事実は小説よりも奇なり。実話を基にした映画特集①『ゾディアック』今も未解決の連続殺人事件を追う男たちの物語
先週末公開された『MOTHER マザー』や『アングスト/不安』は実話を基にした映画です。時として信じられないような出来事が現実として起こり、それを描いた映画も多く作られています。そこで今週の「今夜何観る」ではまさに「事実は小説よりも奇なり」な映画を特集します!
『ゾディアック』(2007)
YouTubeで観る ⇒ 字幕版
本作はアメリカのカリフォルニアで若いカップル5名が殺害された「ゾディアック事件」を追う男たちを描いた映画です。この事件は現在も未解決であり、今でも捜査継続中の事件です。この事件は本作以外にも多くの映画に影響を与えた映画で、映画ファンでなくてもこの事件の名前を知っている人は多いでしょう。
そもそも「ゾディアック事件」とは犯人が報道機関に送った「自分はゾディアックだ」と名乗る犯行声明文から来ています。犯行後に警察やマスコミに犯行声明文を送った、いわゆる劇場型犯罪です。この映画はそんな事件を追うサンフランシスコ・クロニクル紙の風刺漫画家ロバート・グレイスミスが書いた小説を基にしています。
そしてこの映画の見どころのひとつは豪華なキャストです。ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJrという実力派俳優が集い、濃厚な演技合戦を見ることができます。2時間半以上の長い映画ですが、彼らの演技とデヴィッド・フィンチャーの巧みな演出で全く退屈せずに観れる映画になっています。今も解決しない未解決事件を追った人間を描いた濃厚な映画です。是非観てください。
<ストーリー>
カリフォルニア州バレーホで若いアベックが拳銃で殺害される事件が発生。 一ヶ月後、報道機関に「ゾディアック」と名乗る犯人から暗号付きの手紙が送りつけられた。 警察は必死に犯人を追うが、“ゾディアック”はその後も殺人を重ねる。
監督:デヴィッド・フィンチャー
キャスト:ジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニーJr ほか
- 夏だ!海だ!海が勇気を与えてくれる映画特集④『アクアマン』海と陸の架け橋なるヒーローの生き様に胸が熱くなる!
- 事実は小説よりも奇なり。実話を基にした映画特集②『127時間』腕を挟まれた男が生き残るために下した決断とは?