ロバート・パティンソン主演『ザ・バットマン』の公開が2022年に延期。他にも多数の大作の公開時期が変更へ
ワーナー・ブラザースは2021年10月1日に公開を予定していたロバート・パティンソン主演の『ザ・バットマン』の公開を2022年に延期することを正式に発表した。
ワーナー・ブラザースは『ザ・バットマン』の他にもいくつかの作品の公開延期を新たに発表。DCコミック作品や2020年最後の大作と期待されていた『DUNE/デューン 砂の惑星』なども公開延期の対象となってしまった。以下、公開時期が変更になった作品のリストである。
『DUNE/デューン 砂の惑星』2020年12月18日→2021年10月1日
『マトリックス4』2022年4月1日→2021年12月22日
『ザ・バットマン』2021年10月1日→2022年3月4日
『ザ・フラッシュ』2022年6月2日→2022年11月4日
『シャザム!2』2022年11月4日→2023年6月2日
『ブラックアダム』2021年12月22日→未定
『マインクラフト』2022年3月3日→白紙
※赤字:新しい公開日
軒並み先延ばしになっているが唯一『マトリックス4』は公開を前倒しする形になった。これだけの数の作品が公開延期になるのは残念だが、その結果『マトリックス4』のみは前倒しで観れることは一つ、大きな喜びといえるだろう。ちなみに『ワンダーウーマン1984』(12月25日公開)とジェームズ・ガン版『スーサイド・スクワッド』(2021年8月6日)は公開延期の発表がされていないので、今のところは予定通り公開される見通しだ。
ここまで大きな作品が連続して公開延期になったのはもちろん新型コロナウイルスの影響ではあるが、現在公開しているワーナー・ブラザース映画『TENET/テネット』の興行収入が関係しているとも言われている。というのも『TENET/テネット』は全世界興収こそ3億ドルを突破したものの、全米の累計興収はここまで4500万ドルに留まっている。これは業界の予想を大きく下回る数字で、映画館に人が戻るのにはもう少し時間がかかるという判断がされたのだろう。実際、ディズニーは『ブラック・ウィドウ』を、ソニーは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をそれぞれ『TENET/テネット』の公開後に延期を発表している。
先日クリストファー・ノーラン監督をはじめ、多くの映画監督が映画館の生き残りに向けての嘆願書を提出したことでも話題になっている世界の映画業界。映画ファンが楽しみにしている大作の多くが観れなくなってしまい非常に残念ではあるが致し方ない部分も大きい。ワーナー・ブラザースの発表を受け、他の映画会社はどんな対応をするか、気になるところだ。