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映画が誕生してから100年以上!映画の都「ハリウッド」に生きる人々の栄光と挫折を描いた作品③『アーティスト』映画の過渡期に繰り広げられる愛の物語!

「映画」が誕生して既に100年以上が経過しています。映像メディアの中ではもちろん一番の歴史を持っています。その歴史の中で、現在に至るまで長きに渡り「映画の都」として君臨しているのがアメリカ、ロサンゼルスにある「ハリウッド」です。そこで今週の「今夜何観る」では映画の都ハリウッドに生きる人たちの栄光と挫折を描いた映画を特集します。

『アーティスト』(2011)

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サイレント映画が終わり、落ちぶれていく俳優とトーキー映画が始まり躍進する女優を描いた作品です。以前取り上げた『サンセット大通り』もサイレント映画が終わり低迷していく大女優を描いた作品でしたが、本作は大きな橋渡しを迎えたハリウッドに生きる俳優と女優の愛の物語です。

サイレント映画は今日ではなかなか見る機会はないかもしれませんが、声が映画につくというのは革新的な出来事でした。新しい技術が一つ生まれれば、古い技術はどんどん衰退していきます。古い技術の中で輝きを放っていた俳優のジョージはトーキー映画登場後もサイレント映画にこだわり、次第に忘れ去られてしまいますが、そんな彼を救うのはトーキーの登場で躍進する女優のペピーです。彼女はジョージに惹かれていました。

映画の黎明期から「愛」を描いた作品は数多く作られてきましたが、本作もそうした愛が奇跡を起こす作品になっています。ハリウッドでは本作のジョージの様に挫折し、そのまま消えていってしまった人もいるでしょう。そんな時に、手を差し伸べられるのは人であり、愛なのだと、つまり映画とは「愛」なのだと、この映画は教えてくれます。

〈ストーリー〉
舞台は1927年のハリウッド。スター俳優のジョージ・バレンタインは若い端役女優のペピー・ミラーを見初めてスターへと導くが、折しも映画産業は無声からトーキーのへの移行期。無声映画に固執し続けるジョージが落ちぶれていく一方で、ペピーはスターダムを駆け上がっていく。

〈キャスト〉
ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ ほか

〈スタッフ〉
監督:ミシェル・アザナヴィシウス