください。

【ストーリー】
クリスマスの夜。新宿で暮らすギンちゃん、ハナちゃん、ミユキのホームレス3人組は、ゴミ捨て場で1人の赤ん坊を拾う。ずっと子どもを欲しがっていたハナちゃんは赤ん坊に勝手に「清子」と命名し、3人はわずかな手掛かりを頼りに親捜しの旅に出る。雪降る街をさまよい歩きながら、様々なトラブルに見舞われる彼らだったが……。

【キャスト】
江守徹、梅垣義明 岡本綾 ほか

【スタッフ】
監督:今敏