この子供どこか変だ!?ヤバい子供が登場する映画特集① 『エスター』
先月発表され、日本でも大きな話題になった映画『エスター』の前日譚製作のニュース。孤児院で預かった女の子が豹変していく様が実に面白い、ホラー映画の傑作だ。そこで今週の「今夜何観る」では『エスター』の前日譚製作決定を記念して、ヤバい子供が登場する映画を特集する。
『エスター』(2009)
“どこか変”ではなく、“全部ヤバい”!!
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見た感じ、何の問題もなさそうな女の子が徐々に不気味な行動を見せるようになり、やがて恐ろしい本性が明らかになっていく。映画中盤から終盤にかけて、怒涛の恐怖で私たちを追い詰めるエスターはもはや痛快と言えるまでに狂っている。
彼女はなぜ手首や首にリボンを巻いているのか?なぜ彼女は歯医者が嫌いなのか?なぜ入浴時は常に浴室に施錠するのか?(女の子だから当たり前の気も・・・)。それら一つ一つがパズルの様に明かされていき、彼女の秘密に繋がっていく。その秘密はあまりにも恐ろしい。なぜ彼女が父親に好かれようとしているのか、母親を敵視するのか、彼女の狂った行動の一つ一つが衝撃だ。
何よりもエスターを演じたイザベル・ファーマンの圧倒的な怪演が見事だ。彼女以上にエスターを演じられる人物はいないだろう。先日発表された前日譚製作のニュースの際も大喜びしていた彼女だが、できれば前日譚も彼女にエスターを演じてもらいたいものだ。
【ストーリー】
子どもを流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)は悪夢とトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という少女を養女として迎え入れる。
【キャスト】
ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン ほか
【スタッフ】
監督:ジャウマ・コレット=セラ