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CGより「本物」が好き!クリストファー・ノーラン監督の本物志向エピソード4選④『ダンケルク』本物の戦闘機を使用した大迫力シーンは圧巻の一言!

いよいよ今週末に公開されるクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET/テネット』。今や世界中で新作が待ち望まれるトップクラスの映画監督であるクリストファー・ノーランですが、彼はCGをよりも本物にこだわる監督として有名です。そこで今週の「今夜何観る」では本物にこだわる彼にまつわるエピソードを4本の映画に絡めてお届けします!

『ダンケルク』(2017)

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コミック原作や、自身のオリジナル脚本作品をこれまでずっと撮り続けてきたクリストファー・ノーラン監督ですが、彼のフィルモグラフィの中で唯一、実話を基にしたのが本作です。第二次世界大戦中の「ダンケルクの戦い」を描きます。この映画でクリストファー・ノーラン監督は初めてアカデミー賞監督賞にノミネートされました。

本作の大きな見どころとしては戦闘機のドッグファイトがありますが、このシーンでは実際に本物の戦闘機を飛ばして撮影しています。そんな迫力満点のシーンをIMAXカメラで撮影しているのですから、大迫力にならないわけありません。ちなみにノーラン作品で撮影を務めるホイテ・ヴァン・ホイテマ氏は実際に戦闘機に搭乗して、戦闘機に乗るとはどんな感覚なのを体験しています。もしかしたらノーランの徹底的な「本物志向」は、周りのスタッフもそのように変えていくのかもしれません。

ところで、本作で使用されたIMAXカメラですが、何と戦闘機が水着するシーンで海に沈んでしまったとか。普通のカメラの何倍も高性能で高価なカメラですが、無事に水没する映像も取ることが出来たそう。実は意図したものではなくアクシデント的だったと言われていますが、彼は『ダークナイト』の撮影でもIMAXカメラを1台破壊しています。これも「本物志向」であるが故ということでしょうか。

【ストーリー】
ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる。


【キャスト】フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー ほか
【スタッフ】監督:クリストファー・ノーラン