「瀬田ミナコのシネまんぷく」第12回:ありのままで大丈夫!励ましをくれる映画『ブリジットジョーンズの日記』
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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題名は知っていたけれど見たことなかった作品です。ラブコメ気分だったのでおすすめを検索してみると真っ先に出てきたので、見てみることにしました!
主人公の慌ただしい恋愛や生活を楽しく観ているうちに、いつのまにか励ましと勇気をくれる映画でした!
女性が共感できるポイントが盛り沢山で、女性監督ならではの作品だなぁと思いました。数年後、もう少し大人な女性になって見直したらもっと共感できそうです。
主人公のブリジットは30代の独身女性。母親から男性を紹介されるのにうんざりしつつも、このままひとりで歳をとって死ぬのも嫌だと思っています。
レネー・ゼルウィガー演じるブリジットは、体型もポッチャリしていて、タバコもお酒もやめると言ってやめられないし、ドジもよくやる、「イケてる女」からは程遠いような女性です。でもとってもお茶目でチャーミング。
誤魔化したり、気まずそうにしてる時の表情が最高に面白いです。心の中の声が内容まではっきり聞こえてきそう!嬉しい事があると、すぐに調子にのる所も可愛いし、何かあってもなんだかんだ次へと進んでいく姿は、同じように一喜一憂しながら毎日を生きる女性達に勇気をくれると思います。(もちろん男性にも!)
そんな彼女と恋愛をするのが、魅力たっぷりの男性2人です。
一人目はクズ男のダニエル。ヒュー・グラントが演じています。ブリジットの会社の上司で、クズ男の香りがぷんぷんするのに、いやだからこそ?とってもセクシーでかっこいいです。
川でのボートデートは本当に楽しそうで、こんな風に楽しめるカップルって憧れるな、、と思いました。
そしてもう一人は、とっつきにくくて真面目な弁護士マーク。コリン・ファースが演じています。
ダニエルとは真逆の魅力を持った男性です。ニコニコするタイプではないし、きちっとしてるのでブリジットとは合わないことも多いのですが、ありのままのブリジットを見てくれます。トナカイのダサいセーターを着ていたりして、最初はかっこよく見えないのですが、物語が進むにつれてマークの魅力に気がつきます。
この三人が本当にはまり役で、もし別のキャスティングだったらこんなに面白い映画にならなかったんじゃないかと思うほどでした。レネー・ゼルウィガーは役作りのために体重を13キロも増量したといわれていて、同じ役者として尊敬しました。ブリジットのみんなに愛されるキャラクターはストイックな役作りのたまものだったんですね。
この映画で一番好きなシーンは「君とダメなら他の誰ともダメだ」という告白に対してブリジットが「そんな自信のない人にこれからの人生をかけるなんて納得できない」と振るシーンです。確かに!!おっしゃる通り!と見ていて気持ちよかったです。
努力して痩せて綺麗になって、というお話も美意識が上がるので私は好きです。ですが、結局痩せられないし、禁煙も出来ないし、ドジばっかりだけど、一生懸命生きてたら、ありのままを好きになってくれる人が現れた、というのがこの作品の素敵なところだと思います。同じように、理想の自分になれない自分を肯定してもらえたような気がして、励まされました!
また、ブリジットの母親も出てくるのですが、もうおばちゃんと言われる歳なのに浮気して旦那さんを置いて出ていっちゃいます。浮気自体はあれですが、楽しそうだったり悩んだりしている姿をみて、いくつになっても恋愛してきゃぴきゃぴするのは良いもんだなぁと思えました。
あと、喧嘩のシーンで流れる「ハレルヤ・ハリケーン」という曲が明るくパワフルで良かったです。調べたら原題は「It’s Raining Men」でディスコミュージックでした。空から男が降ってくるすごい内容の歌詞ですがこの映画にぴったりで、全女子に送る応援ソングという感じです!!
そしてもう一つ、この映画を観てびっくりしたのは、30歳を超えた女性に対するセクハラがすごいということです。女性にはタイムリミットあるんだから、という意味で「チクタクチクタク」と言ってくるのにすごくムカつきました。今時そんなこと言ったら即刻セクハラになりそうな発言も20年前は結構普通に言われてたのかもなぁと思いました。(ブリジットジョーンズの日記は2001年の映画)
さぁ、今回は、ブリジットが友達に振る舞った料理の中からセロリのスープを作りました!
そう。ブルーのあれです。笑
再現して思いましたが、今までの人生で作った食べ物の中で断トツで不味そうです。
一応美味しく食べれるものにしたかったのでアレンジして作ってます。
まずはセロリと玉ねぎを薄くスライス。じゃがいもはカットして水にさらしておきます。
そして残りのセロリを映画のように紐で括ってみました!
材料を炒めたら水とコンソメを入れて煮込んでいきます。
そしてミキサーにかけるんですが、、ここで青い着色料を入れます。ここまでは美味しそうなのにもったいない、、。
綺麗に青くなるように牛乳を加え、鍋に戻してバターと塩胡椒で味を整えて完成です。
これは、ひどい。味は美味しいはずなのに口に入れる気になりません。
映画では明らかにまずいのにみんなで「デリシャス!」と言っては笑っていました。
良い友達ですね!!映画にも同じようなセリフがありましたが、こんな料理を作っちゃう、料理のできないブリジットだけどそんなブリジットが好きです。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の瀬田ミナコ的評価は、、、
星3.7!!!
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今回取り上げた作品はコチラ!
監督:シャロン・マグワイア
キャスト:レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第11回:ご飯も男も!食いしんぼうな8人の女たちの物語!『食べる女』
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第13回:ショーン・コネリーに惚れ惚れ!テンション上がるシーンてんこ盛り!『ザ・ロック』